moving （movies and musicals）コミュのバーニー・トムソンの殺人日記

The Legend of Barney Thomson
ピエール・コフィン

ロバート・カーライル/バーニー・トムソン
レイ・ウィンストン
エマ・トンプソン
アシュレー・ジェンセン
マーティン・コムストン
ケビン・ガスリー
スティーブン・マッコール
ブライアン・ペティファー
ジェームズ・コスモ
トム・コートネイ

「トレインスポッティング」「フル・モンティ」などで知られる個性派俳優のロバート・カーライルが初メガホンをとって自ら主演を務め、思いがけず殺人を犯してしまった男が死のスパイラルに巻き込まれていく姿を描いたブラックコメディ。スコットランド、グラスゴーの床屋で働く冴えない中年男トムソンは、店のオーナーを誤って殺してしまう。困り果てたトムソンは母親に相談するが、彼女の指示通りに死体を冷蔵庫に運ぶと、そこには既に別の死体があった。その後もトムソンは、悪意がないにも関わらず次々と殺人を引き起こしてしまう。
（by eiga.com）

＜バーニー・トムソンの殺人日記＞
グラスゴーの冴えない風景、50代で“子供”のロバート・カーライルの情けない系可愛さ、
彼より2歳年上のエマ・トンプソンが演じる母親の大阪のオバチャン感、
本編はブラックだけど、『ほっこり感』のおまけ付き♪

ネタバレ

原題は殺人日記ではなく、伝説(The Legend of Barney Thomson)だけど、
ま、イメージはそう間違ってないかな？

ロバート・カーライルの初監督作品らしい。
そして、自らが主演。

彼が、みんなが見たいロバートを体現している感じで、
そこら辺の『つかみはOK』なスマートさは素晴らしい。
『自分はこんなにアーティスト』ってやたら難解な作品を撮るタイプより
ずっとスマート。

50代で”子供”を演じて違和感のない俳優って、彼以外に思いつかない。
例えるなら、ピーターパンの成れの果て、って感じだな。

そして、彼が頼る母親役が、エマ・トンプソン。
（ちなみに、エマとロバートの年齢差は２歳（笑））
顔も体も特殊加工して、グラスゴーの肝っ玉カーチャンを演じてます。

息子は偶然、人を殺してしまったヘタレだけど、母親の方は、
大きな冷凍庫にバラバラ死体を保存していた、堂々とした連続殺人犯。

しかも、動機が、『やってみたら楽しくて止められない』って･･･。
例の小包も、愉快犯ではなく、親切心から送ったとか、おいおいおい。

とにかく、最高でしたｗ
ロバートって、困った顔になると眉毛が美しく八の字になるのよねぇ。
そして，エマ・トンプソンのコメディ演技は珍しい気がするけど、
さすが名優、振り切ってますｖ　恐れ入ります。

そして、不幸な事故で殺されてしまう人がたくさん。
いがみ合ってるダメな警察官達も犠牲者だったな。
とにかく,4人とも撃ち合いで死んでしまったね。
ご愁傷サマな事で。

母親の死因は心臓発作かな？
一応、この時（だけ）は、警察に連絡したようで。

エンドロールで、ほんのちょっとだけど、NG集ありました。
これが、楽しいだけでなく、ほっこりした気分にさせてくれて最高！
かなりダークな作品だけど、撮影風景はとても楽しそうでした。

グラスゴーの、くすんだオレンジ色っぽい色合いも作品に合ってたなぁ。

こちらの方が、ユアン監督作品より、好きだな。
最高だわ、カリコレｖ
こーいう作品に出会えるのって幸せ。

今年もやってくれると嬉しいなぁ♫
最近、上映作品があまり攻めていない気がするけど、大丈夫かな？
（今上映している作品は、他の映画館でも観れるものばかりだし）


話は全然変わりますが。

そうそう、上映前のBGMとして、映画のサントラ特集が流れていました。
SWだなーと聞き流してたら、次にLOTRのサントラが流れてきて、テンションアップ。

FOTRのラスト、フロドがサムを引き上げて、モルドールへ向かうシーンの音楽でした。
そして、今更ながら、この場面と対になるのが、モルドールで指輪に魅入られて
崖から落ちそうになったフロドを助けるサムなんだなと気付いて、うるうる。

で、カリコレの間、よくこのサントラ集が流れていたんだけど、
たいていLOTRの途中か、順番がやってくる前に上映が始まってしまったので
残念な気持ちになっていたのでした。

そんな、夏の思い出。