moving （movies and musicals）コミュのアクトレス～女たちの舞台～

CLOUDS OF SILS MARIA

オリヴィエ・アサイヤス

ジュリエット・ビノシュ /マリア・エンダース
クリステン・スチュワート/ ヴァレンティン
クロエ・グレース・モレッツ/ ジョアン・エリス
ラース・アイディンガー/ クラウス
ジョニー・フリン
ブラディ・コーベット

「夏時間の庭」の名匠オリヴィエ・アサイヤス監督が、ジュリエット・ビノシュ、
クリステン・スチュワート、クロエ・グレース・モレッツという新旧実力派女優３人の
豪華競演で贈る人生ドラマ。流れゆく時間の中で、いつしかキャリアの岐路に立たされた
大女優の葛藤と矜持を繊細な筆致で綴る。（by allcinema）

ねたばれ

原題は、ある地方の独特の気象現象、蛇のように川に沿って流れる雲のことのようで。

3人の女優の共演という宣伝だけど、主に共演しているのは、
大女優マリア役のジュリエット・ビノシュと、
彼女のマネージャー・ヴァレンティン役のクリステン・スチュワート。

舞台稽古に入る前の本読み自主練で女優の相手役になるマネージャー。
真摯に彼女に向き合っていたけど、結局、自分がそこにいる意義を見失って消える。

新進女優ジョアン役のクロエ・グレース・モレッツが、大女優との初対面では
可愛く猫をかぶって、、ラストには同じ相手を蔑む様子が凄かった･･･。
若さ故の、勢いと愚かさ。

それで大女優の気持ちが吹っ切れたのであれば万々歳だけど、
その後に上演された舞台で、どのような火の粉が飛び散るかは観客の想像。

失踪した後、マネージャーがどうなったかも観客の想像。

んー。
この結末を踏まえた上で、もう一度観直したい作品だなぁ。

この作品のクリステンは地味なのに素敵でした。
色々な映画賞を獲っているのにも納得です。