moving （movies and musicals）コミュのセバスチャン・サルガド／地球へのラブレター

THE SALT OF THE EARTH

ヴィム・ヴェンダース

セバスチャン・サルガド

ヴィム・ヴェンダース監督が、ブラジル出身の世界的報道写真家セバスチャン・サルガドの
偉大な足跡と、新たなプロジェクト“GENESIS（ジェネシス）”に込めた彼の想いに迫るドキュメンタリー。
共同監督はサルガドの長男ジュリアーノ・リベイロ・サルガド。世界各地を巡り、貧困や飢餓、紛争と
いった人間社会の闇に鋭く切り込む作品で数々の賞を受賞してきたサルガド。しかし…
（by allcinema）

作品のストーリーは、荒れ果てた土地と向き合ったサルガドがどのような行動を
起こしたかを伝えてくれるものだけど、
映画としては、彼の仕事の全般のドキュメンタリーという印象。

生まれたブラジル、逃亡先のパリ、それから世界各地の旅での出来事。

独裁政権終了後の故郷ブラジルへの帰還、そして、世界各地の民族を撮り始め、
やがて世界各地の難民を撮る旅へ。

でも、地獄のような惨状のルワンダに心を壊され、父親の病状の悪化で帰郷。
そこから荒れ果てた地を森に変えるプロジェクトに挑戦して、
10年後には、本当に森が出来上がったという奇跡を成し遂げる。

その後、環境破壊に目を向け、地球の風景や動物達の様子をカメラで捉えていく･･･。

このように、彼の興味の対象が変わっていったことを丁寧に説明しているところが
面白かったです。

そして、作品内で紹介される様々な写真。
被写体が何であろうとも、彼の写真は素敵だな、と。

彼の視点が被写体の本質をきちんと捉えているから、素敵に見えるんだろうな。