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稲川淳二コミュのオリジナル怪談1(しげき君)

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あれは、あっしが暮れなずむ鬱蒼と生い茂る森の中で、幼馴染の、う~ん、仮にしげき君としておきますかねぇ。一緒に探検ごっこをしていた時の話だ。

辺りは暮れなずむ夕日にまみれて雑草が生い茂る原っぱの奥の森で探検ごっこを終えてかえろうとしていた時だった。僕たちは小さな頃から幼馴染でよくこの辺りで探検していたんだあ。

もう暗いからお母さん心配してるよぉ。早く帰ろうよ。早く帰らないとトランスフォーマーみれないよお

しげき君は

大丈夫だよ。もう少し、探検しようよ。

辺りはもうだいぶ暗くなり始めていましてねぇ
風になびいて原っぱの生い茂る雑草がガサガサガサガサと音を立てていた。

そこはね、実は誰かの私有地で、森の手前に植林がある。

しげき君は

ねえ、明日ここに基地を作ろうよ。ちょっと見て行こうよ。
なんて言い始めてねえ、相当探検が楽しかったんでしょうねえ。
一人で入って行っちゃった。

おいおい待ってよおう。一人にしないでよお。

しげき君は鬱蒼と生い茂る植林の中に入って行った。
あっしは、その暗くて何かみょーうな雰囲気のその植林にしげき君を追って入っていった。

しげき君、名前の通り刺激的な体験が好きだったんでしょうねえ。
辺り真っ暗なのにどんどん中に入っていっちゃいました。

その時ね、しげき君が

おーい!
こっちに変な穴があるよー。

ひったひったひったひった入って行っちゃった。

あっしたち、懐中電灯持ってましたからねえ、中を照らして見た。

カチャっ

しげき君が灯をつけた。

どうも薄気味悪い、不気味な穴ですよ。
大人がかがんではいれるくらいの小さな穴でしたよ。

あっしはね、なーんかみょーうな感じがした。
真っ暗闇の中、懐中電灯の灯で中を見てたんですけどねえ、じめーっとした穴でした。

急にしげき君が泣き出す。

えーん。えーん。

どうしたの?彼は訳も話さずに急に泣き出したんですよ。

いつもは、威張ってるしげき君でしたが、その時は様子がおかしい。
あっしは泣きじゃくるしげき君を連れてそこから家に帰りました。

家に帰ると、もうトランスフォーマーは終わっていて、
あーあ、見逃しちゃった。
と、その時ですよ。

プルルルル プルルルル

電話がなった。

お母さんが電話に出た。

はい、こんばんわ。ああ、しげき君のお母さん。

うん、うん、ええええ!?

あっしのお母さんがあっしを見ながら、みょーうな顔してる。

はい、わかりました。

お母さんが電話を切ると、お母さんは鬱蒼とした顔で、

あなた、今日、あの森に行ったんでしょう?

って尋ねる。

うん、しげき君がそこに基地を作るんだって。だから森に入った。

ダメ!!あそこはダメ!

険しい顔するもんだから、思わず泣いてしまったんですねえ。

何か訳も話さずに、もうあそこはいっちゃだめだよ。って言った。

何でダメなのかわからないけど、

こくっと頷いて、その日は寝たんです。

次の日、お昼、お母さんがビーチサンダル買ってくれるというので、近くの何でも屋さんにいったんですよ。道路挟んで向かい側がしげき君の家で、新しいビーチサンダルを自慢しようと思って、店を出たら、事故があったんですねえ。

おーい、誰だよ、こんな昼間から車にひかれてるのは?
と思い、被害者を見ると、しげき君なんですよねえ。

あっしが、店に来てたのを2階から眺めていたのか、遊ぼうと思って、道路に飛び出して来ちゃったみたいなんですよねえ。

お母さん、しげき君死んじゃったのかなあ?

あっし、覚えていんですがねえ、確かそう言ったそうです。

しげき君、救急車で運ばれましてねえ。

そこら中、大騒ぎ。

あっしとお母さんは、家に帰ったんですがねえ、みょーうに体がだるい。

その時家が増築してましてね、釘が出てる板がたくさんあった。

あっしは近くに住んでいた別の幼馴染にピッカピカのビーチサンダル確か、ドラゴンボールでしたかねえ。見せようと思ってスキップしながら出てった。

ザクッ!

アウチ!?

サンダルを貫通して、あっしの足に貫通した。

あまりに痛くて気を失ってしまった。

どれぐらい経ったかなあ?

気がつくとお母さんにおんぶされて病院から帰るところだった。

偶然にも、あっしとしげき君、同じ日に怪我をして、

病院にいったんですよね。

何日か過ぎてぇ、あっしもしげき君もすっかり良くなってまた一緒に探検ごっこするようになったんですよね。まあ、子供ですから、好奇心旺盛な頃ですよね。

するとしげき君、どういう訳か、またあの森に行ってみようよ。
って言うんですよ。あっしもお母さんの言いつけなんて覚えてませんからねえ、

いいよ。行こうよ!って言って、またあの森に行く事にした。

しげき君が、隊長で、あっしが工作員。確かそういう役割でした。

隊長、あの穴に行って見ましょうか。

その瞬間しげき君、真っ青!!

ダメダメダメ!あそこはダメ!っていうもんだから、

じゃあ、あっし、一人で潜入して来ます。って行ってその穴に入っていった。。

しげき君、事故でおでこに真っ赤なアザが出来ていましてねえ、

旧日本軍の国旗に見えた。

あっしは、まるで戦争に行くかのごとくその穴に入った。

その瞬間

ぞくうっっっっっっっっっ!

寒気がした。なんていうんでしょうかねえ、鳥肌もんというかなんというか。

そこにはお地蔵さんがあるんですよ。

何で、こんなところにお地蔵さんがあるんだろう?

あっしみょーうにやーな感じがしたんですよ。

そのお地蔵さん、額に真っ赤なシミがあるんですよね。

あれ?待てよ?このお地蔵さん、しげく君にそっくりだ。

そう、全く同じところにしげき君もアザができた。

あっしはその時、おふくろの言いつけを思い出したんだ。

しげき君、その時、後ろで、あーあ見ちゃった。っていったんですよね。

その瞬間、気配がするんですよねえ、明らかにこの世のもんじゃない。

あっしは見ちゃいけないものを見てしまった気がして、ブルブルブルブル震えてる。

しげき君は何かにとりつかれたようにあっしをみている。

それしげき君じゃないんですよね。

どうやらあっしがしげき君だと思ってたのお地蔵さんだったようなんですよね。

後で、近所のじいさんに聞いてみたら、あそこに穴なんかないぞ。

あるのは墓地だけだって言うんですよね。

どうやら、しげき君は、墓地に基地を作ろうとして、

みょーうな異次元の世界に足を踏み入れてしまっていたようです。

しかし、あっしが、お地蔵さんを見た時の声...

一体誰の声だったんでしょうかねえ。

あっしにもわかりません。

こんな不思議な話もあるんですねえ。

コメント(6)


鬱蒼とした腕、鬱蒼とした足、鬱蒼とした髪型のあなたの背後に鬱蒼とした目つきのご年配の方が鬱蒼とした雰囲気で鬱蒼とした植林で鬱蒼とした面持ちで...エンドレス!!
ってかこの稲川さんの怪談怖いよね。

あなたキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルでしょ???
キュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルひったひったひったキュルキュルキュルひったひったキュルキュル....すると『い”〜〜〜〜』ドアが...そしてざんばらの女がひったひったひったひった。プルルルルル。『はい』『あなたひったひったひったひったでしょ?』

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