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新聞販売店勤務コミュの新聞配達道五段の教え

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今日の日記に書いたものです。
私が新聞配達十周年記念に偉そうに書きました^^




思えば、初めてのアルバイトが新聞配達であった。15歳。もちろん自転車で。

一時期、途絶えたりしながらも新聞配達に限っていえば通算十年になる。十年の節目として、自称新聞配達道五段が配達によって得た教えをその記念ここに記そうと思う。

教えといっても拙者が配達から学んだのはしごく単純なことである。しかし単純ではあるけれども、これを経験によって身につけなければ理解できない代物である。

配達三原則である「迅速、正確、丁寧」ここに集約される。時間に遅れることなく、入れ忘れをせず、ポストの中にきれいに入れる。これは物事をなす上ですべてのことに当てはまる。武蔵も「道を知ればどんなことにも通じないことはない。それぞれの道をよく磨くことが重要だ」と述べている。一事が万事。

社会においてもこの三つがなされていれば、まず例外なく評価されるだろう。

しかし、茶道にも表千家と裏千家があるように、新聞配達道にも表配達道と裏配達道がある。表配達道が今述べた三原則であるが、これだけでは人間としてはつまらない。そこで裏配達道も併せ持っておくことが肝要である。

裏配達道は表配達道の逆をいけばよい。つまり、「迅速、正確、丁寧」のほぼ反対、「ゆっくり、てきとう、おおざっぱ」の三つである。

拙者はいささか俳句をたしなむ。俳句は風流と言われるが、それは何ゆえか。俳句の心とはすなわち、寄り道する心である。風の音に耳を澄ますためには現代社会のスピードと同じくしては不可能である。ゆっくり、風とともに身をさらす。
また感性に正確さは必要ない。適当でよいのだ。そこに柔らかさが生まれる。
おおざっぱもまたこだわらないという点で同じである。

今日も配達中、いくつか詠んでみた。

  明けやらぬ ただせせらぎのみぞ 響きおり

  明けやらぬ 音目の前に せせらぎし

この二つは暗がりの中、川は見えていないのに音だけが静寂の中に聞こえていることを表している。もう1つ。

  霧雨や 風にふるふる(降る降る) 梢の香

今朝は霧雨。霧雨が木々の匂いを届けてくれていた。

ちなみにすべて無季俳句。拙者は季語は尊重するが無季俳句であっても構わないという立場である。ここが師匠の高浜虚子と異なる唯一の点といえよう。

要するに、表配達道は硬さの教えであり、裏配達道は柔らかさの教えである。配達道とは片方の道を究めることを外道とす。両道を併せ持ち、自在に両者を日常で使い分けられることを目指すものである。まさに二刀流、二天一流の教えが新聞配達道なのだ。



・・・・・と、武蔵調で語ってみました^^ 今後もできるかぎり、配達道の名誉師範に至るべく精進を続けていく所存でござる。
ちなみに、販売所のテリトリーが拡大していくことに伴い、「取締相談役」なる肩書きが与えられました・・・・・・って、昔はともかく、いまは単なるバイトなんですが。日給も変わらないし^^;

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