ｷｭｰﾃｨｰﾊﾆｰTHE LIFEコミュの増山ハニーが忘れられない③

＜業界人にウケるキューティーハニー？＞
初放映から４０年以上の間に８作のアニメと実写版が制作されている。今でも３０代以上のヒトは、「キューティーハニー」と言えば「変身時ヌードになる女の子」とほとんどのヒトが知っているだろう。「昭和ｖｓ平成最強ヒーロー＆ヒロインランキング」での街頭インタビューでも、「ハニーフラッシュ！…でしょ？」とオジさんが笑顔で答えてる映像が何本かあった（笑）。コレ程男の欲望を直撃してしまった、メジャーなヒロインはいないだろう。
１０代の頃は、ハニーちゃんの「○○○と○○○が見えないか」と何度もビデオを巻き戻して見たモノだったが、（確か「新キューティーハニー」からは、○○○の一つは書かれている）あれは「見えそうで見えない」のがいいのである♪今観ても、「増山ハニー」が一番セクシーだ♪しかし「増山ハニー」が今もって多くのヒトに愛されているのは、セクシー（エロではない）だけではないからである。

まずアニメファンなら、キャラクターデザイン＆作画を担当した荒木伸吾の存在を指摘するだろう。個人的には、「魔女っ子メグちゃん」、「ＵＦＯロボグレンダイザー」のマリア・フリード、「聖闘士星矢」「リングにかけろ！」などが印象深い。彼が描く「美しい眼チカラ」の美少女、美少年キャラは、多くのアニメファンから人気を得た。実は同時期放送のメグちゃんの作画に移ってしまったので、彼自身が関わった話数は少ないのであるが。
彼の「美しい眼チカラ」は、今も東映アニメのプリキュアさんのキャラに生かされている。

次に一般的には、何と言っても倖田來未も歌った主題歌「キューティーハニー」だ。この曲は、今でも多くのアイドルやアーティストにカバーやリミックスされている名曲である。８作目の「キューティーハニー・ユニバース」では、Ａ応Ｐの「愛がなくっちゃ戦えない」に主題歌がなった。ノリがいいので、ボクのアニカラのレパートリーに入れた。でも今でも、前川陽子さんの「キューティーハニー」が最高だ♪
アニメのオープニングとエンディングの、曲と映像の素晴らしさもハズせない。個人的には、今でも一番だ。今は技術的には素晴らしいのもあるが、７０年代当時であれだけキレがあって、コメディもセクシーもエンタテイメントもビジュアルの美しさも詰め込んだＯＰを作ったコトは、日本アニメ史に残る偉業だと思っている。エンディングの「夜霧のハニー」も名曲だ。ハニー本人はもっとアッケラカンとした子だったが、カノジョの孤独なジンセイの旅路を感じて、ボクのハートを掴んでしまった♪
ハニーは、本編の映像にも実験的な試みをしていた。美術のグラフィックデザインの経験者もいて、「平面的なビジュアル」を狙った背景などを描いていたのだ。映像自体もサイケデリックなビジョンに仕上げたりと、その全てが完璧だったわけではないが、当時も後も、あの様なビジュアルに挑戦した作品はない。「実写版（サトエリ）ハニー」が一番それに近く、舞台美術的な平面な背景、安野モヨコなどのアーティストによるデザインなどで、独特なビジュアルを生み出していた。
ＯＰ＆ＥＤにしても、そのビジュアルがグラフィック的で絵画的だ。「ユニバース」もその面ではかなり健闘していたが、もっと作りこんで欲しかった。個人的にグラフィック的ビジュアルでの成功例は、幾原監督の「少女革命ウテナ」と「輪わるピングドラム」である。ジブリアニメのせいで色味を押さえたアニメ映像が主流になってしまったが、時に原色・蛍光色などを使った美しい映像も観たいモノである。

ハニーは、ファッションもハズせない。当時「女の子が憧れる職業」を参考にして、ハニーの七変化は考えられている。その変身する衣装も、６０～７０年代のファッションが取り入れられている。ツィッギーからくるミニスカートやワンピース、ざっくりしたセーターとベルボトムのジーンズ、サイケや原色使いやパンタロンのコーディネイト。元々無国籍なキャラだし、ヘアーもメイクもカラーもボリュームも思いのままだ。
音楽もいい♪もう古いカンジではあるが、渡辺岳夫がとってもオシャレなＢＧＭを書いている。今でも作業中によく聴く名盤である。「ハニーフラッシュ！」の曲（パッパッパヤッパパヤッパ、パァ～♪ってヤツね笑）は、今でもＴＶ番組でのＢＧＭに使われている。

元マイミクさんに「ハニーは、業界人にウケる作品なのでは」と言われたコトがあるのである。先にあげた「増山ハニー」の素晴らしいトコロは、ある意味専門的な目を持っていて、「オモシロい挑戦をしている」と思えるヒトだけが思えるコトで、おそらく一般的な視聴者の立場のヒトにはピンと来ないコトだろう。「フーン、そんなにスゴかったかなぁ」と思っているはずである。ちなみに初代アニメの「キューティーハニー」は、わずか全２５話で放送を終了している。
それは人気がなかったワケではない。ウラ番組に怪物番組のドリフターズの「８時だよ！全員集合」を置いてかなり健闘していたのである。関係者の反応も上々だったらしい。要は、おカタイトコロからのクレームで、やむなく打ち切りになってしまったのである。しかしボクの様にハニーちゃんの魅力に取り付かれて、「ハニーを作りたがるヒトが現れる」と言うのが、元マイミクさんの言い分である。１年間を通じて制作された「キューティーハニーＦ」以外は、収支的に成功したとは言い難いのではないか。
にも関わらず、その後も２度アニメ化され、３度も実写化されているのである。ボクは個人的には、「増山ハニー」が続いていれば、その後の日本のアニメーションは、リアル志向やコミックタッチの今の技法のアニメ以外に、もっとグラフィック的な映像のアプローチが出来るアニメが登場していたのではないかと思っているのである。グラフィック、ファッション、ミュージック、これらの分野で一流のアーティストが集結したら、セクシーでオシャレな作品になっていただろうと。「キューティーハニー」は、それだけのポテンシャルを秘めていたアニメだったのである。

コメント(3)

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[1] mixiユーザー 12月31日 03:03

＜もうハリウッドで作ってよ（笑）！＞
他７作のアニメ＆実写版も、それぞれ想いを込めて作ってくれているのである。ただボク個人がハニーに対して大きな思い込みと期待をしてしまっている故に、その評価が辛くなってしまうのである。この中ではハニーの性格は違うが、「実写版（サトエリ）ハニー」が一番理想に近い。平面的な背景、ＢＡＴＭＡＮちっくなデザインのパンサーのモンスターたち、サトエリのスタイルとファッション、音楽も良かったし、実際に倖田來未の歌ったハニーの歌は大ヒットし、カノジョをメジャーに押し上げたのである。
ただモンスターの造形は、本場のＢＡＴＭＡＮのモノと比べると作り込みが足りないし、ハニーの七変化の衣装もレンタルではなく、ちゃんとサトエリのサイズに合わしてオリジナルを作って欲しかった。サトエリがダンスも歌も殺陣（たて）もイマイチと言うのも、ザンネンなトコロである。劇中ももっとミュージシャンからの曲をもらって、ＰＶみたいな映像にして欲しかった。

コミックの方も、原作になる初代（少年チャンピオン）が一番いい。何より、豪先生自身が書いているからだ。その後のハニーは「にらみ眼」になってしまって、初代のコロコロぷりぷりとした愛嬌と躍動感がなくなってしまっている。他の漫画家なども描いているが、いいモノがない。いっそのコト、ＤＣかマーベルとかに権利を与えて、アメリカンコミックのアーティストに描かせてみてはどうだろうか。かなりマッチョになってしまうだろうが、ビジュアルもデザインも格段にスゴイモノになるだろう。
そしてハリウッドで実写版を作るのだ。ボク的には、ハニーはワンダーウーマンやスーパーガール、キャットウーマンやブラックウィドウとも肩を並べられるヒーローなのだ。アメリカはヒーロー王国らしいが、女性のヒーローは少ない。ハニーの様な能力を持っているヒーローもいないのではないか。元々無国籍な女の子だし、ハニーを白人女優が演ったとしても、「攻殻機動隊」みたいに「ハニーは東洋人だから」なんてクレームを入れるヤツもいないだろう（笑）。
もうそれまでの実写版の衣装などのままで、女優が入れ替わっただけでもかなりビジュアルが変わるだろう。ショウビジネスの本場だから、ロケーションもアクションシーンの演出も衣装も、かなりエンターテイメントなモノに仕上げてくれるはずである。音楽もお手のモノ。各シーンのシチュエーションに合わせて、オリジナルでなくても似た様な分野の映画などの歌をカバーするだけでもいい。日本の女優と違ってガンガン身体も鍛えて、キレッキレのアクションや殺陣をし、ダンスも歌も上手くってスタイルもバツグンで美人でカワイイ女優も何人もいるだろう。
豪先生の作品はイタリアで人気らしい。イタリアはファッションでも本場だし、仮に貸衣装だったとしても、そうとうスゴイモノがありそうだ。ロケーションの美しさだって、日本とは比較にならない。まぁどれも予算によるが、同じ予算を掛けても違うモノになるはずだ。

[2] mixiユーザー 12月31日 03:04

アニメーションは、やはり国内がいい。一度外人のアーティストに描かせて、それをフィードバックしてデザインし直すだけでもかなり変わるだろう。セルタッチのアニメーションは、やっぱり日本が一番だ。まぁボクの好みと合わなかっただけで、可能性は低そうだが「このヒトたちにハニーやって欲しい」というのも書いてみよう。ただ各分野の監督や演出やアニメーター、美術など詳しくはわからないので、作品を例にしてあげておきたい。

「プリキュアの東映アニメーション」
これは「ハニーＦ」も制作しているので最有力だ（笑）。「プリンセスプリキュア」や「キラキラプリキュアアラモード」などビジュアル面もクォリティが高いし、イースやプリキュア前のルールーなどもセクシーだし、今やったらニュー東映スタイルのハニーを作ってくれるだろう♪しかし彼らは、ずっとプリキュアさんを制作しているし、そちらも止めないで欲しいので可能性は限りなくゼロに近い（涙）。
ＤＣやマーベルじゃないけど、東映もいっぱい歴代のヒーロー＆ヒロインがいるんだから、ハニーちゃんとかリミットちゃんとか、ゲストで出してくれないかなぁ。

「峰不二子という女～LUPIN THE Ⅲrd」
絵のタッチがレトロチックになるが、新しいビジュアルを見せてくれそう。「血煙の石川五右衛門」のアクションもイカツくて、ハニーのアクションがモノスゴイ切れ味になりそう♪音楽のセンスもとてもいい♪

「００９－１（ゼロゼロナイン・ワン）」
シンプルだけど、キレイな配色のビジュアル。ナイン・ワンのアクションは、ハニーにも出来る♪結構詩的なエピソードもあったし、イキな話を作ってくれそう。音楽のセンスもいい♪前から言ってるが、ハニーとミレーヌは、是非共演して欲しい♪

色々長々と書いてしまったが、ジブンでもハニーへの愛の深さに驚いている（笑）。ビジュアル面、映像面、デザイン面などが理想に近くなったとしても、性格が「増山ハニー」でないと、ボクにとっては意味がない。今や世界的にはワンダーウーマンとかがヒットしているのだから、世界戦略を考えるならもうそろそろナヨナヨしたのやアタマ悪いのとか止めませんか？こう言うと強い女と言ったらツンデレになってしまったりして、何か性格設定のバランスが悪いのである。
まぁ書いてみたけど実現はしないから、ボク個人の為には自分自身で書くしかないだろうと思っている。ワンダーウーマンとも、パワーパフガールズとも、ナイン・ワンとも、プリキュアさんとも共演の予定だ（笑）♪その前に「ウテナvsハニー」終わらせないと。