ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

G殺人事件コミュの第9章

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
水曜日 PM6:00

小林咲さんがガストにやってきた

フロアーでは立川さんが3:00には上がっていて
一人で営業していた佐藤久美さんに変わって
女子高生の大島さん(おとなしそうな女の子だが実際はそうでもないようだ)が働いていた

控え室には中村佳さんが帰り支度をしていた

どうやらキッチンは秋谷さんが一人で働いているようだ


小林咲さんはその中村佳さんに挨拶をする

「こんばんわ〜」

「はい、こんばんは」と中村佳さん

「なんか大変みたいですよね〜」

「うん みたいね 私はあまりよくわからないけどね」
中村佳が答える

「あっこれって秋山さんの携帯じゃん」

小林咲さんは机にある携帯を見ながら続けて言った


「秋山さんが昨日忘れたんですかね〜?
 そういえば私ぃ〜昨日ぉ秋山さんの車を見たけど
 中に入らなかったから逢わなかったなぁ」

「あっ車あったよね でもね なんかあったみたいだよ
 昼間みんなが話してたけど・・
 中村君に関係してるみたいだった」

「えぇ〜!!本当ぉですか〜?
 やっべぇワクワクしてきましたよ〜
 テンションマックス上がりました〜
 秋山さんって警察に呼ばれてるんですかね〜?」

「いやぁ〜 そういうのでは・・ないみたいだよ
 よくわからないけど」

「ふぅ〜ん なんだろう?
 ナミちゃんとか知ってるかなぁ
 メールしてみよっと」

ナミちゃんとはフロアーの林さんのことで
小林咲とは仲がよい

「じゃ私は帰るね お先に失礼します」
中村佳は帰った

小林咲は時計を見て林さんにメールをしてから着替えを始めた

メールは・・・・


【ナミちゃ〜ん 元気ぃ〜?
 今度さぁ〜美味しいもんでも食べに行こうよって
 言いたいけど無理っぽくない?
 なんかさぁ〜
 ガストがアリエナリカズキじゃない?
 ヤスキチトンテキ死んじゃうしさぁ・・事件みたいだね〜

 秋山さんがいれば一緒に考えるんだけど〜
 なんか車だけあるんさね なんでか知ってる?
 まぁいいや これから10時までバイトだから・・
 せっかく上がったテンションが下がるんさぁ〜
 だからまた後で連絡するね〜】


との内容だった

小林咲は着替え終わるとキッチンに入っていった


サービスエリアでは店長と大島さんが営業をしている
6時半になるとRSの坂本さんがやってきた

「こんちは〜あれ店長?また秋山さん来てないんですか?」

「えぇ今日あたりくると思ったんですけどね
 自宅にでも連絡してみますか」

「そうですね
 一人でも私は平気ですけど雨降ってきたからなぁ」

外は雨が降りだしてきている

店長は店長室に入り机の中から名簿を取りだし
秋山の家に電話をかけた

受話器の向こうで女性がでた

「ガストの井浦ですけど秋山さんのお宅でしょうか?」

「えっ?ガスト?英樹にやっぱり何かあったんですか?」

母親のようだ

「いや、こちらにも来ていないので
 連絡してみたんですけど不在ですか」

「どこに行ったかわからないんですけど
 日曜日から帰ってこないし
 昼間の仕事にも行ってないから
 今日警察に捜索願いを出してきたんです・・・
 まったくどこをふらついているんだか・・・
 ご迷惑かけて申し訳ありません」

母親は悲しそうな声だった

「いえいえ こちらは大丈夫ですから
 帰ってきましたら連絡してください 失礼します」

電話を切って店長は坂本さんに、秋山がいまだに行方不明なことと見つかるまではシフトを変更するということを伝えて帰ってしまった

普段から店長はあまり店にいないので普通のことだ


キッチンの中では秋谷さんと小林咲が話をしていた

「秋山さん今日も来ないんだね」と秋谷さん

「全然来てないんですか?やばくないですか?」

「バックれちゃったんかね?」

「秋山さんガスト愛してるから、それはないと思いますよ」

「そうだよね あっオムライスが入った」

『オーダー待ちが4件で〜す』

平日なのに昨夜休みだったからか、
サービスエリアでは大島が忙しそうだった


PM 8:30

秋谷さんの変わりに戸川さん そして
大島さんの変わりに岩松さんがやってきた

控え室には坂本さんが一人でいた
坂本さんは携帯をいじりながら
戸川さんと岩松さんに話しかけた

「これ二人のために買ってきたから食べなよ」

それは冷たくなったタコ焼きだった

「昨日あんなことあったのに食べられないわよ!!」

戸川さんは怒り口調で言いながら
バックヤードまでガスのメーターを見に行った

坂本さんは黙ってしまったが、すぐに近くにいた岩松さんに

「ほら食べな」
って言ったが
岩松さんは首を横にふった

大島さんも秋谷さんも忙しいのか時間になっても控え室には、まだ現れなかった
しかし10時になると諸星さんとキッチンの湯浅さんがやってきたので交代した

控え室には仕事が終わった秋谷さん、小林咲さん、大島さん、休憩中の坂本さんの4人になった

といっても高校生の大島さんはすぐに帰った

小林咲は自分の携帯を取りだし

「あっナミちゃんからメールきてた」と言い中身を確認した

中身は

【さっちゃん お疲れ〜てか・・
 話したいことがあるんさ
 バイト終わったら電話して】

だけだった

小林咲は すぐに林さんに電話をした

6秒ほどで林さんは出た

「あっさっちゃん・・?
 10時に終わるって書いてあったから
 ガストの駐車場にきちゃたんさ  
 秋山さんの車の後ろに停めたんだけど・・・
 ってかいきなり来ちゃったけど平気?」

「うん♪ 大丈夫だよぉ〜待っててすぐ行くね」

「あっまだ着替えてないでしょ?
 私がそっち行って着替えるの待ってるよ
 雨降ってるし・・なんか怖くて・・・」

「うん じゃあさぁ〜店長いないからさぁ 
 ガストでいいんじゃね?」

「え?・・・なになに?聞こえない〜
 ちょっと待って車降りるから」

「もう!ナミちゃんは〜!!」

「ごめんねぇ〜今そっちいくよ」

林さんは車を降りた 外は雨が降っている

「わかったぁ〜じゃあ着替えるね ってか話って激ヤバ系?」

「ヤバいってか・・・私変なの見ちゃったんさ 
 秋山さんが刺されてたときに」

「はぁ?秋山さんが刺されたとき?なんだそりゃ」

と小林咲が言った直後だった

「あれ 言ってなかったっけ・・雨冷たっ・・
 【ガツン ザザッツ ザザザ】」

小林咲の携帯の向こうで
聞いたことがない音がしたというより
林さんの声の後に何やら変な音が聞こえてきたのだ


「え?ナミちゃん?」

返事がない

秋谷さんや坂本さんも不思議そうに小林咲を見ている

「ねぇナミちゃん?」

小林咲は携帯を持ったままバックヤードから急いで外に出た


駐車場の奥 消えた秋山の車の近くに頭から血を流している林さんが倒れていた
駐車場には車が数台あるが他には誰もいなかった
というより雨で視界が悪かったのでわからない

「ナミちゃん!!!」

「・・・うぅ・・」
まだ意識がある

二人ともびしょ濡れだ

近寄った小林咲は手に持ったままの携帯で救急車を呼んだ

またもや事件が起きたのだった

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

G殺人事件 更新情報

G殺人事件のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。