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クラシック音楽が大好きだ!コミュの楽譜って何?

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某マイミクさんの日記に下記を書き込んだので、ちょっと転載します。
テーマは楽譜に忠実な演奏って本当にいいの?という話で、これに絡みました。
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楽譜は記号だと思います。

西欧音楽を除いて世界の大半の音楽は楽譜に頼らず伝承されています。日本の音楽も謡曲を初め、小唄も伝承されているので江戸時代の表現方法とそれほど差がなく再現されています。

西欧音楽でベートーベンの初期までは特に宮廷という限られたコミュニテイで暗黙知が通用する世界でのみ演奏されたため、誰でも記号を見て表現方法がある程度理解できた。またはその程度の範囲でしか演奏されなかったということだと思います。

今日、ウインナーワルツは唯一かなり正しく演奏法が伝承されており、誰もあの三拍子を「楽譜通りに」演奏せよとは言わないでしょう。こういうことが他の楽譜にも内在するのに伝承されていないので皆で「解釈」するのでしょう。ひょっとして気がつかないで、ウインナワルツの三拍子を同じ長さで演奏するような事を他の音楽では行っているかもしれないのです。いや間違いなくやっているはずです。怖いですね。知らないというのは。「北国の春」をオペラ歌手がこぶしなしで歌う様なものですか。

N響80年全史の中の話。昔N響にヒューブナーというウイーンフィルのゲストコンマスがいたころ、若き外山雄三がスコアに書かれたメトロノーム通りのテンポで練習指揮をしたところ、(曲はプッチーニの「西部の花嫁)、「おまえ、何やってんだ」「そんなに遅くない」「メトロノーム通りなんて関係ない。もっと早くやるのが習慣なんだ」としかられたと。

もっともベートーベンも後期になってメトロノームが出来、その時点で一番からすべての交響曲に速度指示を纏めて書き込んだというのは有名な話ですが、このとき間違った、または耳が聞こえなくなっていてテンポ感が狂っていたという説があります。もっとも第九の4楽章を死ぬほど早く演奏している録音もありますが。

もっとも作曲家が生きていてその作曲家が立ち会えば最良の音楽が再現されるかというとこれも疑問。スクリャービンは自分の曲の演奏録音を聞いて、この解釈の方が良いと、その演奏に従って、速度記号やらなにやらを書き換えてしまったという人ですから。

最後に、最近エーリッヒ・ラインスドルフの書いたThe Composer's Advocateという本を読んでいたら指揮者には二種類いる。第一のタイプはオケの交通整理だけをする人、第二は音楽を創造する人、と言っていました。

(一昨日この本入手しました!)

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