栗橋茂＆近鉄ＯＢを語る会コミュの2010年オフ人事その５山本省

シーズン途中ですが、早くも元近鉄の引退選手が出ました。

１）福盛和男投手(楽天)が引退を表明。５月に右ひじを手術したが回復が思わしくなかったという。
近鉄在籍は横浜からトレードされた０４年の１年だけだが、中継ぎで活躍し合併反対運動にも積極的だった。

２）ヤクルト・ユウキ投手が引退。以前手術した右肩を再び痛めたという。ユウキは９７年ドラフト５位で近鉄入団。若い頃から活躍した半面、故障に泣かされた。加藤伸一のＦＡ人的補償で０２年からオリックス。オリックスを首になり、昨年は育成枠でヤクルトと契約（シーズン途中で支配下昇格）し、復活勝利を挙げた矢先だった。

３）楽天球団は１０月１日、中村紀洋内野手（３６）、（川口）憲史外野手（３４）に戦力外通告を行った。
ノリは言わずと知れた近鉄の主砲。０１年のリーグ優勝に貢献するなど、代名詞であるフルスイングで、最晩年の近鉄を引っ張った。
近鉄消滅後は迷走を繰り返した。メジャー挑戦も失敗、オリックスに戻ったものの年俸でフロントと対立して１年で退団。育成選手で中日に拾ってもらい日本シリーズでＭＶＰ。２年でＦＡ移籍して楽天入りしたが、昨年は故障で７７試合、打率.２２１、２本塁打にとどまった。今季は１２９試合に出場したが、打率.２６６、１３本塁打では２億円とも１億５０００万円も言われる年俸に見合った活躍とはいえない。
一部でチームメートとの不和や若手いびりが報道されているが、そんな理由でクビとは、かつての栄光を知る人間から見たら悲しい。

４）憲史は近鉄時代からノリの弟分。０１年優勝時には主に７番ＤＨで活躍した。楽天入り後は、野村監督に「打撃センスは松中以上」と言われて代打の切り札的存在。今季は開幕から不振で２軍暮らしが続いていた。

５）不動の１番打者として長らく近鉄バファローズを支えた大村直之外野手（３４）もオリックスから戦力外。今季はＴ－岡田の台頭もあり、３月に２試合２打席、代打で出場したきり、１軍に呼ばれることはなかった。近鉄消滅時はＦＡでソフトバンク移籍。長らくレギュラーを張ったが、０９年にオリックスにトレードされてからは精彩を欠いていた。
通算１８６５安打。２０００本安打まであと１３５本に迫っていることもあり、現役を続けたい意向だが、獲得してくれる球団があれば･･･。

６）横浜･大西宏明外野手（３０）も戦力外。０２年ドラフト７位で近大から近鉄入り。２年目の０４年にブレークした。オリックスでは年々出場機会が減り首脳陣批判もあったりして０８年に横浜にトレードされる。今季は３６試合で.３０２、打点２、本塁打０。本人はまだできるとトライアウトを受ける予定（本人ブログより確認）。ソフトバンクと育成契約。

７）ソフトバンク･吉川元浩内野手（３１）も戦力外。９７年ドラフト４位で東農大二から入団。近鉄では０２年の２試合のみの出場。当時は外野手だった。その後、巨人、ソフトバンクと移籍して徐々に試合出場も増えていたが、今季は出場がなかった。

８）オリックスの山本省吾投手（３２）が、２対２のトレードで横浜ベイスターズに移籍。山本省は、近鉄時代は力を十分に発揮できず、中継ぎ左腕として１、２軍を行ったり来たりの選手だった。近鉄消滅時に、オリックスに分配ドラフトで移籍して先発に定着し、０８年に１０勝とようやく才能が開花した。
弱い横浜なら、よりチャンスはあるので、大きく飛躍してもらいたい。