「あのNORTH COAST BAD BOYZが総監修」。このひとフレーズだけで、嫌が応にも関心を抱かずにはいられないのだが、スゴいのはなんと言っても、その内容である。全国各都市のストリートを勝ち上がってきた合計33名のその道のスペシャリスト達がこの一枚に大集結。規模の大小はあるが、ネクストジェネレーションなんていう曖昧な表現が何処か陳腐に聞こえるほど、彼らは既にHOOD(=地元)を背負った紛れも無いRAP STARなのである。過去に4度、大規模なジャパンツアーを行ってきたNORTH COAST BAD BOYZが、その目で、その耳で、そのハートで確信し、厳選を重ねた精鋭部隊が一枚の作品上でそれぞれ思う存分暴れまわってる様子は、底抜けに痛快。中でも特筆すべきは、なんと言ってもリード曲の「DIRTY SQUAD」である。言わずと知れたNCBBのHOKTがイントロを、DAI-HARDがフックを担当し、参加メンバーがこの危険なニュークルー”DIRTY SQUAD”をレペゼンする総勢20名のマイクリレーは凄まじい破壊力。レーベルDIG DA GOOD IMCの映像部門”DDG FILM”が手掛けたハイクオリティーなミュージックビデオも大きな話題を呼ぶ事必至。しかも、この曲を含む全収録曲は、ネット上でのデータのやり取りは一切無し。参加アーティスト全員が同時期に札幌に乗り込み、レコーディングを敢行し作り上げたという相当な意欲作。CDジャケットを見てもらえば分かるが、彼らは恐ろしいほどのエネルギーを内包した一つのクルーなのだ。この作品は巷で消費されてく利益至上主義なコンピレーション作品とは明らかに一線を画す、日本中を巻き込んだ一大クルー”DIRTY SQUAD”が打ち立てた金字塔的アルバムである。「日本のヒップホップも遂にココまで来た」