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Casa de Nagae en Ogikubo 2007コミュの論文仕上げトピ

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フアン・ルイス・ビベス(Juan Luis Vives,1492~1540)は、ユダヤ人追放令が出された1492年に、スペインのバレンシアにおいて裕福な改宗ユダヤ人(コンベルソ)の両親の間に生を受けた。両親と当人はキリスト教徒であり、〜年までをスペインで過ごし、その後は家族と離れ、ヨーロッパ各地を渡ることとなる。こうした生涯の中で、両親を始め一族が異端審問の対象となり、結果として父親は処刑、母親は死後20年を経た後に断罪され、その遺体を焼かれるという悲劇に遭う。しかし、ビベスはヨーロッパ各地を舞台にして活動する中で、エラスムスを始めとする人文主義者たちとの幅広い交友関係を持ち、また宮廷や教会における有力者などに重用されることとなり、またそうした中で、ビベスは多様な分野の学者として活躍し、哲学・政治・宗教・教育といったテーマを中心に、50以上の著作を残した。主な著作としては「」「」が挙げられ、後のヨーロッパにおける社会思想に大きな影響を与えた人物であった。
上記のように多分野で活躍したビベスではあるが、その中で当時の世の中で最も大きな問題となっていたのは宗教分野であろう。宗教改革の嵐がヨーロッパで吹き荒れる中で、自身もコンベルソの家の出であり、この分野に力を注いだことは彼の著作の数々を見れば明らかである。宗教、特にキリスト教関係の著作としては『』『』『』があげられる。『』を中心に考察していく。
 
この著作は〜年に書かれたもので〜章からなるものであり、彼の死後に出版され、宗教観を集約した大作であった。
これはキリスト教徒とユダヤ教徒による対話をもって書かれており、キリスト教徒がユダヤ教徒を説得する形で両者の意見の交換があり、それを通して両者の宗教に対する主張が見られる作品である。
この対話はビベスの創作であるが、この対話形式自体は12世紀頃から用いられた手法で、ビベスの発祥では無い。読者への浸透と理解が早かったために用いられたのである。  このような作品になった理由として、改宗ユダヤ人の家系でありながらビベス自身は生まれつきのキリスト教徒であるので、彼は自身に流れる過去のユダヤの血を消し、純粋なるキリスト教徒であることを示したいという思いから強いキリスト教への信仰心を持っていたために、この作品を作るに至ったと考えられる。作品の中でビベスは「ユダヤ教徒は服従させられない頑固さ」「キリストやキリスト教徒に対する憎悪を持つ」「理性がない」*1などと主張していることからもユダヤ教徒に対して好意的ではない考えを持っていることが明らかである。
その理由は、キリスト教徒とユダヤ教徒の教義のずれから生じると考えられる。この作品内では特にメシア(救世主)についての記述が多いが、そのメシアに対する考え方を見ても、そのずれが見受けられる。
例えば作品内に於いて、ユダヤ教ではメシアとは「聖油を注がれた者であり、土地を統治する権力者」*2であり、救世主と神とは別のものであるとしている。そして、未だ救世主は現れていないとしている。それに対しキリスト教では「聖油を注がれた者であり、土地を統治する権力者」*2であるという部分での一致は見られるが、救世主と神とは同等の神格を持つもので、それはイエス・キリストであると考えている。神の子であり人でもあるイエスが救世主で、「神の隣に座ることが出来る者」*3で、すでにこの世に現れたとしている部分で大きく異なっている。
ユダヤ教徒は旧約聖書を言葉どおりに捉えており、キリスト教徒に対して「この聖書を用いてメシアが神になったことを証明せよ」「聖書以外の論拠は不要、聖書を開き知識を得るのだ」*4と反論するなど、聖書に書いていないことを解釈しない。これに対してキリスト教徒は聖書に解釈を加え「証明をするには、論拠を他のところから持ってきて解釈を加える必要がある」*5としている。聖書の読み方が異なることから、それぞれのメシアに対する考え方も異なってくるのである。
これらを対話で反論しあう中、この作品中で「君の説明は私を魅了する」「根拠のあるように思われてくる」*6との表記が見られ、ユダヤ教徒が次第に説得されつつあるように展開していく。
このようにユダヤ教徒が説得されていくことは、ビベス自身がヨーロッパ社会の中でのキリスト教徒とユダヤ教徒との関係のあり方を望んだからであると考えられる。


 
 また生前ではあるが、彼は知人に対して「病気がちでもあり、多くの問題に対処することができませんので、少なくとも現代社会が抱える問題について著作を進めたいと思います。こうすることで心に何らかの慰めと平安を得るからです」*7という書簡を書いている。ここから彼自身が活動できない代わりに社会問題に対して周囲に考えさせようとした姿勢が、彼を各方面の学問に関して高い知識を持ち、後のヨーロッパへ多大な影響を与えうる人物たらしめたものであると考えられる。また、後半の部分ではキリスト教徒らしい言葉遣いが見られ、彼がキリスト教による価値観を持ち、書を残す事で自らの救済を求めた部分があると見る事ができる。各学問を追及した理由の根底には、生涯を賭けたキリスト教への彼の姿勢がみられるのである。


*3 全集 p1564
*4、5 全集p1562  (4と5が同じページだったので、4で統一して以下一つずつ繰り上げた方がいいと思われます。)
*6(繰り上げたら*5になる) 全集(これって正式名称なんだっけ? JUAN LUIS VIVES.―OBRAS COMPLETAS TOMO II―?(であってる?)の p1563 

*7(繰り上げたら*6になる) ルイス・ビーベス―哲学者の責務― アンヘルゴメス著(古市、悪いけどここの出展(日本語のやつね)の補完お願いします。




間空けて以下が俺の考えたまとめです。何か意見お願いします。

また、「キリスト教の真理性〜」って、実際に見たのは全集だから、参考文献としての書名は全集の方になってくるよね?そうじゃないとページ数とか変わってくるし。

コメント(60)

うん、そしたら一応掲示板に上げた方がいいよね。
文字数変わってくるし。

でもどうやろ。もしかしたら最後の部分切らんなんかもしれんね。
女子文字数多すぎだって。
>ミソミソ
お疲れ。以上で文字数幾つ?
ミソミソ、メッセやってない?
メッセのが細かい意見交換早い。
ともあきと今やってるんだけどさ。
うん。ピッタリだ。
本来なら文句なしなんだけどね・・・笑

じゃあ、一応掲示板に貼るか?
文字数も一応書いといてやるとよかろうね。
>ミソミソ
うん、頼んでいい?
そのまま貼っちゃって。

メッセ便利やから入れたらいいと思うよ 笑
また話し合いする機会増えるやろうし。
>ミソミソ

一応、入れといて。メッセで意見交換したいときがきっと来るからw
>ミソミソ
俺はWindows Live Messenger
確かMSNのでも互換されるらしいからいいんじゃない?
論文に関しては一応完成ってことで皆さん宜しいでしょうか?
お疲れ様でした。
あとは全体のまとめと発表を残すのみだね。
憎き(笑)ビベスとの付き合いもあと僅か。頑張ろうぜ。
ごめん、Windows Live Messengerだったわ。
みなさん、お疲れ様でした。
3章はビベスの功績というか主張だよね。

だから対話形式をとって説得していくのは〜
みたいな所からラストでしょ。
うん。そうすればちょうどよかろうち思うよ。

3節でいいと思う。
「ビベスの求めたこと」とか。

ゴメン、いい題浮かばない。
ビベスがもたらした〜みたいなかんじ良い言葉ないかな?
後世へ

とかは?ぼかせば何とかなるやろ(笑)
ぐるるんの「後世へ」が自然じゃない?
これで終わりかな?

みなさん、どうでしょう?

なんかあったら書き込めばいいよね。
>ミソミソ

一応、フアンの最終版を保存しといた。

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