【時効警察】番外編♪♪コミュの【帰ってきた番外編】第１話

【帰ってきた番外編】

『友情こそ、青春だ！と言っても過言ではないのだ！』

＜第１話＞

（時効管理課にて）

三日月「おやおや？皆さんお仕事ですか？」

熊本「あれ～？また交通課はヒマなの～？」

三日月「ひ、暇じゃないですよ。失礼な」

又来「アチュー…三日月も手伝えよ」

霧山「いや～真加出くんがちょっと出張でいなくてさ。
それで忙しいんだよ。ホラ、座って座って」

三日月「えっ？時効課って出張とかあるの？」

霧山「細かい事はいいんだよ、三日月くん」

三日月「いや、それは気になるところよ！？」

（何だかんだで三日月、真加出の席に座る）

熊本「霧山くんが時効の捜査をしなくなってから
その分、仕事がはかどると思ってたんだけどねぇ」

又来「以前と変わってないぞ、おぉ～ぃ！」

サネイエ「時効の捜査をしてたときの方が
霧山さん、輝いてたんじゃないですか？」

三日月「お！サネイエ、いい事言うねぇ」

霧山「そう言われてもねぇ。。。」

三日月「ねぇねぇ霧山くん、これを機にまた再会するっていうのはどう？」

熊本「じゃあ仕事休憩して、霧山くんの趣味に付き合おうじゃないの」

霧山「ええ！？いいんですか？」

三日月「じゃあ、あたしも付き合う、付き合うっ♪」

（熊本、机の上の書類を物色する）

熊本「霧山くん、これなんてどぉ？“ABC殺人事件”」

霧山「あ、アガサ栗捨てい（←アガサ・クリスティー）ですか！？」

又来「おお、じゃあこれはどうだ？“ブラック武藤殺人事件”」

三日月「あはっ、誰ですかそれ？お笑い芸人かなんかですか？」

又来「あぁ。。えーと、元プロレスラーだってさ」

霧山「なんだかコーヒーの匂いがしそうですねぇ」

サネイエ「じゃあ、これはどうですの？“めだかの学校無差別殺人事件”」

三日月「め、めだか！？」

霧山「おお、いいですねぇ～なかなか興味深いですよ」

又来「でも、何で「めだかの学校」で殺人が起こるのよ？
めだかの学校は“めだか”しかいないんでしょ？殺人って変じゃない？」

霧山「そこが興味深いところなんですよ」

三日月「ええ？じゃあ人じゃなくてめだかが死んだって事？」

サネイエ「違いますよ、三日月さん。人が死ななければ事件になりませんよ。
めだかは罪を犯しますか？犯さないじゃないですか」

三日月「あぁ…はい。。。。」

サネイエ「ちゃんと調書読んでくださいよ」

霧山「そうだ三日月くん、ちょっと調書読んでみてよ」

三日月「あ、うん…。事件は平成4年8月29日、上総武市にある
“雌鷹野（めだかの）高校”で起こった。被害者は。。。」

熊本「ちょっとちょっと三日月くん」

三日月「え？何ですか？」

熊本「まずはこれを押さなきゃ始まらないでしょ」

（熊本、時効印を振りかざす）

熊本「どーーーーーーん！！！！」

霧山「おお。。。押しましたね」

熊本「一応、これも僕の仕事だからね」

又来「あ、まだそう思ってるんだ」

熊本「やっぱり又来くん、キライ」

又来「ふん！（←タメちゃん）」

三日月「さー！霧山くん、捜査するわよぉー！」

霧山「そのためにはまず、これを終わらせなきゃ」

（霧山、机の上に積んだ書類を指差す）

又来「そうだぞ、おぉーぃ！三日月、手動いてないぞ」

三日月「えっ？」

熊本「そうだよ、早くやってよ」

三日月「えええっ？？」

霧山「ま、そういうことだよ」

三日月「しょ、しょうがないわね」

（三日月、なぜか時効管理課の仕事をやりだす）

―――こうして、霧山の趣味である時効捜査は再開されたのでした。

（次回へ続く！）