moving （movies and musicals）コミュのマンチェスター・バイ・ザ・シー

MANCHESTER BY THE SEA

ケネス・ロナーガン

ケイシー・アフレック /リー・チャンドラー
ミシェル・ウィリアムズ /ランディ
カイル・チャンドラー/ ジョー・チャンドラー
グレッチェン・モル/ エリーズ・チャンドラー
ルーカス・ヘッジズ /パトリック
ベン・オブライエン/ パトリック（幼少時代）
テイト・ドノヴァン
スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン
Ｃ・Ｊ・ウィルソン/ ジョージ
カーラ・ヘイワード/ シルヴィー
ヘザー・バーンズ /ジル
エリカ・マクダーモット
マシュー・ブロデリック /ジェフリー
ジョシュ・ハミルトン
アンナ・バリシニコフ/ サンディ
クインシー・タイラー・バーンスタイン
ミッシー・ヤガー
スーザン・プルファー
ルイボ・チアンベセニー
ジェイミー・テニール
リアム・マクニール
ケネス・ロナーガン

ケイシー・アフレックが心に深い傷を抱えた主人公を好演し、アカデミー主演男優賞をはじめ主要映画賞を総なめするなど各方面から絶賛された感動のヒューマン・ドラマ。ある悲劇をきっかけに故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーに背を向けて生きてきた孤独な男が、兄の突然の死で帰郷を余儀なくされ、過去の悲劇と向き合わざるを得なくなる悲痛な姿を、ほのかなユーモアを織り交ぜつつ切なくも優しいタッチで綴る。
（by allcinema）

＜マンチェスター・バイ・ザ・シー＞
主人公の背負った過去が重過ぎるから、身近な者から伝えられる愛も鋭利なナイフのように彼の心に突き刺さる。時間が癒してくれるだろう傷も、何気ない日常の動作で暴れ出す。例えば、冷凍庫を開けた甥の―

ネタバレ

うーん、期待したほどでもない、
どこか他人事なキツイ話。

街の誰もが知っている過去って、
彼の火の不始末により自宅が火事になり、子供３人が焼死したってことか。
警官のピストルを奪っての自殺が成功すれば（彼はその瞬間は）救われたかもしれないね。
でも、それは周りの人達にさらに打撃を与える行動。

そんなことを知ってるから、
ジョー（主人公の兄）が、弟（リー）が息子の後見人になるよう遺言を残したのは、
弟に生きがいを与えたかったかもしれないなぁ。

そうかもしれないけど、リーにはまだ心の整理も準備も出来なくて無理で、
一応、知り合いの養子にして、自分は会いに行ける距離のボストンに。
多分、それが、今の彼の精一杯。

リーと離婚した妻ランディの「今更だけど、愛してる」という言葉は、
タイミングも合わせて、何よりも残酷な言葉に響いた。

でも、時は選べない。
ランディだって、本当は別のタイミングで伝えたかったのかもしれない。

兄だって、もっと長生きしたかっただろうに。

兄の息子、パトリックが、冷凍庫の冷凍肉でパニック発作を起こす場面、
ここで、すぐそばにリーがいてくれて良かった。
表面上は父親の死を冷静に受け止めているように見えた彼が抱えてた闇が
露出したような場面だったな。

目をつぶって見ないようにした闇に、ふとした瞬間に飲み込まれる怖さ…。