moving （movies and musicals）コミュのコロニア

COLONIA

フロリアン・ガレンベルガー

エマ・ワトソン /レナ
ダニエル・ブリュール/ ダニエル
ミカエル・ニクヴィスト/ パウル・シェーファー
リチェンダ・ケアリー/ ギゼラ
ヴィッキー・クリープス /ウルセル
ジャンヌ・ヴェルナー/ ドロ
ジュリアン・オヴェンデン
アウグスト・ツィルナー
マルティン・ヴトケ
セザール・ボルドン
ニコラ・バルソフ

チリのピノチェト独裁政権下で実際に拷問施設として使用されていた“コロニア・ディグニダ”を題材に、そこに監禁された恋人を救い出すために危険を顧みず奔走した一人の女性の運命をスリリングに描いた社会派サスペンス。
（by allcinema）

施設は本物、登場人物と出来事はフィクションという作品。

だから、ストーリー展開がかなりドラマティックで、アクションものとサスペンスものと、
極上のラブストーリー全部、あとドキュメンタリーまでを、いっぺんに観たような気分。

ダニエル・ブリュールの役名がダニエルでした。
（分かり易いのか紛らわしいいのか、微妙）
今回、レナ（エマ・ワトソン）がダニエルを助けに行く展開だと知っていたので、
またヒロイン役だったらどうしようって思っていだけど、
（だって、あのエプロン姿・・・（笑））

でもでも、そんなことはありませんでした！

施設に監禁されてからは、拷問されて大福顏になって、神経をやられてしまったように
装って、脱出の機会を伺うとか、かなりのサバイバル精神。

一方、レナの方もかなりタフで、施設の権力者が少年をお好みだったという幸運もあって
施設に潜り込んでも目をつけられることなく、なんとかダニエルに自分が助けに来ていることを
知らせることが出来て。

男女別々に収容されてる施設で唯一男女が集まる“混合行進”で出会えて、
さりげなく手をつなぐところ、最高でした♪

そこから脱出計画が本格化するのですが、もう、ここからの怒涛の展開は、
きっとフィクションに違いありません。

エンドロールでの説明によると、この施設では数百人が拷問で死亡して、
40年間で脱走したのは５人程度だったとか、
チリ政府はこの施設の存在を無視（＝結果的に保護）したとか・・・。

そうなると、フィクションとしか思えないことをやり遂げないと脱出できない、ということで、
結果的に事実に即しているのか・・・。

ということで。

エンタメとしても極上で、ドキュメンタリーとして伝えるべきこともきっちり抑えて、
ダニエルもエマもそれぞれ素敵で、最高でした。