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知財史コミュのアラビヤ数字はどのようにしてヨーロッパへ伝わった?

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問.世界各国で数字を表す文字は様々ですが、共通に使われているのはアラビヤ数字です。
中世ヨーロッパではラテン数字が使われ、計算は板に書かれた線上に石を並べたソロバンのようなもので行われていましたが、計算は容易ではなかったようです。十二世紀にはアラビヤ数字が伝わりましたが、ゼロの意味が理解されないこともあって直ぐには取り入れられませんでした。やがて、アラビヤ数字を用いた筆算による算術家とラテン数字とソロバンによる計算を主張する者がお互いの長所を主張するようになりました。
さて、双方の計算法による競争が行われましたが、どちらが勝ったのでしょうか?下記の中から選んでください。
(1) ラテン数字とソロバンの計算法 (2)アラビヤ数字による筆算

答え.(2)アラビヤ数字による筆算、が正解です。
 実際、アラビヤ数字の筆算は、ソロバンを用いたラテン数字による計算よりも格段に速かったばかりか、筆算では計算の過程が記録されるので、検算が容易になるという大きな利点がありました。添付の図はこの様子を示しています。
このようなこともあって、アラビヤ数字を用いた計算方法がラテン数字とソロバンを用いた計算法を駆逐していきました。ラテン数字は教会で用いられたようですが、貿易をしていたイタリア商人の間では計算と記録が容易なアラビヤ数字が急速に普及していきました。商人や職人の間では、子弟のための多くの算数教室が開かれ、アラビヤ数字を用いた計算法、商業に関係する問題とその数学的解法が教えられました。更にそれらを記した教科書がイタリア語で書かれるようになりました。ここでは分数計算を含む加減乗除や比例計算が中心に書かれましたが、やがて、十四世紀になると方程式を用いた解法や複式簿記による会計学を論じる教科書が書かれました。このことが代数学の発展を促したと考えられます。

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