moving （movies and musicals）コミュの美しい絵の崩壊

TWO MOTHERS

アンヌ・フォンテーヌ

ナオミ・ワッツ/ リル
ロビン・ライト/ ロズ
ゼイヴィア・サミュエル/ イアン
ジェームズ・フレッシュヴィル/ トム
ソフィー・ロウ
ジェシカ・トヴェイ
ベン・メンデルソーン/ ハロルド

　ナオミ・ワッツとロビン・ライト扮する大親友の２人が、互いに相手の10代の息子と禁断の恋に
落ちてしまう異色ドラマ。ノーベル賞作家ドリス・レッシングの原作を「つぐない」「危険なメソッド」の
クリストファー・ハンプトンが脚色し、「恍惚」「ココ・アヴァン・シャネル」のアンヌ・フォンテーヌの監督で
映画化。（by allcinema）

ネタバレです。

原作小説のタイトルは『ふたりの祖母』らしい。
原題が『ふたりの母』で、邦題が『美しい絵の崩壊』。

邦題の「美しい」を『世間常識』と定義すると確かに崩壊だけど、
『美しいと４人が思うもの』と捉えると完成だったかも。

双子のような親友。
お互いを誰より大切に思う２人。
そういう想いは遺伝子に組み込まれるのかな？

親友が好きだという想いが息子達に遺伝して、
今度は異性だから恋人になれて、
でも、世間常識には色々と翻弄されて･･･？

リルにしつこく言いよってた男が、リルとロズはレズだと
勘違いして去っていき、2人は大笑いしてたけど、
でも、それが真実だと思う。

お互いの息子たちを愛するのは、愛する人の分身だから。
しかも、彼女達は双子のように似ているのだから、
結局愛していたのは、自分自身なんじゃないか。

そんな気がした。

そんな閉じた世界。

自宅の目の前の広大なプライベートビーチ。
そこで愛しい自分の分身と横たわる。
美しく完成された絵図だったな。
母親も息子も綺麗だったし。
特に、イアンの憂いのあるひとみは、ヤバかったなー。
この作品、彼らが醜いと話として成立しないと断言しておこう（笑）。

面白かったわ^^;