moving （movies and musicals）コミュのおもかげ

Madre

ロドリゴ・ソロゴイェン

マルタ・ニエト/エレナ
ジュール・ポリエ/ジャン
アレックス・ブレンデミュール/ヨセバ
アンヌ・コンシニ/レア
フレデリック・ピエロ/グレゴリー

スペインの新鋭ロドリゴ・ソロゴイェン監督が、幼い息子の行方不明になる瞬間に電話越しで直面した母親の恐怖を緊張感あふれる筆致で描き、アカデミー賞短編実写映画賞にノミネートされた作品のその後を描いたドラマ。10年前に失踪した息子の面影を感じさせる少年との出会いをきっかけに、止まっていた時が動き出す母親の再生の物語を描く。
(by Allcinema)

おもかげ　

息子が突然行方不明になってから10年、
彼女は一途に息子の無事を祈っていたのだろうな。
だから『彼』を傷つけることなど出来ない。
息子に似た少年は未来を見据えて、彼女は過去を重ねる。
彼女の心を反映するような波の音が印象的。

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ねたばれ

原題はどういう意味でしたっけ。

6才の息子が、誘拐だか事故だかで突然行方不明になって、
10年後、息子にそっくりな少年と再会する、という話。
でも、息子本人ではなさそうだな。。

フランスの観光リゾート地が舞台。
周りから変わり者と思われている、39才のおばさんが主人公。
海の家の店長で、ボスと呼ばれていている。

常連のおじさんから、恋人に昇格した人もいて、
それなりの未来が開けているよう。

ところが。

少年が登場したことで、彼女の日常は少年中心になり、
少年も、彼女に惹かれていく。

彼女は彼を傷つけることだけは、したくなかったのだろうな。
その結果、恋人の間柄になる？みたいな変な方向へ。

それでも、彼は『自分は息子と思われているかもしれない』って
分かっていて、救われたよ。

息子に似た少年は、未来を見据えて、
彼女は、少年に過去を重ねる。

そして、彼女は、ラストに元旦那へ電話。
彼には接近禁止命令をだしていたよね、確か。

彼女は、元旦那を許して、
過去を受け入れることにしたのかな。

だとすれば、彼女にとって、
少年との出会いは、必然だったのかも。

波の音の変遷が印象的だったな。

前半は、地鳴りのように荒々しかったけれど、
後半は、穏やかに凪いていた。

波の様子は、彼女の心の内面を反映していたのかも
しれないなー。