巨人が負ければそれでいい！コミュの“異常Ｇ態”続発！阿部が腰痛を発症＆豊田は突然…

首位を独走している原巨人に１５日、不気味な想定外の現象が続発した。

　カモにしているヤクルトに７－１３の大敗。そのヤクルト、中日との差は縮まったが、依然６ゲームあるのだから、慌てることではない。しかし、試合前の練習中に主将の阿部が腰痛を発症。試合中に左腰を押さえてゆっくりと迎えの車に乗り込み、球場を後にした。原監督は「（次戦の阪神戦が行われる）あさっての様子を見てからですね」と言葉少なだったが、大きな懸念材料となる。

　そうでなくとも今季の阿部は満身創痍で、チーム７９試合中６５試合出場にとどまっている。李承ヨプが不振で２軍落ちしたうえ、阿部まで消えたこの日、スタメンの下位打線は、６番・脇谷、７番・鶴岡、８番・古城、と威圧感がガクッと落ちた。

　さらに、３８歳の肉体に鞭打ち、３４試合に登板している豊田が突然ベンチから外れた。ナインは午前中に遠征先の福島から新幹線で東京へ移動したが、豊田は車中で神谷理学療法士からアドバイスを受け、ひとり大宮駅で途中下車している。

　「あした、あさってを見越してのプラン」と原監督はリフレッシュ目的を強調。ただ、豊田は昨年もぎっくり腰の症状で戦線離脱するなど爆弾を抱えているだけに、不安をかきたてられるシーンではあった。

　また、この日はニッポン放送の開局５５周年記念日にあたり、実況はかつて同局の名アナウンサーとして鳴らし、現在フリーの深澤弘氏（７３）、解説は元ヤクルト監督の関根潤三氏（８２）という「合計１５５歳コンビ」として復活。これを聞いた原監督は試合前、「それなら、きょうの試合時間は２時間４５分以内に収めますよ」と年配の２人をいたわって公約したが、皮肉にも年に１度あるかどうかの大乱戦に。４回終了時点で１－１１となる頃には、選手もマスコミもぐったり。結局試合時間３時間４１分で済んだのが御の字といえた。

　一寸先は闇、何事も計算通りにいくものではない。