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第109回健康運動指導士コミュの3月に試験を受ける皆様へ まとめ

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1.健康の概念、医事法規
WHOの健康
「健康とは、単に病気あるいは虚弱ではないというだけでなく、肉体的、精神的、社会的に完全に良好な状態である」
行動体力 = fitness、全身持久力  防衛体力 = 病原体に対する抵抗力
健康度の測定
個人の健康度
測定する総合的尺度は存在しない(健康診断は、疾病あるいは以上の有無を調べているにすぎない)。
集団の健康度
健康度を定量的に測定することができない → 死亡に関する指標は把握が確実
年齢調整死亡率
 複数の集団間における死亡率の比較、同じ集団における死亡率の経時的変化の比較など、年齢構成の差を補正する必要がある場合に用いられる。日本では「昭和60年モデル人口」が基準人口になっている。
乳児死亡率
生後1年未満の死亡(出生1,000対で表示)。母親の健康状態、環境衛生、生活水準を反映する。大正末期:150以上 → 平成15年:3.0 まで低下
平均寿命:0歳の平均余命。男子78.36歳=世界第3位、女子85.33歳=世界第1位 (平成15年)
人口の高齢化
 要因 ?死亡率の減少 ?出生率の減少 
我が国の特徴:ベビーブーム世代が定年をむかえ、人口の高齢化に拍車をかけている。
我が国の人口
ピークは平成18年で、その後は減少する。
老年人口
 今後も増え続ける。老年人口比率は、平成50(2062)年に35.7%に達する。
日本の特徴は、高齢化の水準が高く、高齢化のスピードも早いこと。
死因別死亡率
 1位:悪性新生物(がん)、2位:心疾患、3位:脳血管疾患 
※ これらは、平成16年における全死因の約6割を占めている。
悪性新生物:死因の第1位(約15%)。全体的には男女とも減少傾向
最も多いのは、肺がん。男性は胃がん、女性は胃がんと子宮がんの死亡率が減少傾向。
循環器疾系患:
脳血管疾患は減少傾向、心疾患は全体では増加(年齢調整死亡率では減少。加齢とともに指数関数的に増加)
医療費
 循環器系疾患は一般診療医療費の約22%(特に高血圧に対する医療費が高い)を占め、がんの9.3%より高水準。
Leavell & Clarkによる疾病の自然史
一次予防:健康増進(非特異的活動)と特異的予防(予防接種など)
二次予防:早期発見・早期治療
三次予防:傷害の程度の抑制・リハビリテーション
医療関係法規
身分法
 「医師法」、「歯科医師法」、「薬剤師法」、「保健師助産師看護師法」などなど。
業務独占:看護師でなければ看護をしてはいけないが、医師または歯科医師が同様の行為を禁止されていない(部分的業務独占)。
 臨床検査技師は、診療補助として採血および一定の生理学的検査を行う。医師、保健師、助産師、看護しは同様の行為を行うことができるが、衛生検査技師はできない。
健康運動指導士は、心電図検査を行うことができない。
医療法
 医療施設
  診療所:医師が医業を行う施設で、入院施設がないか、または48時間以内の収容を目的とした19床        以下の施設。
病 院: 20床以上の医療施設。
病院の開設と管理
診療所:医師でない者が診療所を開設するには知事の許可が必要。
  病院・診療所の開設は、株式会社など営利を目的とする者には許可されない。
病院・診療所の管理者は医師でなければならない。
医療法人は、医療以外の公益事業を行わなくてもよい(医療だけ行えばよい)
健康管理概論
2.健康づくり施策概論
1946年 7月22日 WHO設立
1978年 プライマリー・ヘルスケア国際会議
アルマ・アタ宣言 「西暦2000年までにすべての人々に健康を」
1986年 第1回ヘルスプロモーション会議 
オタワ憲章 「ヘルスプロモーションの定義」
ヘルスプロモーションとは、人々が自ら健康をコントロールし、改善できるようにするプロセス。
健康増進、健康づくり。
日本における健康づくり
第1次国民健康づくり対策(昭和53年〜62年)
  2次予防(早期発見、早期治療)を重視した施策、「自らの健康は自らが守る」
第2次国民健康づくり対策 (アクティブ80ヘルスプラン、昭和63年〜平成9年)
1次予防重視 健康づくりの3要素(栄養・運動・休養)健康的な生活習慣の確立
公的セクターによる健康づくり対策に加え、民間活力の導入を図ったのが特徴
「健康日本21(平成12年〜)」
1.1次予防対策を強力に推進することで、壮年期死亡の減少と健康寿命の伸長を図る。
2.健康づくりを支援するための環境整備
3.生活習慣や生活習慣病に対する取り組みの具体的目標を提示する。
4.多様な実施主体による連携のとれた効果的運動推進、が基本方針。
健康増進法(平成15年5月施行)
  健康増進の総合的推進に関する基本的な事項を定め、国民栄養の改善、
  健康増進を図り、国民保健を向上させる。
 「受動喫煙の防止」をはじめて法律に盛り込む。
健康づくり施策
栄養(省略)
運動・身体活動
健康づくりのための運動所要量・運動指針
適度な強度で運動を行うことが必要不可欠。
平成元年 健康を維持するために望ましい運動量の目安(運動所要量)が策定
平成5年 運動所要量を踏まえた具体的でわかりやすい健康づくりのための指針が策定
健康づくりのための運動指導者の養成
健康運動指導士
 各個人の身体状況に応じた運動プログラムを提供できる知識・技能の習得を有する者
健康運動実践指導者
 健康づくりのための運動を適切に実践指導する者。
 健康運動指導士が作成したプログラムに従い、運動の実践指導をおこなう。
健康増進施設
1.運動型健康増進施設
 ・有酸素型運動、筋力強化運動などの補強運動を安全かつ適切に実践する設備
 ・生活指導・応急措置・医療機関との適切な提携関係を有し、健康運動指導士を配置
  ・体力測定・運動指導・生活指導・応急手当を行う者を配置、など

2.温泉利用型健康増進施設
  ・上記の条件に加え、温泉利用を実践するための設備を備えている
  ・温泉利用指導者を配置し、温泉利用の指導を適切に行う
「医療費控除」認定健康増進施設の中で「指定」運動療法施設で医師の運動処方に基づき運動療法を実施した場合、その間の利用料金・施設利用のための交通費が、所得税の医療費控除の対象になる。
健康管理概論4.介護予防概論地域支援事業・介護保険法における新予防給付の対象となる高齢者 1.元気な(活動的)高齢者 2.虚弱な高齢者(ハイリスク高齢者) 3.要支援・要介護高齢者(介護の程度は低い)介護保険法における新予防給付の対象者は,要支援・要介護高齢者で,要介護状態の改善や重度過の予防を行う,ハイリスク・アプローチの方法がとられる。介護予防では三次予防にあたる。 新予防給付のサービスに,「運動器の機能向上」,「栄養改善」,「口腔機能の向上」が設けられた。このサービスは介護予防特定(ハイリスク)高齢者施策に対しても行われる。 活動的高齢者に対するサービスは,「地域支援事業」である。このサービスには,「認知症予防」,「うつ予防」,および「閉じこもり予防」などがある。下表に各段階の高齢者の介護予防の内容をまとめた。

運動生理学
1.運動生理学概論
運動のメディカルチェック
運動前のメディカルチェックは、トレッドミル運動負荷を行った状態における心電図、血圧変動などの心機能を検討する。
運動を行う場合の原則
1.過負荷の原則:運動を普段よりも高い強度で長時間行う→運動能力の向上
2.個別性の原則:心肺機能は各個人で異なるので、個人の特性を考慮して運動処方する
3.漸進性の原則:運動の実行は徐々に程度や時間を増加していかなければならない
4.継続性(反復性)の原則:運動は継続しなければ効果がみられない
5.全面性の原則:運動の効果を発揮するには身体全体を使った運動を行う必要がある
6.自覚性(意識性)の原則:運動の自分自身への効果を理論的に自覚する必要がある。
運動生理学
2.血液と運動
血液    液体成分中に45%の有形成分を含む組織。
       全血液量は体重の1/12〜1/13、6〜9%、70〜100 ml/kg。
       全血漿量は体重の1/20〜1/25、4〜6%、40〜60 ml/kg。
       浸透圧は0.85%食塩水(生理的食塩水)と等しい。
有形成分 赤血球、白血球、血小板
液体成分 タンパク質、糖質、電解質(Na,K,Caなど)
血液の機能
  運 搬 (酸素、二酸化炭素、栄養、代謝物、ホルモン、体熱)、
  酸・塩基平衡の調整 (正常な血液のpHは7.3〜7.4)
  体液量の調節
  身体防御機能 (白血球、リンパ球=免疫能
赤血球   酸素、二酸化炭素の運搬
 男性>女性(平均:男472万/mm3、女430万/mm3).
  核はなく中央が凹んだ直径7.7μmの円盤状。
  骨髄で生成される。寿命は100〜130日。
  血色素(ヘモグロビン:Hb)を33%含む。Hbは体内の酸素運搬に関与
白血球   体内に侵入した細菌や異物の処理、抗体産生(B細胞)=免疫機能
  正常な血液中には6,000〜8,000/ mm3、寿命は3〜21日。
  種類は多い。直径6〜20μm。
  顆粒性白血球 好中球、好酸球、好塩基球
  無顆粒性白血球 単球、リンパ球
血小板   血液凝固、止血
  骨髄の巨核細胞から分化した直径2〜5μmの不正形小体。核は無い。
血漿     液体成分。血液の55%を占める。
  タンパク質  6〜8 g/dl
  ブドウ糖 60〜80 mg/dl
  脂 質 0.6〜0.9 %
食事の影響を受ける血液成分     血糖・遊離脂肪酸(FFA)・中性脂肪(TG)など
血液の運動影響と運動への影響
発汗による脱水・血液濃縮
 強度の高い運動を続けると発汗・脱水が起こる。
さらに続けると赤血球が壊れて溶血し、貧血の原因になる。
水分の喪失は血液を濃縮し、血液の循環に障害を起こす。
貧血    赤血球数または赤血球中のHb量が低下による体内の酸素運搬能が低下した状態。
貧血の原因
1. 赤血球の生成異常  (細胞性貧血)
2. Hbの合成傷害 (Hb貧血)
3. 赤血球の成熟障害
4. 赤血球の破壊・喪失の亢進
運動性貧血  上記4の赤血球の破壊亢進による血管内溶血。鉄欠乏性貧血。
運動と血液成分
一過性運動
 血液成分の多くは上昇。機序は多様。運動強度に依存する。
たんぱく質・コレステロール(血液の濃縮)
 遊離脂肪酸・血糖・乳酸(糖・脂質代謝亢進)
 血清中の酵素活性(筋肉や肝臓の細胞からの逸脱)
血糖値   運動により上昇する。運動時間が長くなる(1時間以上)と低下してくる。
乳駿    軽い運動ではやや上昇する程度
    運動強度があるレベルを越えると乳酸値は急に上昇(乳酸性閾値:LT))
    乳酸値が4 mmolになると、運動が継続できなくなる(OBLA)
    乳酸が増えると血液pHは低下する


運動負荷強度と血中乳酸値の関係
血清脂質
  コレステロールと中性脂肪(TG)
  LDL-コレステロール:動脈硬化を促進させる(悪玉コレステロール)
  HDL-コレステロール:コレステロールを肝臓へ運ぶ(善玉コレステロール)
高脂血症
血清総コレステロール(TC) 220 mg/dl以上
TG 150 mg/dl以上
HDL-コレステロール 40 mg/dl未満
遊離脂肪酸(FFA)
 フルマラソン・46km歩行後に著しく上昇。これは運動中、回復期のエネルギー源として利用されることによる。
血清酵素
 GOT・GPT、LDH、CKなど多くの酵素は運動後上昇する。特にCKは長時間の運動 では著しく上昇する。
アルカリホスファターゼ、γ.GTPは変化なし
マラソン後の血液成分
 白血球は著しく増加、FFA、LA、RBC、LDH、CKも上昇。
3.呼吸循環と運動
運動と換気
 換気量(ℓ/分)=1回換気量(ℓ/回)×呼吸数(回/分)
 安静時換気量 5〜8ℓ/回
 安静時呼吸数 12〜20回/分
無酸素性閾値(AT)
 有酸素運動で強度を増していくと、必要なエネルギーが有酸素的反応だけでは供給できなくなり、筋組織中でグリコーゲンが無酸素的に分解されて乳酸が発生し始める。この時点を無酸素性閾値という。最大酸素摂取量(VO2max)の50〜60%。
= 乳酸性閾値(LT)
= 換気性閾値(VT1)、換気量が急激に増加し始める。非侵襲性の閾値として注目AT以上の強度の運動で上昇するのは換気量、二酸化炭素排出量、低下するのは重炭酸イオン、血液pH
運動時の最大呼吸数   60〜70回/分 (陸上長距離選手の場合)
運動時の最大換気量   安静時の10〜20倍、180〜190ℓ/分(競技者) 
運動時の最大1回換気量   一般に呼吸数と換気量が最大になったときに得られる。平均2.5ℓ 程度(肺活量の6〜7割)
運動の強さと拍出量
心拍出量(ℓ/分)=1回拍出量(ℓ/拍)×心拍数(拍/分)
安静時の心拍出量 5ℓ/分。心拍数が70拍/分のとき、1回拍出量は、71.4 ml
運動中の心拍出量 運動の強さに比例して増加
最高心拍数200拍/分として、1回拍出量の最大は、約100〜120ml
一流の長距離選手の1回拍出量
200ml前後(即ち、トレーニングによって増加する)
スターリングの心臓の法則
持久的トレーニングは、心筋そのものの収縮力を高めるとともに、筋の収縮を強める交感神経やホルモンの働きを改善する。
筋の長さが長いほど収縮力が強い。つまり心室に血液がたくさん入ると、心室の心筋繊維が伸び、その結果、収縮力が増して1回拍出量が多くなる。          心拍数の凋整 心臓には自動性があり、筋収縮のための神経支配はない。
心拍リズムは交感神経が促進、副交感神経が抑制して調節される。
心拍を調節するこれらの中枢は延髄にある。
心拍出量は運動時の酸素摂取量(ℓ/分)と強い比例関係がある(運動強度により直線的に増加する)。
洞房結節   右心房の後壁にある心臓収縮の刺激を発生する場所(ペースメーカー)
酸素摂取量(ml/分)=心拍出量(ml/拍)× 動静脈酸素較差(ml/dl)
心拍出量(ml/拍)=1回拍出量(ml/拍)×心拍数(拍/分)より
酸素摂取量(ml/分)=1回拍出量(ml/拍)×心拍数(拍/分)×動静脈酸素較差(ml/dl)
最高心拍数  加齢に伴って減少する。 (220−年齢)または(210−年齢÷2)
運動と血流
 体内の血液は、運動時には骨格筋と心臓に多く流れる(骨格筋20%→88%)
 心臓は運動の強さにかかわらず、単位時間あたりの血流量は4%で一定。
脳の血流量は、運動の強さにかかわらず血液量は750ml/分で一定。
運動と血圧
 血圧=心拍出量(ml/拍)×末梢抵抗
動的運動の場合     
末梢血管が拡張して抵抗は小さくなり、血流が増す
等尺性(アイソメトリック)収縮を行った場合
末梢の血管系が圧縮されて抵抗が高くなって血圧上昇。
中高年や循環器系に疾患のある人は、アイソメトリックは危険
高血圧患者は、持久的トレーニングを行うと血圧が低下する。

4.神経
神経の構造による分類
中枢神経系(脳・脊髄)と末梢神経系(感覚神経:求心路・運動神経:遠心路)
神経の機能による分類
体性神経系(対外環境に対応するシステム)と自律神経系(循環・消化・排泄等に関係する内臓器官の働きを調節するシステム、生存に不可欠)
神経系の構成単位
ニューロン(神経の構成単位):情報は、樹状突起・細胞体→軸索→終末部の順に流れる。
感覚系
感覚種   外受容:視覚、聴覚、嗅覚、味覚、皮膚感覚(触・圧覚、温覚、冷覚、痛覚)
内受容:固有感覚(平衡感覚・深部感覚 = 運動感覚)、内臓感覚
感覚受容器  特定の刺激を受け取ってこれを電気的パルス信号に変換する器官。
皮膚表面の感覚受容器:マイスナー、メルケル、ルフィニ、パチニ小体
視覚:眼球(杆体、錐体)、聴覚:蝸牛管(有毛細胞)、嗅覚:嗅細胞
筋:筋紡錘(1次終末、2次終末)、腱紡錘
第1次感覚ニューロン  特定刺激に選択的に反応して受容器に結合する感覚神経
感覚単位    1次感覚ニューロンは先端部が多数の終末に分かれて受容器が分散しており、これらのどの受容器が興奮しても同じ刺激として脊髄に伝わる。これらを感覚単位といい、また受容器の占める領域を受容野という。
感覚神経の伝達1
感覚神経は、脊髄の後根・後角から脊髄の中へ入り、いくつかの経路を通って、大脳の体性感覚中枢に達する。
感覚神経の伝達2
脊髄後角から入った感覚神経は、この後大脳皮質感覚野に到達するまでに、後索−内側毛帯系と脊髄・視床経路系の2つの経路が存在する。
感覚の強さ
感覚の強度は、
(1)刺激によって興奮する感覚単位の量と、
(2)個々の感覚単位の「発射頻度」高低によって左右される。
感覚の時間的コントラスト は、「順応」により強調される。
感覚の空間的コントラストは、「周辺抑制」により強調される。

遠心性感度調節
筋紡錘(筋伸長感覚受容器)は、その感度を中枢からコントロールされている。
運動神経系
運動単位 1個の運動ニューロンは、数十〜数百の筋繊維群と結合してこれらの筋収縮を支配している。これらをまとめて運動単位という。
運動ニューロンを制御する中枢
大脳・脳幹の運動中枢と、大脳基底核・小脳(運動中枢を介して制御)
運動ニューロン 大きさにより、α(大)とγ(小)の2種類が存在する。α運動ニューロンは、「運動単位」を構成している。
運動ニューロンプール
脊髄前角の中を走る単一の筋を支配する運動ニューロンの集まり
運動ニューロンプールは腹内側部から背外側部に向かって、
1)躯幹筋、
2)近位筋(伸筋・腰帯筋)、
3)遠位筋(屈筋)、の順に配列している。
屈筋群は伸筋群よりも脊髄の外側に分布する傾向がある。


運動単位のタイプ
S型:収縮のピークに達するまでの時間が長い。発生張力は小さいが、疲労しにくいのが特徴。これは細胞内の酸化酵素活性が高く、酸素の供給によってATPの再生・補充が行われ持続的な活動が可能になるため。
F型:収縮時間が短い。疲労のしやすさによりFF型(疲労しやすい)とFR型(疲労しにくい)に大別される。F型は大きな筋張力を示す(FF型>FR型)。FF型は酸化酵素活性は低いが、グリコーゲン分解酵素活性が高い。筋に貯蔵されているグリコーゲンが枯渇すると筋の収縮力は低下する。
筋繊維の組織化学的特性による分類
?型=S型、 ?A型=FR型、 ?B型=FF型
※ 運動単位の収縮型は運動ニューロンによって決定される。
筋の収縮力 活動する運動単位の数 × 運動単位の発射頻度
サイズの原理 筋の収縮力が小さいときは、S型だけが活動している。収縮力が大きくなるととともにFR型、FF型が活動に加わる。これをサイズの原理という。
マグヌスによる反射の分類(3種の姿勢反応)
局所性反応:筋伸張反射・?b(腱紡錘)反射・皮膚反射など
体節性反応:交叉性伸展反射・上下肢間反射など
全身性反応:緊張性頸反射・緊張性迷路反射・種々の立ち直り反射
筋紡錘と腱紡錘 筋の感覚器官。
 筋紡錘 筋の長さと変化の度合いを感知する。筋紡錘には1次終末(中央部)と2次終末(隣接部)という感覚受容器があり、それぞれ?a群線維と?群線維の2種類の感覚神経線維が支配する。?a群線維は、主に筋の長さの変化(速度=動的反応)に比例して反応するが、筋の長さ(静的反応)にも反応する。
筋紡錘および筋紡錘は、筋が引き延ばされると発射頻度が高まる。
錘内筋 横紋筋の一種。γ運動ニューロンの支配を受けて収縮するが、収縮力は弱く筋力としての効果はない。受容器の緊張度を高めて感度を高める働きがある。動的γ運動ニューロンと静的γニューロンがある。
筋伸張反応 筋を伸ばすと筋紡錘が刺激されて?a群線維が興奮し、関連する同名筋およびその協力筋の運動ニューロンを興奮させて筋を収縮させる。
膝蓋腱反射は筋伸張反応である。筋伸長反射はγ運動ニューロンにより反射の強さが変る。
α-γ連関 同じ筋に属するα運動ニューロンとγ運動ニューロンは、同時に活動することが多い。この関係をα-γ連関という。


相反性抑制、反回抑制、逆伸張反射、?群線維による反射、屈筋反射、交叉性伸展反射と上下肢間反射、全身的な姿勢反射、中枢による運動調節機構

上位運動中枢とその下行路

大脳皮質連合野の体部位局在
運動野を刺激すると反対側の筋が収縮する。運動野の位置と筋収縮部位の関係のことを体部位局在という。
大脳基底核群 尾状核・被殻(線状体)・淡蒼球・視床下核・黒質からなる。大脳基底核群の病態は、寡動・高緊張症候群(黒質ニューロンの減少によるパーキンソン病)と多動・低緊張症候群(線状体の変性による舞踏病)
小脳 筋の強調作用に関係する。小脳の病態により筋の協調性が失われる。すなわち、全身的な筋緊張低下(γ運動系活動の低下)と推尺異常が起こる。
運動学習 大脳と小脳を結ぶ神経回路(大脳・小脳連関)が重要

簡単にしかまとめていないですが参考にしてくださいわーい(嬉しい顔)
合格めざしてがんばってください手(チョキ)

コメント(5)

nobkyさん

これは本当にありがたい!!です。うれしい顔
7月に24単位講習を受けて、
9月には日程的に調整がつかず受験できませんでした。
3月に初めて受験しますが、意外と難しそうなので、
結構ビビッてますあせあせ(飛び散る汗)
が、頑張って一発合格目指しますパンチ
ありがたく活用させていただきます!
S-istさん
そのほかにもエアロビックスexやストレッチングなどの実技からも出題されたのでこの他にも勉強してくださいね手(チョキ)
nobkyさん

了解しました。
わざわざ追記していただき、
ありがとうございましたexclamation ×2
109回の試験問題のトピを立てた者です。
この「まとめ」、とっても大事だと思います。
過去問も参考にはなりますが、
やはり「テキストを読む」のが大事。
このまとめはそれに値すると思います。

私もこのまとめを参考にテキスト復習したいと思います。
(9月に試験受けたのに忘れてしまったことが多いので。
過去問だけで勉強した人は私のようになるかも。トホホ・・・。)

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