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江田憲司 (江田けんじ)コミュの今週の直言(2009年12月14日付「江田けんじメルマガ」より)

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■ 1.巻頭言「日々是好日」     by江田けんじ     
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 皆さん! こんにちは。江田けんじです。

 小沢訪中団。自らの権勢を誇示したいのでしょうが、その様は異様でし
た。いや、というより、何か恐ろしさを感じたのは私一人だけでしょうか。

 また、一人前(?)であるはずの国会議員が140人も行って、中国の
主席とただ単に記念撮影(選挙区向け)をするために握手する。私にはと
てもこんな恥ずかしい真似はできません。

 修学旅行のような団体行動。そして、それにさして疑問を持たない民主
党議員。この時期といえば、年末の予算編成に向けて、こんな物見遊山の
ような外遊なぞ絶対しないものです。

 そうこうしているうちに、「天皇の政治利用」という問題が、この訪中
の裏にあることが判明しました。羽毛田宮内庁長官は私も一時期、官邸で
一緒に仕事をさせていただきましたが、温厚で常識的な人柄ですから、こ
んな記者会見をするなど、よほどのことです。それだけ、腹にすえかねた
ことがあったのでしょう。

 「一ヶ月ルール」の妥当性はいくらでも議論すれば良いと思いますが、
ルールとして今は厳然とある以上、大国であれ小国であれ、どんな事情が
あるにせよ、一律に運用すること自体に意味があるルールです。それを報
道されているとおり、小沢氏の都合で変えさせたとなれば、この政権の根
本的な有り様に係わってくる、重大な問題だと思います。

 「今週の直言」は、そのあたりの、この政権の正体について書いてみま
した。

  ・党員募集   : http://www.your-party.jp/touin/
  ・みんなの政治塾: http://www.your-party.jp/school/
  ・候補者公募  : http://www.your-party.jp/candidacy/

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■ 2.今週の直言 「政治主導を勘違い?・・・鳩山民主党政権」
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 鳩山民主党政権が発足して3ヶ月、そろそろ国民の目にも、この政権の
正体が見え始めたのではないだろうか。

 いや、例の華々しい「事業仕分けショー」に目をくらまされて、いや
「やっぱり政権交代っておもしろい」という国民も多いのだろう。この前、
ある雑誌の編集長と、民主党政権の特集記事のタイトル如何という話をし
ていたら、「いや江田さん、まだまだ国民は『頑張れ!民主党』ですよ」
と言っていた。

 私も、政権交代を訴え、首班指名には「鳩山由紀夫」と書いたのだから、
まだ『頑張れ!民主党』という気が、頭のどこかにある。しかし、一方で、
小泉政権全盛時に、小泉改革は、三位一体改革(地方分権)であれ、医療
制度改革(三方一両損)であれ、「財務省主導の予算ぶった切り改革であっ
て、本当の改革ではない」と早々に見切りをつけた私からすると、鳩山政
権についても見切りたい思いが日々募っているのが正直なところだ。

 それは、政治家がワイワイガヤガヤやることを「政治主導」と勘違いし
ているのか、鳩山官邸が、まったく司令塔としての役割、機能を果たして
いないからだ。政治家が思いつきで勝手気ままなことを言うのは、せいぜ
い「政治家主導」であって「政治主導」ではない。

 真の「政治主導」とは、官邸・首相主導のことである。そのために橋本
政権以降、官邸の体制を整備してきた。すなわち、議院内閣制では選挙で
選ばれた政治家が首相を選び、その我々の代表である首相が司令塔となっ
て政治、行政を主導するべきなのだ。そこが鳩山政権では根本的に欠けて
いるように思えてしかたない。

 確かに、大臣をはじめ政務三役レベルでは、それが結果的にどれだけ落
ちるかは別にして、いろいろ魅力的な「手形」(政策)を振り出してきた。
「事業仕分け」も、主計局の主査レベルの予算査定作業を、国民に見える
形にした、透明化したということは、非常にいいことだと思う。しかし、
これらは、あくまでもミクロの作業であって、やはり、国家戦略であると
か、経済財政運営のマクロフレームであるとか、全体の構図、基本方針が
あった上でのミクロという図式がないと、その評価さえもできないのだ。

 いや、鳩山政権も本来、首相を中心に官邸で国家戦略を決め、それに基
づいて政務三役がそれぞれの役割分担に応じて、「制度改革」や「予算の
組み替え」「無駄づかいの解消」等を進めるはずだった。ところが国家経
営の基本方針を定めるために設けた国家戦略室は、これまであまり動いて
いない。私は財務省との関係が大きいとみている。

 民主党と財務省は今、やむにやまれぬ相思相愛関係にある。民主党は年
末までの限られた時間内に予算案を編成するため、財務省の力を必要とし
ている。かたや財務省は政権に恩を売り、政権交代のなかで省益を守ろう
とする。

 財務官僚は予算をぶった切るのが得意だから、「事業仕分け」のような
仕事で財務省を活用するのは問題ない。ただ反面、国家戦略など大きなア
イデアを出すのは不得手だ。だからこそ国家戦略室が必要なのだが、財務
省にすればそんなものができれば自己の存在が脅かされるので本音は反対
だ。国家戦略室がもたついている背景には、そうした隠然たる力が働いて
いる。

 来年度の予算編成しかり、普天間の着地点しかり、景気や雇用対策、金
融政策しかり。この政権には「政治家はいるが政治がない」。もっと言え
ば、頭の良い、政策もある政治家はいるが、それぞれがテンでバラバラで、
かつ、マネージメント(組織管理・運営)能力に欠けている。大きな組織
のマネージをやった経験もない政治家が、いきなり大臣になったり政務三
役になったりして、霞ヶ関という超大企業を管理、運営するという難題に
さらされている。

 名前を出して悪いが、長妻厚生労働大臣もそうだ。彼の志とやる気を私
は疑うつもりはないが、組織をマネージして動かしていくことは、また別
の問題だ。彼はそこの限界にぶち当たっているように見える。

 首相にしても、普通は、総理大臣にでもなろうかという人は、それまで
色々な仕事をしてきていれば、学者でも財界人でも役人でも、色々な人脈
がついてくるものだ。そういう人を、総理の下に置いて、例えば国家戦略
局とか、内閣人事局とか、内閣予算局等に置いて、得てして経験不足の人
が多い政治家だけではない陣容を作っていく。

 そうした官邸主導、首相主導にせず、今は個々の政治家の力量だけでそ
の場をしのいでいるから限界が見えてくる。大企業たる霞ヶ関が回ってい
かないのだ。真の政治主導に舵を切らなければ、鳩山首相のいう「平成維
新」の実現はかなわないだろう。

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