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駄文室コミュの【伝説の剣】3

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第三話「頼れる(?)おっさん??ビル登場!」


ライガは歩き始めた。
ルナは彼の後ろを着いていく。

「あの…。ライガさん?何処に向かってるんですか??」

とうとう我慢できなくなって聞く。

「城下町さ。あそこだったら強者が一杯居るからね。そこで仲間を募って闇住人を潰しに行く。」
「闇…住人??」

ルナの頭には?マークが浮かんでいる。
そして、またオズオズと聞いてくる。

「あの〜…闇住人…って一体…。」

ライガにとっては信じられない質問だった。
この世界に居て、あの「闇住人」を知らない人が居るなんて。
彼は彼女に聞く。

「ルナ…、本当に言ってるの??本当に闇住人を知らないの??」

何度聞いても、彼女の首は縦にしか動かない。
ライガは、ため息一つ吐いてから説明を始めた。

「良い??俺も聞いた話でしか無いんだけど…。」


闇住人
獣人戦争の終戦時に結成された、反城政組織である。
メンバーは100人を超える巨大組織。
この組織のリーダーは「カイル=アルフォン」
全てが謎に包まれた男。
そもそも、男なのかも分からないほど謎なのだ。
現在は、城の軍隊と闇住人との戦争が頻繁に起こっている。



「…と言うことさ。」

ライガの説明が終わるとルナは納得した様な顔をしている。

「と言うことは、城下に行って強い人を集めて、その闇住人って組織を潰しに行くんですね??」
「いや…、だから…そう言ってるじゃん…。」
「あっ、スイマセン!スイマセン!!!!」

少し落胆するライガ。
それを見て、慌てて謝るルナ。

「要するに、だ…。」

ライガが気を取り直して、説明を続ける。

「まぁ、此処から城下までは、恐らく5km程度…。夜道を歩くのは危険だから、暗くなったら野宿にする。そしたら、明日の昼には着くと思うんだ。」

説明を終えると、再び歩き出す。
沈黙が辺りを支配する。
忍び寄る陰に気付かず…。


ガサガサッ…。

「「っ!?」」

二人同時に、音のした草むらの方を向く。
睨み付け、少し距離をとる。
ライガは黒炎龍を抜き、中段に構える。
ルナは、ライガの後ろに隠れるような格好をとる。

「…って…なんで、俺の後ろに隠れるんだ!!!!!」
「だっ、だって、だって!!私は武器も何もないんですよ!?そんな私に、何をしろ!と言うんですか!!」

ライガの指摘に、的確に答えるルナ…。
こんなキャラだったか?

「ったく…。」
「ほら!!来ましたよ!?」

音のした草むらから黒い影が飛び出してくる。
全身を真っ黒な靄に包まれた生物(らしき物体)が仁王立ちで、こちらを睨み付けてくる。
先日、ルナと一緒に現れた怪物と、少し感じが似ている。
だけど、やっぱり少し違う…。
コイツを見たら分かる…。
アレは弱い…。かなり弱かった。
でも…コイツは強い…。かなり強い…。

「オイオイ…。何だよ…殺気満々じゃねぇか…。」

黒い怪物の周りには禍々しい程の殺気が充満している。
意を決し、怪物に突っ込むライガ…。
地面を蹴る。
疾風の如く敵の懐に入る…。
そして…斬り掛かる……が、剣先が触れる寸前に横から怪物の腕が振り下ろされる。
ライガの横腹に直撃。
飛ばされる。
地面に激突。
何とか立ち上がる。
だが、立つのも、やっとの様だ。
足下はおぼつかない。今にも倒れそうだ。
次第に意識が薄れていく。

「ライガさん!!!」
ルナの声が遠くの方で聞こえる…。
怪物が…こっちに来る…。
駄目だ…。しっかりしないと…。
でも…目の前が…暗くなっていく…。
自分の体が倒れていくのが分かる…。
だが、その転倒も途中で止まる。
誰かに受け止められた様だ。
最後の力を振り絞って目を開けると、目の前には地面があった。
そして、自分の体を支えてる物を見ると、ごつい腕がある。
すると頭上から声が聞こえてくる。
野太い声だ。
声を聞くだけで、どんな顔かは予想が出来た。

「おうおう、やっとの思いでクレイ団長とルーシー殿の息子を見つけたと思ったのじゃが、こんなにボロボロとはな…。」
「おい…アンタ…親父とお袋の事を知ってるのか??」
「儂の名前はビル、ビル=アズール。さて、話は後じゃ、後は儂に任せて眠っとれい」

すると、強烈な手刀がライガの首筋に入り、彼はそのまま気絶した。

「おい!嬢ちゃん、この小僧を連れて隠れておれ、危ないぞ?」

そう言って、ルナに向かって完全に気絶したライガを放る。
ルナは慌ててライガの落下地点に向かう。
何とかキャッチ…っと言ってもルナが下敷きに成っている状況だ。
何とか抜け出したルナはライガを背負って草むらに飛び込んだ。

「フフフフフ、貴様…良くも儂の可愛い弟子を傷付けおったな??」
「グルルルルルルルルル」

地獄の底から響くような声が発せられる。

「少し、お仕置きが必要の様じゃな…。覚悟せい!!!!」

怪物に突っ込んでいくビル。
彼の実力やいかに??

-続-

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