横浜市港南区コミュの地元の御城『笹下城』

地元の御城『笹下城』

玉縄城主北条綱成公の筆頭与力で北条水軍の実質的な総帥だった間宮信元の居城の笹下城。
三浦半島の付根を玉縄城と挟み込んで反対側の鎌倉の進入口になる神奈川区青木橋交差点附近の権現山城～横浜市金沢区鎌倉の下港六浦を守備する位置に在り、房総半島里見家の上陸ポイントを抑えてる。

現在では移民だらけの神奈川県教育委員会の無知さで開発されつくし遺構は略残らないが玉縄城と双璧を成し、広大な３城一体型の城砦だった。
笹下城本丸総門が洋光台1丁目の若宮神社が最初の関門若宮曲輪跡。
そのまま洋光台駅方面に登って行くと洋光台幼稚園前の北公園のこんもりした丘一帯が館山郭。
そこから(旧)石川島播磨重工団地方面に下っていくと、成就院墓地～石川島団地15棟の裏「ハゲ山」の頂上辺りが「主郭」と直下「切岸」形状が見て取れる。
成就院入口の門の横には大空堀が駐車場に成って跡を残す。
切岸下には主郭から総門防御や奇襲用に直接騎馬兵を向かわせる隠しルートの「武者走り＝高速道路」に繋がる切通しと反対の切残し状の土橋坂道跡がそのままIHI独身寮前の道路になっている。
往時はIHIに潰された城跡は全て梅林だったそうなので、間宮家は江戸時代になっても北条早雲公の奨励した梅植林を守っていた様だ。
笹下方面に歩いていくと東福寺があり、東福寺横の空堀城の坂道を上がって行くと出城だった笹下中央公園がある。
笹下中央公園は無知な教育委員会に潰された「笹下杉本遺跡」の跡で、その昔は北見掃部屋敷跡の砦とその犬走りと高さ15m以上の切岸が有った。
横には親鸞聖人が東福寺に滞在した時に土中から発見した聖徳太子像を保管していた経堂跡の丘が北見家の墓地として残る。
因みに北見家はブックス北見なんかを経営していたが、かつては笹下から鎌倉まで自分の家の土地だけを歩いていけたそうだ。
恐らく嘘ではないだろう。
内田・森田・小原・田野井家等々、港南区の元地主は戦時中まで北見家の小作民だったのが地租改正で北見家の土地を乗っ取った形になっているのだから、その広大な範囲を考えれば昔は鎌倉郡だった上永谷周辺も北見家の土地だったのだろう。
さて、話を笹下城にもどそう。
北見掃部屋敷跡砦遺構を、そのまま笹下中央公園の横の坂から根本塾の横を降りて行くと、「松本城址」の主郭である天照大神宮方面にいくと、途中、「中の丸」の地名が残る笹下中学校と「武者ケ谷」と推定される谷地形がある。
また笹下中学校から港南中央に向かう桜道の下、横濵刑務所の辺りは「馬飼ケ谷里」と呼ばれた辺りだろう。
間宮氏の子孫は江戸時代には有名な解体新書の杉田玄白がいる。
戦国時代の小田原落城時は箱根峠の「中山城」に援軍の主軍としてとどまり、僅か4000騎の兵を指揮し豊臣軍8万を痛撃し一柳等秀吉旗下の旗本を道連れに勇敢に戦死した。
また間宮家の水軍は実質北条家の水軍を統帥していた。
間宮一門の余りに見事な指揮と戦死など、その活躍が徳川家康の耳に届き、彼等の一族は旗本として取り立てられた。
それ以降、横濱市の前身である久良岐郡の統治を任された。
因みに間宮家の遠征動員兵力は200騎以上だったので戦国時代の石高は1万石程度の小大名クラスと推定される。
その証拠に相模旗本衆筆頭とされている。

※写真1,2は間宮一族激戦地中山城の案内板と北条流築城の代名詞の障子掘。
※写真3は「陣が台」と呼ばれた桜道の金子商店がある辺り。
戦時はここに陣を敷き、森陣屋・杉田陣屋・笹下城・北見掃部屋敷跡砦・松本城の広大な守備域に対し総合的に指揮をしたと推測できる。

コメント(18)

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[2] mixiユーザー 04月03日 22:16

※訂正
箱根中山城×⇒山中城(静岡県三島市)

[3] mixiユーザー 04月04日 00:49

ちょうど一ヶ月くらい前に山中城址を歩いてきました。こういう流れを知ると、興味深いですね。

[6] mixiユーザー 04月05日 09:46

>じょるの・RX- 0さん
鎌倉市の大船駅近くの玉縄城、清泉女子大学にほとんど主要部分破壊されてますが町のプロジェクトで矢倉や主郭の城門が再建されるそうです。
かつて地元の殿様の間宮家が副将だった城なので、また復興プロジェクトが進んで建物できたら情報提供します。

[10] mixiユーザー 04月06日 01:37

>>じょるの・RX-0さん
氷は知りませんが…
氷取澤は笹下城主の隠居地で、のちに間宮家が杉田陣屋・森陣屋・氷取澤陣屋の３家に分家した内の氷取澤陣屋が置かれたところですよね。
確かに氷取澤は鎌倉に通じる六浦道(金澤道とも)と言われた笹下釜利谷街道の旧道が通り通行税がとれる地勢で、加えて武蔵国国境で最後の鎌倉防衛関門になるところですからね～。
軍事的に重要だったんじゃないでしょうか？
六浦道で氷取澤の山を越えるのは、昔は大変だったみたいですし。
それに「峰の灸」ってお灸治療が落語にも成ってるくらい磯子区の円海山の護念寺は有名だったらしくて、江戸時代には杉田方面や笹下釜利谷街道から家もまばらにしかなくて山深かった円海山に治療に向かう参拝客の列が鈴なりに続いたそうですよ。
僅かな耕作地しかない旧笹下村や日野村一帯では通行税が主だった収入だったのかも。
上大岡の芹が谷よりの辺りと、野庭団地の辺りは鎌倉時代に侍所別当(防衛大臣)の和田義盛も関所置いて徴税した位ですから。

氷は取れませんが、円海山のハイキングコースか氷取澤神社の辺りから「大谷戸広場」にいくと、「あ～、昔はこんなのどかな感じの谷合の農村だったんだろうな、笹下は」みたいな感慨にふける事ができますよ。
大谷戸広場、もうそろそろ梅が季節遅れに咲いて綺麗なんじゃないかな？

旧石川島団地ですが
せっかく建物壊して、雰囲気もよくなるのだから分譲地にして個建て住宅地にして欲しいな～。
また団地だと笹下城址の地形が見えなくなってしまうし…
また14棟や独身寮みたいに自殺多発地帯に戻りそうで嫌だな。

思ってみれば…
あの自殺者の増加が、石川島播磨重工の低迷とバブル経済破綻の予兆だったのかもしれないですね。
たぶん、IHIの社員さん、当時リストラ激しかったり人員削減で大変だったのかもしれないですね。
私の世代の同級生(昭和50年前後生まれ)にはIHI勤務者の子供多かったですが、今にして思えば今はアルバイトや期間従業員が担ってる様な重工業の労働者階層の子供も大分多かったですし。
今アルバイトがやる仕事も当時は丁寧に社員採用した職人にやらせてたはずなんですよね～。
私にとって石川島団地は自殺名所と横濱文化遺産破壊の象徴的な負の存在でしたが…
石川島団地の勃興が日本経済化と日本工業界の空洞化を象徴していたのかも…

我々の世代で団塊世代が傾けた日本経済、我々の子々孫々の為に作り直さないとと笹下城域とIHIの変遷をみてると一、日本人として感じるものが個人的にあります。

韓国と中国にとられた技術と世界シェア、どんな手段を使っても取り返さないと。

話を広げすぎました。
長文失礼。

[12] mixiユーザー 04月06日 14:51

>>みうけんさん
私個人の記憶ですからもっと多いかもしれませんが…
14棟…2人
15棟…1人
独身寮…3人以上
ま～私の記憶にある期間なので昭和40年代～現在までの期間に起きた事としていただければ。

五丁目の一家心中家屋ってどこら辺ですか？聴いた事無いです…
永い間空き家だった物件は２件くらい有りましたが、確か今はどちらも住人がいるような…
別にあるのかな？

新しくできる町には幸せな世帯が増えて欲しいですね。
そして港南区笹下地域の文化レベル向上と税収が上がる様にある程度の所得層の移住を促せる個建てが好ましいかと…。
需要はあると思いますよ。
ハゲヤマみたいな地層剥き出しの切岸崖地の上にすら個建てが立ち並んじゃってるのですから。

団地だと以下の懸念が有ります…
低所得層と低文化層が増えて洋光台や上大岡の路地みたいにヒッタクリや車上荒らしが増加したり、治安が低下するんじゃないかと。
更に将来的に高齢化を迎えて旧石川島団地事態がまた高齢化限界集落になってしまいますから。
確か再開発が市の企画なので都市計画はそこら辺考慮して、新しい清潔な町にしてほしいなと…

ではでは、また折をみて歴史の書き込みします。

[15] mixiユーザー 04月08日 15:51

>>みうけんサン
一家心中はガセネタでしたよ。
笹下5丁目の知りあいに確認取ったら、わかりました。
廃屋同然の物件は雑色町内会館の坂道を上がり切ったところですよね？
そこは普通に引っ越してるのを知人が目撃していました。
あと、多分、話しが交錯しているのだと思いますが…
その廃屋の件と別件の殺人事件の有った家の話を適当に混ぜて尾ひれ付けてデマ流してる不届き者がいるのだと思います。
笹下5丁目の旧紺屋荘アパート近くの個建て住宅で昔、殺人事件がありまして…
いま、その家取り壊してもれなく分譲中なので営業妨害に成らない様に正確な話の伝達だけに収めて置いた方がよさそうな…。

たぶん、その今、分譲中の以前の物件の時の殺人事件と雑色町内会館の坂の上の空家の話が混じってるのだろうと、年配の知人の推察でした。

[18] mixiユーザー 12月24日 14:03

>>[7]
多分、氷取沢は寧ろもっと古い時代に鎌倉幕府の源将軍家や執権北条氏、室町時代に関東を統治した鎌倉公方や関東管領の住む鎌倉や鎌倉公方の別荘と図書館を兼ねた金沢文庫の称名寺に氷を届けていたのだと思いますよ。
ちょうど六浦街道から朝比奈峠に抜ける間道と六浦街道を金沢八景瀬戸神社や金沢文庫称名寺に抜ける釜利谷への分岐点が氷取沢は元々が間宮家の殿様の隠居地なので笹下に届ける必要も無いですし、江戸時代以降に杉田陣屋、森陣屋、氷取沢陣屋の３家に分家してからはお互い行き来も少なかったでしょうし。

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