moving （movies and musicals）コミュのある過去の行方

LE PASSE

アスガー・ファルハディ

ベレニス・ベジョ /マリー＝アンヌ
タハール・ラヒム /サミール
アリ・モサファ/ アーマド
ポリーヌ・ビュルレ/ リュシー
サブリナ・ウアザニ
ババク・カリミ
ヴァレリア・カヴァッリ

　前作「別離」でアカデミー賞外国語映画賞を獲得したイランの俊英アスガー・ファルハディ監督が、
「アーティスト」のベレニス・ベジョを主演に迎えて贈るミステリー・ドラマ。パリを舞台に、再婚を予定している
子連れカップルの思いもよらぬ過去の秘密が少しずつ明らかになっていくさまと、彼らを軸に複雑に
絡まり合う愛と哀しみの人間模様が赤裸々かつサスペンスフルに綴られていく。（by allcinema）

ネタバレあり

主役の女性マリー＝アンヌをイラン人だと思ってました。
だから、イランの女性でもパリでは普通の服装で、
目鼻立ちがくっきりで、美人だなー、とか感心してたら･･･

フランス人だったのかー。
それなら、普通に、普通の服装ではないか（苦笑）。
（ちなみにキャストはアルゼンチン出身だそうな）

そして、若く見える。
最初に主人公サミールと空港で再会した場面では、
てっきり彼の娘かと思いましたよ、
スタイルもめちゃ、スレンダーだし。

しかも、娘の方はどちらかと言えば大人びた表情で、
まるで姉妹ようというか、単に見分けがつかないというか･･･。
（ちなみにキャストの実年齢差を確認したら20歳差でした。）

えーと。

過去に縛られた人々の話でしたねぇ。

がなってばかりいるマリー＝アンヌが元夫か新しい恋人か
どちらかを選ぶストーリーかと思っていたら、
意外な伏兵が登場して決着がつくラストでした。

カメラが映し出す手のアップ。

弱々しく、微かにカーブしている指、きっと握ってる。

二人の手が白いシーツの上でハートマークを形作って
いるような、そんな微かな、そして確かな、ラスト。

目の前で見えているものは、実は捻じ曲がっていたり、
思い込みによる勘違いだったり、見たくないもの見ない加工が
なされていたり、するもんだよね…。