moving （movies and musicals）コミュのプレイス・ビヨンド・ザ・パインズ／宿命

THE PLACE BEYOND THE PINES

デレク・シアンフランス

ライアン・ゴズリング/ ルーク
ブラッドリー・クーパー/ エイヴリー
エヴァ・メンデス/ ロミーナ
レイ・リオッタ/ デルカ
ベン・メンデルソーン/ ロビン
マハーシャラ・アリ/ コフィ
デイン・デハーン/ ジェイソン
エモリー・コーエン/ ＡＪ
ローズ・バーン
ブルース・グリーンウッド
オルガ・メレディス

　「ブルーバレンタイン」でコンビを組んだデレク・シアンフランス監督とライアン・ゴズリングの
主演で贈るクライム・ドラマ。ある罪を巡る父親同士の因果が、その息子たちへと引き継がれて展開
していくさまを、それぞれに視点を変えた３つの物語で描き出していく。（by allcinema）

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ジェイソンの無垢な笑顔から始まる物語。
心の空洞を埋めてくれる存在を追い求める登場人物達。
それは彼らにとっての光だけれども、光は影を作り出すものでもある。
しがらみを断ち切るのは、遺された笑顔。

ゴズリングとクーパーのイケメン対決。
個人的には、意外なことにクーパーさんの勝利。

彼の若い頃の演技が「この人誰？」って感じの繊細さだった。
彼は演技の幅が広いよね。
出演しているのを知ってても、誰だっけ？ってことがよくある。
私にとっての彼の基本形は『酔っ払い』なのがいけないのか。
（もうすぐ、ハングオーバー３が公開になりますねぇ）

で。

これは、偶然。あるいは運命的に出会った人が運命を狂わせていく話。

ジェイソンの笑顔から始まる物語。

そして、彼が記憶に留めたかった笑顔と出会う物語。

最初は親世代の話から始まる。
仕事か殺人なのか、栄誉と自責の念で揺れるエイヴリー。
それは、彼の日の当たる場所での人生を呼び込むと共に、
自分の子供に対する愛情に影を落とす。。

まっすぐ向き合ってくれない父親の姿は、
息子の心に深い穴を開けていく。

そして、ルークの息子の方は、家族のタブーとされていた実の父親の
存在が心の穴となっている。
そこを埋めるピースを見つけたことで、ある行動に出るけれど･･･。

決して、ハッピーエンドではないけれど。、
それぞれの心の空洞を埋められたではないか？　という救いは残されている。

１度では消化しきれない重量だったから、また観る機会があると良いなぁ。