moving （movies and musicals）コミュの追憶と、踊りながら

LILTING

ホン・カウ

ベン・ウィショー/ リチャード
チェン・ペイペイ/ ジュン
アンドリュー・レオン/ カイ
モーヴェン・クリスティ/ マーガレット
ナオミ・クリスティ/ ヴァン
ピーター・ボウルズ/アラン

カンボジア生まれで英国在住の注目の新鋭ホン・カウ監督による長編デビュー作。
「パフュームある人殺しの物語」「007 スカイフォール」のベン・ウィショーと武侠映画の伝説的女優
チェン・ペイペイを主演に迎え、ロンドンでともに大切な人を失った初老の中国人女性と英国人青年の
心の交流を切なくも繊細に綴ったドラマ。（by allcinema）

原題が、livingかと思ったら、liting でした。
『わくわくするような』という意味だそうで。
その言葉のイメージが邦題の『踊りながら』になったのだろうな。

この作品では匂いがキーポイント。
カイの部屋に残された彼の匂いや、カイの母親とその恋人が
お互いの気に入らないところで判明する匂い。
どちらも、生き物・・・動物的な匂い。

でも、実際に映像から感じられたのは、
紫陽花の微かな香りだったり、記憶の底にある空気の匂い。
生活の匂いではないんだなー。

ポスターの美しくて儚げなベン・ウィショーに惹かれて観たんだけど、
期待以上に美しくて、ストーリーに集中できない状態に。

麒麟や竜のように想像上の生き物のような雰囲気。
生々しさがないんだよな。

透明感もあって、捨てられた子犬のような淋しげな表情で、
ぽわーっと見とれてました。

ストーリーとしては、事故で失ってしまった恋人とか、
よくある話なんだけど（･･･多分ね）。

母親は、じつは息子の恋人がリチャードだって
分かっていたのではないかな・・・。