moving （movies and musicals）コミュのゲキ×シネ「ZIPANG PUNK～五右衛門ロックIII」

ゲキ×シネ「ZIPANG PUNK～五右衛門ロックIII」

いのうえひでのり

古田新太/ 石川五右衛門
三浦春馬/ 明智心九郎
蒼井優/ 猫の目お銀
浦井健治/ シャルル・ド・ボスコーニュ
高橋由美子/ 春来尼
橋本じゅん/ 前田慶次郎
高田聖子/ マローネ・アバンギャルド公爵夫人
粟根まこと/ 石田三成
村井國夫/ 蜂ヶ屋善兵衛
麿赤兒/ 豊臣秀吉

文学、歌舞伎、映画、アニメ、ゲームと数々のジャンルで扱われる大人気ヒーロー?!　
五右衛門を、劇団☆新感線の看板役者である古田新太が演じ、新感線流に魅せる大人気公演
『五右衛門ロック』シリーズ。
五右衛門を中心に繰り広げられる謎解きお宝騒動。お気楽でひたすら楽しい物語を彩る超豪華な
キャスト陣が歌って踊って笑わせる、あっという間の183分！

試写会にて鑑賞。

朝日ホールはスクリーンが小さいね。
何年ぶりかだから、忘れてた。

さて、今回のゲキ×シネ、五右衛門ロックⅢ、
印象は、舞台を観た時と変わらないかな。

やっぱり主役キャラが薄い。
これって本人の資質もあるかもだけど、
設定上、心を隠してるという壁が、人物に共感しにくさを
生んでいるのかもしれないな。

ま、外面が魅力的だったら問題ないけど、
個人的にはそうでもないもんでー。
でも、見た目も動きも台詞も歌も申し分ないのに、
薄っぺらく感じるって、どういうことだよって思う。

そして、ヒロインの方は、歌声とキャラが合ってないのが
やっぱり気になる。
アイドルっぽいというか、可愛過ぎるというか。
台詞の声が良いだけに、何とも惜しいなー。

そして、彼らと反対に、新太さんとかじゅんさんとか、
粟根さんの格好良さ、きっちりした存在感の出し方に感心。

問答無用にかっこいいんだよなー。

例え、みんなに変な髪型と言われようとも。
例え、脚が180度回転する変な馬に乗ってようとも。

石田三成の粟根さんは、じゅんさんに「ずっと秀吉について
いくのか」と問われた時の返事っぷりが素敵だった。
この瞬間の表情をアップで観れたのが一番の収穫だったかも♪

他にアップで観れて良かったと思ったのは、
シャルルを呆れ顔で見ている五右衛門の表情。
素で呆れているとしか思えなかったりして。

全体の感想としては、無駄に長いなってこと。
ミュージカル並みにきっちり歌があって、
ストレートプレイ並みに台詞もきっちりあるから。
そりゃ、長くなるわって感じ。
でも、こーいうのって通っていくうちにどんどん短く
感じるものなんだよなぁ。

期待のシャルルは、どーしよーもなく馬鹿王子で、
あっけらかんとトボけて馬鹿で、とんでもなく可愛い。

腰の座っていない、ヘナヘナで身軽な剣裁きも相変わらず。
ブロンドのウェーブヘアが過酷な航海で潰れてしまっている気がするけど、
彼の本質は外見の美しさにある訳ではないので、考えないことにする。

境の商人は村井國夫さんでしたか。
素晴らしい歌声でした。

んー、試写会で観れて良かったって感じかな。

五右衛門３部作では、「薔薇とサムライ」が一番好きだな。
…って、まだ続編を作ったりするのかな？