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moving (movies and musicals)コミュの偉大なるマルグリット

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映画MARGUERITE
いすグザヴィエ・ジャノリ

カトリーヌ・フロ /マルグリット
アンドレ・マルコン/ ジョルジュ・デュモン
ミシェル・フォー/ アトス・ペッジーニ
クリスタ・テレ/ アゼル
ドゥニ・ムプンガ /マデルボス
シルヴァン・デュエード/ リュシアン・ボーモン
オベール・フェノワ
ソフィア・ルブット
テオ・ショルビ
アストリッド・ホウェットノール

メモグザヴィエ・ジャノリ監督がアメリカに実在した“音痴の歌姫”フローレンス・フォスター・
ジェンキンスのエピソードにインスピレーションを得て撮り上げた切なくも感動的な人生ドラマ。
主演は「地上5センチの恋心」「大統領の料理人」のカトリーヌ・フロ。(by allcinema)

危険・警告ねたばれ

自分が音痴だと知らない、音楽が生きがいの貴婦人の話。

周りの人達は彼女の歌を儀礼的に誉めるので、
彼女は自分の酷さに気付くことなく、リサイタルまで開いてしまう。

そして、彼女が奇跡的に神に愛されるような美声を手に入れた瞬間、
喉が悲鳴を上げる。

舞台上で吐血して倒れる彼女。
そして、現実を直視しない妄想の世界の住人になってしまう。

そんな彼女を現実に引き戻す為に、彼女の歌を録音したものを
彼女に聞かせて現実を直視させるという治療法を計画するけど、
やはりそれは駄目だ!と夫は中止を指示する。

だけど、その連絡を執事は無視して治療を実行する。

そして、彼女は自分の歌声の酷さを認識し、意識を失う。
多分、もう彼女は現実世界に戻ってくることはないだろう。
(もしかすると、肉体もこの世から別れを告げてるかもしれない)

彼女に歌声を聞かせた執事の目的は、自分の歌を聞いた彼女の反応を
写真に収めること。

この瞬間、執事が単に貴婦人の忠誠なる下僕ではなく、
目的があって彼女をサポートしていたということが分かる。

そして、彼女の為に撮り続けてきたのかと思っていた写真の数々は、
実は彼独自の芸術作品で、その一連の作品を締める最期の1枚が
彼女の精神が崩壊した時に完成したのだ。

ということで、音痴な歌姫の話かとのほほんと観ていたら、
彼女を素材として芸術作品を作り上げていった執事の話だということが
作品のラストシーンで分かる背筋が寒くなる展開でした。

作品の章立ても、どういう意味だったのかを後から考えると、
あれは執事の視点だったんだなと。

あと、旦那は、奥さまの歌を恥だと思っていたけれども、
奥さまは、旦那の愛を勝ち取る為に、歌に情熱を傾けてたという
見事なすれ違いの恋愛物でもありました。

ついでに、奥様が歌うのはモーツァルトの楽曲が多かったので、
作曲者が怒るかもしれないな、と余計な心配までしてしまいました。

なかなか見事の音の外しっぷりで、ある意味芸術的、でした。

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