恋はなコミュのレポート

「こころのチキンスープ」


友人のモﾝﾃｨ・ロﾊﾞｰﾂは
カﾙﾌｫﾙﾆｱ州サﾝ・イｼｰﾛで
馬の牧場を経営している

私は募金活動のために
イﾍﾞﾝﾄをよく催しているが..

モﾝﾃｨは自分の家を
会場として
提供してくれていた

集めた募金は
問題を抱えている
青少年たちを
援助するプﾛｸﾞﾗﾑ
のために使われる

モﾝﾃｨは集まった客に
向かって私を紹介し,
こう話し始めた

この家を皆さんの集まりに
使っていただくように
なるにあたっては,
ちょっとしたエ
ﾋﾟｿｰｸﾟがあったのです

これから,ある少年のことを
お話ししたいと思います

彼の父親は
厩舎,牧場,競馬場,農場,
を転々としながら
馬の調教をしていました

それに伴い,少年は
転校を繰り返していました

　高校３年のとき,
「将来,何をしたいか??」
　というテｰﾏでレﾎﾟｰﾄを
　書くことになりました

その夜,少年は
将来の夢を７枚にも
わたって書きました

２ooエｰｶｰ(２448坪)を
持つという夢について
細かく書いていきました

牧場に立てる家,
厩舎,馬の走るトﾗｯｸの
所在位置まで示しました

家は１oo坪あまりの大きさで,
内部の細かなフﾛｱﾌﾟﾗﾝも
添えられていました

夢のすべてをレﾎﾟｰﾄに
注ぎ込んでいたんですね

ところが,
２日後,採点されて返ってきた
レﾎﾟｰﾄの表紙には,赤イﾝｸで大きく

「不可!!放課後,
先生のところに来る様に」

と書かれてていたのです


少年は授業が終わると
先生を尋ねました

「先生,僕のレﾎﾟｰﾄは
　なぜだめなんですか??」

「君の夢は
　現実離れしすぎいてるんよ..
　
　そもそも君にはお金がない
　しかも,引越しばかり
　してきたし,持っている　
　ものなど何もない..

　馬の牧場経営には
　莫大なお金がかかるんだ..
　
　君にそんな夢を
　実現できるわけがないよ」

と先生が言いました

「今度はもっと現実的な
　目標について書きなさい..
　
　そうしたら,君の点数を
　考え直してあげよう」

少年は家に帰ると,
先生に言われたことを
じっくり考えました

父親に相談すると

「モﾝﾃｨ,決めるのは
　お前自身だよ,だが,
　ここでどうするかは
　肝心なところだと思うよ」

と忠告してくれました

少年は１週間,考え抜いた末,
やはりレﾎﾟｰﾄを書き直さずに
そのまま提出することに決め,
先生にはっきりと言いました

「僕の点数は
このままで結構です!
　僕は夢を捨てません!!」

モﾝﾃｨは
ここまで話した後,
感概深そうにちょっと
口をつぐみ,
また話し始めました

「さて,皆さん..
　私がこの話しをした
　理由がおわかりでしょうか..

　今あなた方がいらっしゃる
　家は大きさが１oo坪あまりで,
　牧場は２ooエｰｶｰあります..

　そこの暖炉の上の額に
　入っているのは,先ほど
　お話ししたレﾎﾟｰﾄなのです」

彼の話しはさらに続いた

「ぜひ,皆さんに
　お話ししたいのは,
　ここからです..

　２年前の夏のこと,
　レﾎﾟｰﾄに落第点をつけた
　あの先生がここに生徒を
　３o人連れて来て,　
　１週間キｬﾝﾌﾟをしました..

　帰る間際に,私に向って
　何て言ったと思いですか?

　「モﾝﾃｨ,今だから
　言えるんだかねえ...

　君がまだ僕の生徒だった頃,

　たくさんの生徒たちから
　夢を奪ってしまっていたんだ..

　しかし,君は強い意志を
　持っていたから,
　夢をあきらめなかった..
　本当に良かったよ」」

決して,自分の夢を
人に奪われてはならない..

心に書いたものが
何であれ,自分の心に
素直に従って生きて欲しい


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