moving （movies and musicals）コミュのケープタウン

ZULU

ジェローム・サル

オーランド・ブルーム/ ブライアン・エプキン
フォレスト・ウィテカー /アリ・ソケーラ
コンラッド・ケンプ/ ダン・フレッチャー
ジョエル・カイエンベ/ ジーナ
インゲ・ベックマン
ティナリー・ヴァン・ウィック・ルーツ
レガルト・ファンデン・ベルフ
パトリック・リスター
タニア・ヴァン・グラーン

　南アフリカで繰り広げられる非情な犯罪組織と刑事たちの緊迫の攻防を、
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのオーランド・ブルーム主演で描くサスペンス・アクション。
（by allcinema）

ネタバレあり

邦題ケープタウンは土地の名前。原題ZULUは民族の名前。
ケープタウンは、今もアパルトヘイト政策の影が色濃く残る場所。
ズールー族は南アフリカ土着の民族で、イギリスに王国を征服されたという過去があるらしい。

ズールー族の警部役なのがフォレスト・ウィテカー。
温厚な人柄、実力ありの人材で、組織から認められてきた人物。
でも、ラストは自分の事件に協力して聞き込みしようとした母親を殺害され、
キレて闇組織に闇討ちをかける。

そして、砂漠で負傷した身で、同じく重症を追っている母親を殺した人物を
おたおた追いかけて、追いついて、嬲り殺して、自分も息絶える。

ふぅ。

重いよ。

この行為は、個人的な復讐なのか、それとも民族が背負ってきた負のエネルギーなのか。

この警部に実力を認められた不良刑事がオーランド・ブルーム。
離婚した妻は、金持ち歯医者と同居中。もうすぐ結婚すると言われてキレてたっけ。
でも、夫としては相当ダメなやつだったらしく、息子からも毛嫌いされてた。

でも、元妻の再婚相手となる歯医者も典型的なインテリクズで、おかしかったなぁ。
見た目はリッチなジェントルマンなんだけど、自分第一で。

そして、歯医者の化けの皮が剥がれたところで、元夫が『石頭作戦』でがんばる！
すげーなー･･･。

原作は長編なんだそうで。
だから、映画では説明不足な部分もあったかも。
ラストのウイリアムって誰だ？　父親？
そして、彼との確執って何だったんだ？
単に自分が見落としていただけかもしれないが。

今回のオーリーは全身タトゥーだらけの役柄でしたが、
お腹の右側の太陽のようなタトゥーは、確か自前ですよね。

ヴィゴも「イースタン・プロミス」でタトゥーだらけだたけど、
オーリーもこの作品ではタトゥーだらけで全身披露。

この作品、すっごく良かったんだけど、良さを説明するのが難しい。

印象的なのは、各人の抱えてる闇の濃さ、かな。
あんな環境では、のほほんとは生きていけないってことなんだ。