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moving (movies and musicals)コミュのモーツァルト!【4】 2014/11/24 12.30-

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るんるんMozart!(4) 2014/11/24 12:30- 帝国劇場

cast memo 
 ヴォルフガング:井上芳雄 アマデ:日浦美菜子
 男爵夫人:香寿たつき コンスタンツェ: 平野綾
(↑キャストが2人以上いる役のみメモしておきます)

この作品は、もう何十回と観ているけど、
まだまだ深みに達してない感じがするし、
まだまだ発見が、ある。

この日で初めて香寿さんの男爵夫人に再会。
プロローグで歌声を聞いた途端、うるっとくるほど心に響く。
あー、これ、なんだなー。

もう一人の妖精のような人間の重みを感じさせない男爵夫人も
キャストのピースのひとつとしては、嫌いではないけれども。

で、この日の注目ポイントは、前回に引き続き照明。

2階席で発見したアマデとヴォルフの照明の強さの違い、
・・・アマデは白く明るい光の中、ヴォルフはぼんやり暗い光に
取り残される・・・という対比を何回か観た後に、
ラストでやっと2人が同じ白い光に包まれることに感動して、
命が尽きたところで、白い光が淡い紫の明かり変わるところで
切なくなりました。

(感動に必要なのは妄想力だな。)

次に考えたのは、アマデとヴォルフの対立構造において、
『魔笛』が意味するもの。

アマデとヴォルフの位置関係は、
ヴォルフにアマデがついていくのが通常なんだけど、
父親との断絶で、その位置関係が逆転する。

哀しみに打ちひしがれたヴォルフの肩にそっと手を置き、
アマデの方が先にすたすたと歩きだす。
その後を力なくついていくヴォルフ。
これは、ヴォルフの精神のバランスが崩れてしまったことを
象徴する位置関係。

そのままアマデがヴォルフの前を歩く場面が続き、
父親が亡くなり、悪夢にうなされ・・・

でも、シカネーダーが魔笛の台本を持ってきたところで、
2人で「やろう!」と盛り上がって、アマデをその場に置いて
走り去っていく。
その後をひょこひょこついていくアマデを見つつ、
ここでヴォルフは精神のバランスを取り戻したんだ、と
嬉しくなる。

そして、魔笛作曲中の場面、ヴォルフはコンスを、
「今は魔笛を仕上げなければ」と言って突っぱねる。

この台詞には色々な意味が含まれているとは思うけど、
その根底には、『この作品に向かっている間は正常でいられる、
あるいは、この作品に向かっていないと、狂ってしまう』
という想いがあるような気がする。

つまり、魔笛という作品(を作ることが)ヴォルフの危うい精神状態を
ギリギリのところで保っていたのだと。

そして、魔笛が仕上がって心の隙ができたところに、
レクイエムを作曲してくれという悪意のある依頼。
いや、悪意じゃないかもしれないけど。
そして、とうとう追い詰められて・・・。

話は変わって。

友人に言われて気づいたんだけど、エピローグの
『残酷な人生(リプライズ)』で、アマデの小箱が2つ存在
していることを確認。

ナンネールが舞台中央に置いたものと、
アマデが持って出てきたものと。

ヴォルフ(アマデ)が持っていた唯一の箱であったものが、
2つ存在することに演出を変えたというのはどういう意図なんだろう。
(まさか小道具・大道具の関係とか、言わないよねぇ・・・)
答えが見つからない。

箱入りアルコさんの一言は、「息を止めてー。」
井上ヴォルフが素で受けてました。

平野コンスは、可愛いなぁ。
彼女の『ダンスはやめられない』は、コンスの本性というか、
内に秘められた激しさって感じなのかな。

ナンネールは、初日はイマイチかな?って思ったけど、
今はきちんと声が出ているし、何より、妖精のような
浮世離れしたキャラは、花總さんにしかできないかもな、と。

結婚後の夫婦の会話だって、会話として成立してなくて、
彼女の心は未だに夢の国の住人で、
ヴォルフが豊かな生活をしているのなら、
自分もそこに一緒にいるかのように思える人で、
言い換えれば現実を直視せずにフワフワしている。

ベルヒトルトが彼女に対してもどかしさを感じるのも
よく分かるなぁ・・・。
2人の心の溝に気付いてさえいないようなナンネールと
その溝を埋めることさえ放棄したようなベルヒトルトに対し、
初めてこの場面でうるっとたわ。

そんな彼女がとうとう現実世界に振り落とされた場面が、
「パパが亡くなったわ」とヴォルフの家にやってくるところなんだな。
・・・しみじみ。

ナンネールも1人のアーティストであろうとした前公演では、
父親、姉、息子、それぞれで、才能ある者たちの物語という感じだったけど、

今回は、ナンネールが自分の才能にこだわっていない分、
(彼女は自分の才能は夢の国にいられるパスポートとして重要で、
 才能そのものはどうでも良いような気が)家族の物語の印象が強くなったなぁ。

以下、重箱つっつきのポイント感想。

アルコ伯爵がモーツァルトの楽譜を手に下手袖に駆けこむ場面で、
(「オーケストラにあたらせろ」って大司教に指示される場面ね)
楽譜に引っ張られるような動きではなく、普通に楽譜を持って
小走りになったことにスッキリ。
(長年、どうして楽譜に引っ張られるのだろうと疑問だったので)

平野コンス、ウェーバー家の『一家団欒』の場面で、
パフをモナミー(じゃなくて父親)の手に届くように投げつけるとことが素晴らしい。
(前公演では、届かずに床に落ちていたような気がするので。)

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