ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ピエロが怖いコミュのピエロ

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
皆さんは、サーカスのピエロをご存知でしょう?そう、かわいい水玉の三角帽子、大きなフリルの襟がついた服に身を包み、先の尖った

靴を履いて、大きな玉の上に乗って曲芸をしたり、ブランコや自転車に乗ってみんなを笑わせてくれます。

真っ白にどうらんを塗った顔には、大きく微笑んでいるような口が描かれていますよね。

そしてその頬にはきまって大きな涙の雫が描かれています。

どうしてでしょう?どうしてピエロは微笑みながら泣いているのでしょうか?



あるところに貧しいひとりの男が住んでいました。

その男はサーカスの道化師をして暮らしていました。小さな殺風景な安アパートそれが彼のねぐらです。

日々の暮らしは貧しかったけれど、彼の心は満たされていました。なぜなら、彼にはひとつの夢があったからです。

彼は、毎日、ピエロの姿で街角に立ち、パントマイムでピエロの演技の練習をしていました。

街に暮らしている身寄りのない子どもたちが集まり、彼の演技を見て喜びました。

けして、サーカスなど見にいけない子どもたちです。明日のパンを買うお金さえ働かなければ手に入らない子どもたちでした。


それでも助け合って健気に暮らしているのでした。彼は自分の演技を見て子どもたちが喜んでくれるただそれだけでしあわせでした。

また、公園のベンチには年を取ったおじいさんとおばあさんも日向ぼっこにやってきました。「まぁ。まぁ。なんて楽しいこと・・・」

おばあさんは自分が少女だった頃を思い出して夢見るように微笑みました。それを見ておじいさんもうれしそうな笑顔を浮かべています。

彼はますます、やさしく微笑みながら無言の演技を続けるのでした。いつもピエロの周りには、淋しがり屋の人たちが集まりました。

お腹をすかせた野良犬や野良猫もやってきて、ピエロは自分のお昼を分けてあげるのでした。

仕事がうまくいかなくて何もかも嫌になった男が、街角で立ちどまりピエロの姿を見つめました。ただひたすらに人々に笑顔を振り撒いて

なんになるんだ・・・と思ったけれど、人々の心に笑いを届けるその姿、大きく微笑んだ口元、彼が演じる泣き笑いのペーソスを、じっと

見ているうちに、なぜかこころが軽くなっていくのでした。

彼の夢、それは人々の心に笑顔を届けること、ピエロの姿を通して愛を届けることでした。

街角で、自分を見て喜んでくれる人がいる、それが彼の幸福でした。

   

ある日、ピエロはひとりの少女と出逢いました。少女は雪のように清らかな白い肌、美しい長い髪、きらきらと星のように輝く大きな瞳を

持った美しい人でした。彼女はやはり街角で花を売って暮らしていました。

ピエロは彼女に恋をしました。毎日毎日彼女を想い暮らしました。

少女は目が見えませんでした。彼女はピエロの演技を目で見ることはできなかったけれど、こころの目で見ることができました。

少女はいつも街角に立ち、人々の笑い声を聞いてはうれしそうに目を輝かせました。集まった人々は少女の花も買ってくれました。
いつしかふたりは恋に落ち、少女はピエロを愛しました。ふたりはピエロの部屋で暮らし始めました。

殺風景だったピエロの部屋はまるで花が咲いたように明るくなり、ふたりはとても楽しくしあわせな日々を送りました。

ある日、少女は「あなたのお顔を見れたらどんなに素敵でしょう・・・」といいました。

ピエロは少女に光を戻してあげたくなりました。彼は少女をお医者さんに連れて行きました。

お医者さんは、少女の目は手術をすれば見えるようになると告げました。ピエロは喜んで「君の眼は僕がきっと、治してあげる・・・」

と少女に約束したのでした。それからのピエロは街角に立つことも忘れ、毎日、朝早くから夜遅くまで必死に働きました。

やっと貯まったお金を握り締め、ピエロは少女を連れて、街の大きな病院へ行きました。そして、少女は眼の手術を受けました。

手術は成功しました。ピエロは毎晩少女を見舞い、献身的に看病しました。そのお陰で順調に回復し、今日はいよいよ、眼の

包帯をはずす日です。朝、お医者さんがきて、少女の眼を覆った包帯を取りました。清らかな光に満ちた朝の姿が、闇に包まれて

いた少女の眼の中に飛び込んできました。夢にまで見たこの瞬間、少女は光に包まれたのでした。

少女は、うれしかった、そしてこの喜びをピエロと分ち合いたいと願いました。

その時、ピエロはどうしていたのでしょう?彼はその瞬間にも、彼女のために働いていたのでした。

看護婦さんが手鏡を少女に渡しました。「ほら、あなたを見てご覧なさい、あなたはとっても美しいのよ・・・」少女はおそるおそる

鏡を覗き込みました。そこに映った姿は愛らしいきらめく瞳の少女でした。「これが、わたし・・・」少女はにっこり微笑みました。

 

夕方になり、ピエロが病院に駆けつけました。お医者さんと一緒に病室を訪れたピエロを、少女は期待で胸を膨らませながら

振り向きました。そして、初めて少女が目にしたピエロの姿・・・汚れた作業服を着た、ひとりの貧しい男の姿でした・・・

「ありがとう、あなたのおかげで眼が見えるようになりました。ほんとうにありがとう・・・」少女の眼から涙の雫がこぼれました。

「よかった!見えるんだね、本当に良かった!」ピエロも彼女の手をとり喜びあいました。

翌日、少女は退院しました。彼女ははじめてみる外の世界に感激し、街角の咲く小さな花にもこころを奪われるのでした。

そんな喜びに溢れた少女の仕草を見て、ピエロは心からいとおしく、本当に良かったと思うのでした。

ちょうど、いつもの街角に着いたころ、街は夕焼けに包まれて、少女の美しい瞳は星のように輝き、その白い頬は夕陽を受けて

薔薇色に染まりました。 そして、ふたりはピエロの部屋に戻りました。ピエロは鍵を開け、軋んだドアを開き、少女を招きいれ

「ここだよ、汚い部屋なんだ・・・」と少女の顔を覗き込みました。

少女はあたりをきょろきょろ見回しました。何もない部屋、汚れた灰色のカーテン、くらい小さな電気・・・少女の顔に失望の影が

走ったことにピエロは気づかなかったのです。

      

街角に子どもたちが走ってきました。また、ピエロが街角に戻ってきたのです。

子どもたちはうれしそうにピエロの演技を見つめました。いつものようにピエロの白い顔には大きく微笑んだ口元が描かれていました。

そのうち、一番小さな男の子が指さしながらいいました。「あれ?ピエロさん、泣いてるよ?どうして?・・・」

ピエロの頬にはきらめく大きな涙の雫が描かれていました。「本当だ、ピエロさんが泣いているよ・・・」子ども達は口々にそう言いました。

しかし、ピエロは無言で、おどけた仕草をして見せました。その姿に子ども達は安心したのでした。

   

少女は眼が見えないほうがしあわせだったのでしょうか?

少なくても、ほんとうの愛に包まれていたでしょうか?

そして、ピエロもそのほうがしあわせだったのでしょうか?

「いいえ」ピエロは彼女のしあわせを望んでいるのです。眼が見えるようになった彼女は自分の翼ではばたいていったのです。

ピエロは今日も街角に立っています。雨の日も、風の日も、ひとり街角に立ち続けます。

そしてその頬にはいつまでも消えない涙の雫が光っているのでした・・・







これはあるサイトから引用したものです。

一見悲しいけどいい話だと思われるでしょうが・・・



彼女がなぜいなくなったのか、彼女がその後どうなったのかは書いていませんでした。

彼女はなぜいなくなったんでしょうね・・・

  △
ヘ(゚∀゚ヘ)〜〜〜

コメント(6)

鳥肌たちました!!アワワ((゚Д。;三;゚Д。))
ピエロ=怖いもの
と考えている身としては深読みしたくなります。
こんなくそ長いTopics始めてみました。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ピエロが怖い 更新情報

ピエロが怖いのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング