moving （movies and musicals）コミュのＳＨＥＲＬＯＣＫ／シャーロック　忌まわしき花嫁【3】

ＳＨＥＲＬＯＣＫ／シャーロック　忌まわしき花嫁（3）

ねたばれ

３回目。

だんだん、『この時点での現実のシャーロックの精神状態がこうだから、
こういう台詞でこういう状況になるんだな』ってことが読めてきて楽しい。

滝の場面では、現実のシャーロックはドラッグの影響で意識を失う感じ？
とりあえず、沈んでる。

あと、最初に目覚める（＝着地する）までの現実経過時間が5分だから、
（亡命して4分でmiss me? 騒ぎで呼び出しがかかるからね）
英国へユーターンして着地するまでの時間のマインドパレスでの映像世界が、
ヴィクトリア時代でモリアーティと対峙して”Ｌａｎｄｉｎｇ”に至るまで。

それから、一旦、現在（飛行機の場面）に戻って、「モルフィネorコケイン？」の辺りから
意識が混濁してヴィクトリア時代（マインドパレスの中）に戻る。

それからまた一旦、現在に戻ったように思えるけど、
現在のように思われる墓堀の場面は、別の階層のマイドパレスの中。

それからさらに奥の階層に存在する「滝」まで落ちて、ここで浮上できなくなる
（＝ドラッグの過剰摂取により身体が異常をきたしている状態）可能性があったけど、

（ワトソン、もとい、）ジョンが登場してきて、悪者（笑）モリアーティを対峙して、
崖に飛び込んで＝浮上して現在へ生還ｖ

そして、飛行機を降りて車に乗り込むまでは実際の現在の場面。

そこから、ヴィクトリア時代のジョンとシャーロックが未来の話をしているエピローグ。
彼等が室内にいて会話している時は、外から馬車が通り過ぎる音が聞こえてくるのに（！）、

ヴィクトリアン・シャーロックが窓に寄って外を見下ろすと、
そこでは二階建バスが走っていて、階下の店もレストランじゃなくてサンドイッチカフェに
なっている。

そーいう時空を超える表現が出来るのは、映像ならではだなぁ。
ま、ここの映像全てが、結局はシャーロックのマインドパレスの中なんだけどさ。

とにかく、危機を助けてくれるのがジョンってのが素敵だな。
シャーロックがどれだけジョンを信頼してるかって分かるストーリー展開。

そして、謎解きに女性の人権権利を絡めていて、その謎について
『負けて当然の戦い』と表現しているのは、
どんなにジョンを頼りにしていても、『メアリーには勝てない』という、
シャーロックの心の嘆きでもあるんだよな。

･･･ということで（？）。

これはシャーロックにとっての『３つのＭ』の物語でもあるんだなぁ。

マイクロフトと、モリアーティとメアリー。
国（Ｅｎｇｌａｎｄ）と、物扱いしたくなる存在（What is it?）と、負けるべき相手。