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タンポポコーヒーネット支部コミュのモンハン2小説 4

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第四話 〜陸の女王 リオレイア〜

砂漠ほどではないが、サンサンと照りつける太陽
聞こえるのは波のうつ音と木々のざわめき

いつもの狩場の『密林』に、見慣れない巨体があった

それは、どんなハンターからも、
     【女王】と呼ばれた



馬車で送られた4人はとりあえず支給品を分け合って、
3つに分かれることにした

キャンプからは
エリア1・エリア4・エリア5の3つの出入り口があるからだ。

リオレイアを見つけたらペイントボールを当てて一旦逃げる
という作戦だ


エリア1ルートはサンが
エリア4ルートはアレックスとゼフィー
エリア5ルートはDが進むことになった

雑魚モンスターは無視。
初めてのこのメンバーでは時間がかかるので、
早めにターゲットを見つけねばならない。



なが〜いツタを上りきったDはエリア5から6へと移る
ここがいちばんよく発見されるエリアだ

しかし、そこにはいなかった。
エリア8を覗くが、無し
エリア7の崖から下を見るが、いない・・・

「珍しくはずれか・・・移動しよう」
Dはエリア5へと引き返す



一方サンはエリア4からエリア3についた
ここもよく目撃されるエリアの一つだが、
いない・・・

「エリア10か?」
サンは砂浜でできた道をすすみ、孤島へ向かう

途中までいって、それらしきものはいなかったので、
引き返し、エリア9に向かう

エリア9では、ブルファンゴが一頭とモスが全部で3頭前後
飛竜はいない

「おっかしいなぁ、見つからん・・・入れ違いかな?」

サンはエリア3に戻る



アレックスとゼフィーはエリア1を通り、
エリア2に着くが、いない

「ここは目撃率が少ないですし、他に移りましょう」
アレックスが先導する

エリア3に行くが、いない
(このとき、Dはエリア7、サンはエリア9)


一旦もどり、目撃率が他より多いエリア1へ行こうとすると、
エリア2で咆哮が聞こえた

「え・・・!?」
ゼフィーが上を見る

太陽の逆光でよく見えないが、リオレイアであることは
確かだった。

飛竜の女王が舞い降りた時
二人が驚嘆する

「桜色のリオレイア!!??」


相手はまだ気づいていないようだったので、
アレックスがペイントボールを5個くらい片手に掴んで
腰を低くしてゆっくり近づく


とりあえずゼフィーは待機

アレックスが少し遠めから5個のボールを一気に投げ当てる

リオレイアが驚いて一旦宙に飛び上がり、
周りを見渡す


二人のハンターが目にとまった


桜色の女王はズシンと大地に再び降り立つと、
戦いの幕開けを宣言する


ものすごい咆哮だ

思わずアレックスは耳を手で抑える
頭が割れそうだった


そこからリオレイアは容赦なくブレスを吐こうとする

まだ耳に咆哮が残って動けない


放たれた火球はまっすぐアレックスへと走ったが
それは直撃しなかった


ガンッ という金属音が代わりに響いた
「大丈夫〜?アレックスくん〜」

ゼフィーが目の前にいた

「あ・・・ありがとうございます!」
ちょうど音も消えたアレックスは
『炎剣リオレウス』を構えてゼフィーと並ぶ


女王は軽く一声鳴くと、突進してくる


女王と二人の距離は30メートルくらい

アレックスは逃げずに剣に力を溜める
「いきます!」

タイミングを合わせてアレックスは剣を下ろす。

勢いと重量のある刃が女王の頭を直撃し、火炎を吹き、突進を止める


「おお〜!すごいねぇ〜。あんなの恐くてできないよぉ〜」

ゼフィーは誉め言葉を言いつつ、
『スティールガンランス』を構える

「それ!」

引き金を引くと、砲撃が女王の顔に放たれる



と同時に、アレックスが吹っ飛ぶ

アレックス「うぐあ!」
ゼフィー 「あ・・・ごめん〜」


そんなやり取りのなか、女王が怒りの咆哮を上げる

「うわわぁ!?怒っちゃダメぇ〜(泣)」

ゼフィーは盾を、アレックスは大剣を壁にして
音を弾く

最小限に抑えられた音は、耳に手を当てるほどうるさくはない


アレックスは急いで起き上がり、大剣を背に背負う

「ゼフィーさん!ここは逃げるべきです!!僕らだけでは無理ですよ!!」

ゼフィーも頷くが、逃がしてくれそうにもない

一体からだのどこにそんなにあるのかと思うくらい
リオレイアは火球を吐きまくる

「うわ〜ん!!いじめだよ〜(泣)」

必死に盾で受けるゼフィー。
盾が熱せられて熱い


女王がアレックスを狙った隙にランスをしまい、盾を走りやすいようにもちかえる

「ッツ!!?」
手の甲と指に痛みが走る

かなりの火傷をしている

「うわわ・・・こんな火傷初めてだよぅ」
盾を一旦置き、『回復薬』を塗る。

一瞬泣きそうなくらいの激痛が走ったが、すぐになくなった。

見ればもう火傷の痕もない


「ゼフィーさん大丈夫ですか!!?」
アレックスがリオレイアの突進を避けたあと、ゼフィーを見る


「大丈夫〜、なんとか〜」
火傷していた左手を振る


アレックスは頷くと女王の次の行動を見る
向き直って、火球を吐く。

なんだかいつのもより早い気がして、思わず大剣を盾にする

ガツンと音がし、火球が飛び散る


そのせいで聞こえなかった。
ゼフィーの叫び声が・・・

「アレックス君!!前!!」


大剣で見えなかった。
すでにリオレイアが突進してきているのが・・・


(そんな・・・こんな攻撃いままで見たことが・・・)

そう思ってる間に、女王の怒りの形相がすぐそこまで来ていた

(ダメだ・・・このまんまじゃ抑えきれない!!)
思わず現実から目を背けるように、目を閉じる



だが、剣に手ごたえはなかった。
かわりに重い物が倒れた音とゼフィーの驚く声がした

「ああぁ〜!!Dだぁ〜〜!!」
アレックスがその名前で目を開ける

「大丈夫かアレックス?遅くなって悪い」
Dはリオレイアの方を向いたまま言う

「あ・・・ありがとうございます!!!」
アレックスはDの背中に御礼の言葉をかける


その時、急に女王の尻尾が斬り離される

「ナイスだサン!!」
Dはリオレイアの頭を斬りるけながら言う

「え!?姉さん!?」
アレックスはDの向こうを見ると、真紅の衣装を纏う女が立っていた


「ウチの弟が世話なったな!!今のは軽い御礼やで!」
凍てつく剣『フロストエッジ改』を軽く振るサン


起き上がった女王は再び怒りの咆哮をあげようと
顔をひっこめる。

皆、盾を構えて防ごうとするが、一人は違った

「やめんかいっ!!!」
女王が声を発する前に、顔を思いっきり斬りつけたのはDだった。
太刀の刀身から、激しい電撃も発生する

リオレイアは痛みで咆哮を放つことができなかった。

顔を軽く振って女王は向き直りゼフィーへと突進する

Dとサンが気づいて足を切りつけたが、止まらなかった。


「ふぇ!!?ちょ、こっちこないでよぉ〜」
焦ってしまったゼフィーはとりあえずランスと盾を構える

がっしりと構えてガードしようとするが、事件が起こる


ガンランスの二つ目の引き金に指がひっかかる

「え!?あれ???どうしよう!!?」

ガンランスの銃口から、バーナーのような火が出る。
赤色から、次第に青色へと火の色は変わる


リオレイアが目の前まで来たときだった

「ゼフィー!!銃口を前に向けろ!!!」
Dの声がしたので、反射的に前に向けた瞬間


ガンランスの中でカチッと音がしたと思うと、
銃口から火竜の火球のような爆発が放たれた

異常な威力で、まともに受けた女王と反動を受けたゼフィーが
正反対に方向に引きずられた


ガンランスの甲がひらき、プシュー っと蒸気があがる

桜色の女王はそのまま悲鳴とともに絶命した



「・・・・」
唖然とした姉弟からは声がでない

「やったなゼフィー!!討伐したぞ!!」
Dが駆け寄ってゼフィーを起こす

「ふあぁ・・・無理。もう無理だよぉ〜〜〜」

ゼフィーは腰が抜けてしばらく動けなかった





街の酒場には、今ちょうど入ってきたドラグーンとモンヴァサがいた

帰ってきた4人に、ドラグーンは気づく

ドラグーン「もう帰ったのか!!?捕獲?それとも失敗か?」
D    「いや、討伐したぜ。しかもとどめはゼフィーだ」

Dはニンマリ笑う

サン   「いやぁ〜、ビックリしたであの時は。結構ちゃんと使えてるやん?」
アレックス「です。助けられたりしましたし。立派でした
      一度吹き飛ばされましたが(笑)」

みんなの証言をドラグーンは信じることができなかった。

ドラグーン「マジ?」
D    「うん。しかも最後は突進来てるところを『竜撃砲』で止めて倒した」
ドラグーン「吹っ飛ばした回数は?」
アレックス「一回ですよ」

どうやらホントらしく、ドラグーンは信じざるを得なかった

「うむ、見事討伐してくるとはな。予想以上の成長のようじゃ」
モンヴァサがDから受け取った雌火竜の棘をみて言う

「合格じゃな。まさかこうなるとは、正直思ってなかったぞ」
モンヴァサがゼフィーを見る


ガンランスと盾を放り出したまま、テーブルに伏せて寝ている
立派な女ハンターが
そこにはあった



「う〜ん・・・もう無理だよぅ・・・・」

         
                 〜モンハン2小説 5に続く〜
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