刑事貴族1(舘ひろし黒木瞳)コミュの刑事貴族３レビュー

「２」に続いて。

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＜「刑事貴族３」のメイン出演者変遷＞
・1話-17話
　Out⇒星野すみれ（内勤女性）、比嘉ひとみ（内勤女性）、山田善伸（南）
　In⇒中山忍、彦摩呂

・18話-26話（最終）
　Out⇒鳥越マリ、宍戸開
　In⇒前田耕陽、高樹沙耶

＜レビュー＞
シリーズ中唯一DVD化されており、もっともメジャーな刑事貴族シリーズである。基本的に「２」の流れを汲んでいるが、地井武男の地位は下がる一方、良く喋るがあくまで脇役中の脇役の範疇だった山田善伸が降板し、では一体誰が暴走路線を制御するのか、と危惧されたものの、合計４人投入される新キャラクター（高樹沙耶のみカムバック）が意外に上手く作用して、シリーズ終盤にはかなり安定傾向にあった。

特に、田中実は髪形を変えてから目に見えてキャラクターに落ち着きが出始め、最後の四話分を見るに付け、もうワンクールはこのメンバーでのストーリーを見たかったな、と思わせるに到った。脚本、各キャスト、新監督・・・これらの息が水谷編２シリーズ目でぴったり合ってきたものであろうか。

恒例の「最終回＝主役身体張り大会」はますます磨きが掛かり、刑事ドラマのラストとして歴史に名を残すべき内容になったと感じる。それは愛を感じるほどで、水谷豊が犯人を抱きしめたら、それで事は収まったのではないか、と思ってしまうほどである。水谷編第一話の型破りな犯人が、もっと型破りになって最終回に再登場というのは、首尾一貫を表している。

前期のOP「Danger City」は久しぶりに山崎稔（山崎一稔）氏の作曲である。劇中用にアレンジバージョンも作成され、多用された。