It is my honor to be a part of this ceremony to lead the best wish for the newly wed couple of Mr. and Mrs. XXX and XXX XXXXX.
新たにご結婚なさいました(新婚夫婦のフルネーム)にお祝いの気持ちを示す音頭をとらせて頂く事を誇りに思います。
**Please rise, if you could.
ここで一言,お立ちになれる方はお立ち下さい。会場の中には足腰のご不自由中田尾居られるでしょうから,一言添えてあげると親切です。
下から8行目あたりから
> It is my honor to be a part of this ceremony to lead
> the best wish for the newly wed couple of
> Mr. and Mrs. XXX and XXX XXXXX.
> 新たにご結婚なさいました(新婚夫婦のフルネーム)に
> お祝いの気持ちを示す音頭をとらせて頂く事を誇りに思います。
この XXX and XXX XXXXX には、なにが入るのですか? 「新婚夫婦のフルネーム」とありますが、たとえば、John and Hanako Jones などとなるのでしょうか? 先行する Mr. and Mrs. から続けると、Mr. and Mrs. John and Hanako Jones のようになりますよね。これが正式な言い方ですか? ちょっと確認させてください。
お返事ありがとうございます。なるほど、承知しました。その後、わたしも Yahoo! Answers や Answers.com のような Q & A サイトで、母語話者(=ネイティブスピーカー)たちも正式な言い回しについて同様の疑問を抱き、質問しているのを見かけました。
第一に、夫と妻のファーストネームを入れる入れないについて。一方では、Mr. and Mrs. John Smith のように夫のファーストネームだけを入れるのが正式だという回答もありました。が、他方では、それは女性軽視のように見えるので、Mr. and Mrs. John and Hanako Smith のように妻のファーストネームも入れるほうが良いという意見も複数みかけました。わたしも後者のほうが穏当かなと思います。
第二に、夫と妻のタイトルとファーストネームの順序について。わたしの見たかぎり、Mrs. and Mr. や Hanako and John のような女男の語順を正式な語順として挙げている例はひとつもありませんでした。やはり、5. Jan さんのおっしゃるとおり、男女平等主義と、長年の伝統や慣習とのあいだで、妥協なり折衷なりが図られているのだろうと思います。
第三に、同性のカップルの呼称について。オランダその他のヨーロッパの複数の国や、米国東部の複数の州のように、同性婚を法律で認めている地域での話です。こうしたカップルを指す場合、Mr. and Mr. John and Taro Jones や Mrs. and Mrs. Hanako and Jane Smith のようになりますね。なので、どちらの配偶者の名を先に置くかについて、決まりが直ちに明らかではありません。この方面ではまだ何が正式であるかについて、充分な規準が確立されていないのだろうと思います。
第四に、ちょっと細かいですが、省略符(フルストップまたはピリオド)の使用について。アメリカ英語では Mr. Mrs. Ms. Dr. のように省略符を付けるのが通例です。ところが、現代イギリス英語では Mr Mrs Ms Dr のようにフルストップを付けないのが普通です。オックスフォード系の文法書によると「略記に省略前の語(例:mister, doctor)の最初と最後の字が両方とも残っている場合には、フルストップは使わない」とのことです。したがって:
・英国の報道 (BBC) Mr and Mrs Cameron http://bit.ly/l9Hos5
・米国の報道 (CNN) Mr. and Mrs. Obama http://bit.ly/mAt7gO
最後に、ラストネームの略記の場合の省略符について。ミュージシャンの Kenny G.(ケニー・G)や Sheila E.(シーラ・E.)、ファッションブランドの agnès b.(アニエス・べー)などは、ファーストネームでなくラストネームのほうが省略されている例です。ですから、フルストップは Kenny や Sheila や agnès の後ではなく、G, E, b の後についています。わたしのハンドルもファーストネーム(名)でなく、ラストネーム(姓)のほうが略してあります。なので、tomoki.y ではなく tomoki y. と書くのが正式です。でも、しょっちゅう間違われるので、ふだんはいちいち指摘しないことにしています。
「みんな」というと語弊があるかもしれません。MisterR, DoctoR などは最初の字と最後の字だけを残して、Mr Dr としますから、イギリス式ではフルストップを付けません。でも、PROFessor, REVrend などを略す場合は最初の字は残しますが、最後の字は残さず、語頭から途中の幾つかの文字までの一続きの文字列を残します。この場合は Prof. Rev. などと、イギリスでも語尾にフルストップを付けることがあります。また、LimiTeD も、語頭から一続きの文字列を残すのではなく、とびとびに文字を残す例ですから、Ltd となりフルストップを付けないのがイギリス式です。
この点に照らすと、1. Jan さんのやや直訳的な文案は、なかなか良いのではないかと思いました。たしかに英米人がふつう話す英語からは、ちょっとずれている。けれど「日本人らしい英語」として、こうした特別な〈晴れ〉の場面ではむしろ好感を持たれるかもしれないと思いました。
些末なことですが、最後にもう一点だけ。1. Jan さんの下から8行目あたりの "〜 to lead the best wish for the newly wed couple..." について。このような文脈では、wish は単数形ではなく複数形で wishes とする場合のほうが圧倒的に多いようです。単数形が誤りだと断言する自信はありません。ただ単純に、実例の数学的大小の比較に基づいて申しています。