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Enjoy ! Soul Musicコミュのマーヴィン・ゲイの命日

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◇4月1日は、うそをついたりつかれたりして楽しむエイプリルフール、そして20世紀が生んだ偉大な黒人アーティスト「マーヴィン・ゲイ」の命日である。
この日に、日記を載せようと準備していた頃、レコード・コレクターズ3月号に1960〜70年代リリースSOUL/FUNK アルバムBEST100が発表された。その第1位に輝いたのは、今回、私が取上げていたマーヴィン・ゲイ「ホワッツ・ゴーイング・オン」だった。

◇ 1978年12月、70年代最後のアルバムとなった「離婚伝説」(妻アンナとの離婚を題材にした)リリース後、マーヴィンは多額の慰謝料による破産やドラッグ生活で、どん底の状態にあった。82年コロンビアと契約アルバム「ミッドナイト・ラヴ」を発表してカムバックを果した。翌年「セクシャル・ヒーリング」でグラミー賞を受賞、モータウン25周年記念公演にも参加し、約5年振りに華やかな表舞台へと返り咲いた。

しかし、翌1984年4月2日45歳の誕生日を迎えようとしていた前日、ロスアンゼルスの自宅で聖職に就く父親の銃弾に倒れたという衝撃的なニュースが世界中を駆け抜けた。その経緯は、紛失した保険証書をめぐり父親と激しい口論をした後、彼が護身用にと父親にプレゼントした38口径の拳銃で至近距離から2発、息子のマーヴィンに向けて発射されたという。このエイプリルフールに起きた惨事は、うそではなく本当に多くのファンを深く悲しませる結果となってしまった。

1970年3月、66年からコンビを組んでいた相方タミー・テレルの死後(7度に及ぶ脳腫瘍手術後)、従来のようなラブソングが歌えなくなった彼は、デトロイトの自宅に篭りテレルの死を悼み、マリファナに浸り何日も部屋から出てこない生活を送っていたという。そんな中、マーヴィンの声にぴったりだ、と持ち込まれたのが作家アル・クリーヴランドとオフォー・トップスのメンバー、レナルド・オビー・ベンソンの作った「ホワッツ・ゴーイング・オン」だった。
そのシングル・リリースは、10月予定されていたが、モータウン側から一度拒否され、翌71年1月にリリースされた曰く付きのナンバーとなった。その後「ホワッツ・ゴーイング・オン」をタイトルにしたアルバムを発表、モータウン初のコンセプト・アルバムとして話題を集めた。従来行われていたモータウン社の管理体制を覆し、歌手のマーヴィン自らプロデユースし作られたアルバムは、現在に至っても尚、最高傑作と評価されている。
それは、泥沼化したヴェトナム戦争が疑問視され始めていた時期で60年代から始まった公民権運動など、当時の社会問題を彼の視点から訴え、アルバム全体に社会的メッセージが貫かれた斬新で画期的なアルバムで、その後、彼の代表作として70年代以降のソウル・ミュージックに多大な影響を与えるアルバムとなった。

このアルバム・タイトルに使われたソウル史に輝く名作を、私は発表当時から現在まで飽きることなく聴いているが、いつの時代に聴いても古さを感じさせない不思議な魅力を感じる。そして、このアルバムに挿入されている「インナー・シティ・ブルース」「マーシー・マーシー・ミー」もR&B No1ヒットに輝き、「ホワッツ・ゴーイング・オン」は発表後から多くのアーティスト達がカバーし、現在も歌い継がれている。

また、ここ最近では中東戦争勃発時に米国内で放送禁止となった話題は記憶に新しい。この曲には当時「愛のゆくえ」という邦題が付いた。初めて聴いた踊り場で受けた衝撃を今でもハッキリ覚えている!このナンバーが流れると皆がフロアに出て歌いながらフォー・コーナーを踊った。

その衝撃は、今までの音とは違う音楽性である。偶然出来上がったという多重録音による音の広がりと浮遊感、そして美しい音階に乗せたシリアスな歌詞(後に判ったのだが・・)、まさに混沌とした70年代を迎えた当時の世相を反映した音楽、ニュー・ソウルの幕開けだった。そして、このアルバムからマーヴィンは新たに生まれ変わり、ダニー・ハサウエイ、スティーヴィー・ワンダーなど多くのアーティスト達に影響を与え、新しいファン層を掴んで行った。

当時「悲しいうわさ」がヒットしていた頃、それまで彼の印象は女性シンガーとのデユエットが多く歌の上手い、端正な顔立ちでモータウンの貴公子的存在だった。しかしオーティス・レディングやジェームズ・ブラウンなどと比べ、私の彼に対する存在感はまだ薄かったと記憶している。

そのマーヴィンが、相方タミー・テレルの病死から彼本来の内省的な面が現れ、対人恐怖症となり音楽活動を休止、それから約1年間後モータウンからの強い活動要請の中、セルフ・プロデユースという自由な環境を得て新しい音楽を作って帰って来た。そして「ホワッツ・ゴー・イング・オン」は、それまで私が持っていた彼のイメージを一遍させた。

また、2004年に公開された、モータウン全盛期のスタジオ・ミュージシャン「ファンク・ブラザーズ」を取り上げ話題となったドキュメンタリー映画「永遠のモータウン」、その中で当時モータウンのスタジオ録音を支えモータウン・サウンドの一翼を担っていたファンク・ブラザーズのメンバーが「ホワッツ・ゴーイング・オンは記念すべきアルバムだった」と熱く語っていたのだ。

それは影の存在としてモータウン・サウンドを作ってきたスタジオ・ミュージシャン達(ファンク・ブラザーズ)の氏名を初めてこのアルバムに記載されたことにあった(現在では当たり前でコレクターに重要視されているクレジット)。1983年、モータウン25周年記念公演が盛大に行われた際、ステージはもちろん招待席にもファンク・ブラザーのメンバーは誰も招待されなかった。彼らは自らダフ屋でチケットを買い、客席から自分達が支え創って来た当時のモータウン・サウンドを聴いたという。この様な事実を伝える映画を観ながら目頭を押さえた記憶が蘇る。

その80年代に入っても変わっていなかったモータウンのスタジオ・ミュージシャンに対する待遇に対し、マーヴィンはその10年以上前に彼らの価値を正しく評価し、初めてファンク・ブラザーズの名前を載せ、自らライナーノーツを書いたと言う。こうして従来のモータウン側の意向を押し切り発表された、極めて斬新で画期的なアルバムであったことがこの映画でも証明されていたのだった。
◇映画「永遠のモータウン」
http://www.movienet.co.jp/movie/opus01/eiennomotown/index.html

◇次に、このコンセプト・アルバムに挿入されている中、唯一マーヴィンが一人で書いた曲「マーシー・マーシー・ミー」の話題に入ろう、このナンバーは環境問題を歌ったものだった。
当時の世相を反映し反戦を歌った「ホワッツ・ゴーング・オン」に比べ、まだ関心の薄かったエコロジーは、30年以上経過した今日、地球温暖化に伴う世界規模の自然災害が大きな問題として取り上げられる様になっていた。

現在、この地球温暖化が深刻な問題となってエコロジーへの関心が高まっている。18世紀の産業革命から21世紀を迎えた今日、数々の技術革新よって先進各国の生活は急激な変化を遂げて来た。
その結果、都市生活が活発化しその周辺に多くの工場が作られ、街には数々の品物や車が溢れる豊かな社会になった。しかしその繁栄の陰に、長い年月を掛けて多くの山や自然を守って来た森林は伐採され、そして都市周辺から出る排気ガス(二酸化炭素)などによって大気汚染が進み、河川に流がされた産業廃棄物や生活廃棄物によって海は汚染され、陸から近い深海にはプラスティックやアルミ缶など腐食されないゴミの山が出来ているという。

それらは、都市に住む我々の目には直接触れない部分が多いが、明らかに地球全体を弱らせて来た証であろう。自然界の象徴である海・山・空、我々人間の営みによって従来の自然環境を徐々に蝕み生態系をも壊して来た結果、その苦しみに地球全体が悲鳴を上げ世界各地で自然災害というかたちで警告を発している様に思われるのだ。

この環境問題を早くから取り上げ歌にした「マーシー・マーシー・ミー」、曲最後の終わり方が印象的だ。環境破壊に苦しむ地球の未来を暗示している様な不気味な終わり方が、今聴くともっと耳に残る。

このアルバム以降、彼自身の繊細な心、そして人並み外れた感性故、人間本来の持つ「心の弱さ・醜さ」「愛と性の力」などを人一倍強く感じながら、それらを音楽にしている。それは今までの歌手としての魅力に加わり、さらに多くの人達に人間マーヴィン・ゲイのソウル(魂)が伝わって来る様になったのだ。

「ホワッツ・ゴーイング・オン」リリースから37年が経過、そして彼の死後24年以上経つ今も鮮度を失うことがないこのアルバムによって、マーヴィン・ゲイはこれからも多くの音楽ファン達に愛され、また語り続けられて行くだろう・・。
4/1/2008 J・F・K_Soulman

◇マーヴィン・ゲイ / オリジナル・アルバム10選(リリース順)
1、1965年「How Sweet It Is To Be Loved By You」/ホーランド=ドジャー=ホーランド
2、1966年「Moods Of Marvin Gaye」/スモーキー・ロビンスン
3、1967年「United」(&タミー・テレル)/ハーヴィー・フーワーク、ジョニー・ブリストル
4、1968年「In The Groove」(悲しいうわさ)/ノーマン・ホイットフィールド
5、1971年「What’s Going On」/マーヴィン・ゲイ初のプロデュース
6、1973年「Let’s Get It On」/A面エド・タウンゼンド B面デイヴィッド・ヴァン・ドゥピット参加
7、1974年「Live!」/74年1月4日オークランド・コロシアム・ステージのライブ盤
8、1976年「I Want You」/リオン・ウェア
9、1978年「Here, My Dear」(離婚伝説)/アンナとの離婚の慰謝料支払いのため制作
10、1982年「Midnight Love」/マーヴィン復活の第1作(コロンビア)

◇ いよいよ4月5日(土)Enjoy!Soul Music第4回オフ会(1000名達成記念)開催が迫って参りました。
◇ http://mixi.jp/view_event.pl?id=28436472&comment_count=55&comm_id=237314

◇お陰様で当コミュニティは2005年7月にスタートしてから2008年2月で参加者1000名を超え、Soul Musicを楽しむ方々が想像していた以上に多いことに驚いています。
また、全国各地からの参加者が多い中、管理人の都合によってオフ会開催が毎回東京になり申し訳ありません。今後、オフ会が他の地域でも開催出来ればと思っています。
是非、自分が幹事になって当コミュニティのオフ会を開催したいという方、また開催を相談したい方、ご連絡いただければ幸いです。

今後とも全国の皆様からSOULな話題、SOUL関係のイベントなど情報をお待ちしております。
Enjoy ! Soul Music 管理人

コメント(22)

1984年ということはもう24年も経ったんですね、信じられないくらい早いですね☆ 昔も今も一番好きなシンガーに変わりないマービンるんるん いつも新鮮で決して色褪せない彼の声・サウンド・センスは、今も生き続けてますよネ☆

エコロジー…今は大変な問題だけど、70年代にそれをメッセージとして発信した先見性にも改めて驚きました。
公民権運動のころは、どっちかというと キング牧師って記憶が ありました。

60年代が おわり70年代にはいり 後半になり 小生 ニューヨークに住むことになり、場所によっては まだまだ 人種差別を感じておりましたな。

モータウンの25周年のパーティーが テレビで放映されるぞと聞いて 当時ビデオにとっておいてもらい 見せてもらった記憶があります。

そのころになると 多少は 英語が わかりはじめたころなので、子供のころ
ただ踊っていた音楽の意味を知りました。

マービンゲイが 父親に殺されたということは 日本で知りましたが、当時
去年のようなショックを受けたとことを 思い出しますわ。

いつもソウルを詳しく解説していただいて ありがとうございます。

懲りずにこれからも 無知な小生たちに いろいろ 教えてください。

オフ会のときは 小生は友人と親父ダンサーズで 場を盛り上げるように
できたら良いなと思っていますw(迷惑?ww)
DJ Brother-Mさん
ありがとうございます。

本当にマーヴィン・ゲイの先見性に驚きます。
いつまでも鮮度の落ちないメッセージと音楽に、マーヴィンの偉大さを改めて感じますね♪
つたやさん
いつもありがとうございます。

マーヴィン突然の死はあまりにも衝撃的でした。あれから24年私たちも歳を取りましたが、いつまでも飽きさせない音楽を残してくれた彼に感謝したいですね。

オフ会宜しくお願いします♪
★ガンマ★さん
ありがとうございます。

モータウン25周年記念公演ビデオは、貴重なものになりました。
私もマーヴィンの歌う姿が、翌年亡くなった事もあり一番印象に残っています。

確かにDVDにして残して置きたいですね♪

恋するマービン、孤独なマービン、音楽と自分がリンクしている、、、、そしていつまでも青春の1ページウッシッシ
先程は写真間違えましたスンマセーンあせあせ
ミッキーさん
ありがとうございます。

マーヴィンの音楽は、いつまでも私達の想い出と一緒に残っていますね。
わざわざ修正画像ありがとうございます!
画像間違えるなんてお恥ずかしい冷や汗コミュニティのオフ会は大成功間違いなしですが、、指でOK
こんにちは。

先日伺った際、下書きを始めていらっしゃるとおっしゃっていたのは、こちらだったのですね。素晴らしいです。

私にとってマーヴィンは、永遠の人です。毎年、エイプリルフールより先に、お命日を思い出します。

オフ会、楽しみです。
Marvin Gayeは我々の心の中に永遠に生きています。
きっと100年経っても変わらず…
こんばんは。一度だけ、YAKKO-♪さんと一緒におじゃましました。マーヴィン・ゲイ大好きです。でも知っているつもりで知らないこと、たくさんありました。24回目の命日で、もっと知ることが出来て嬉しいです。Standing in the Shadow of Motown も、もう一度見てみます。今夜はWhat's Going On を聴きます。
ミッキーさん
いつもありがとうございます。

オフ会、いよいよ今週末となりました。
コミュニティの皆さんと一緒に楽しみたいと思っています。わーい(嬉しい顔)
YAKKO-♪さん
いつもありがとうございます。

今日は、「ホワッツ・ゴーイング・オン」のアルバムを何度も掛けました。
オフ会宜しくお願いしますね♪
smokeyさん

そうかもしれませんね〜!(笑)

hidejeeさん
ご無沙汰しています。

マーヴィンは、伝説として我々以降の次世代にも音楽と共に語り継がれて行くでしょうね。
junさん
ありがとうございます。

マーヴィンについては、多くの人達が彼のことを取り上げ詳しく書かれています。。
私にとってドキュメント映画「永遠のモータウン」も衝撃的でした。
何故だか昨日はLeon Wareのアルバムを丁度日付が変わる頃聴き始めて・・・マービンの命日ってJ・F・k_soulmanさんのトピ〜exclamation 

私のマービンとのリアルな出会いは〜昨日聴いていたLeon Ware作品のi want youデスねヘッドフォン それから彼の以前の曲を聴き始めました。

しかし命日とは知らず〜その上・・ワザワザLeon Wareなんて普段全く聴かないアルバムを聴くなんてヘッドフォンがまん顔 もっとしっかりマービン聴けって事なんですかねexclamation & question
hiroshiさん
いつもありがとうございます。

マーヴィンのアイ・ウォント・ユーは人気がありますね♪
リオン・ウエアがリリースするはずだったが、マーヴィンが気に入り、彼をプロデュサーにしてリリースしたことは有名です。

レッツ・ゲット・イット・オンに続く性愛をテーマにした、メロウな官能の世界に痺れますほっとした顔

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