moving （movies and musicals）コミュの小さいおうち

小さいおうち

山田洋次

松たか子/ 平井時子
黒木華/ 布宮タキ
片岡孝太郎 /平井雅樹
吉岡秀隆/ 板倉正治
妻夫木聡 /荒井健史
倍賞千恵子/ 布宮タキ（平成）
橋爪功/ 小中先生
吉行和子/ 小中夫人
室井滋/ 貞子
中嶋朋子/ 松岡睦子
林家正蔵/ 治療師
ラサール石井/ 柳社長
あき竹城/ カネ
松金よね子/ 花輪の叔母
螢雪次朗/ 酒屋のおやじ
市川福太郎 /平井恭一(少年期)
秋山聡/ 平井恭一(幼年期)
笹野高史/ 花輪和夫
小林稔侍/ 荒井軍治
夏川結衣/ 荒井康子
木村文乃 /ユキ
米倉斉加年 /平井恭一(平成)

中島京子の第143回直木賞受賞作を名匠・山田洋次監督が映画化した感動ドラマ。
日本が泥沼の戦争へと向かっていく昭和初期の東京を舞台に、赤い三角屋根のモダンで小さな家に
女中奉公することになった若い娘タキによって語られる庶民の暮らしぶりと美しい女主人・時子の
秘めたる禁断の恋の行方を、リアルな時代風俗描写とともにミステリアスに綴る。（by allcinema）

重大なネタバレあり

「ホビット２（DoS）」の予告編が観たい為に買ったこの作品の
前売り券を、有効活用してきましたｖ
この作品を、わざわざ丸の内ピカデリーにて鑑賞。
よって、無事、ほび２の予告編も『鑑賞』。
どうせなら、3回くらい同じのを流してくれたらいいのにな。
（すみません、無謀ですね。）

そして、おまけとして観た本編（つまりこの作品）も、とても良かったです。
お気に入りの黒木華ちゃんが、『ハートにずきゅん』ものの存在感。

お仕えしているおうちの人達に、うん、違う、
奥様に心底惚れ込んで、心を込めて仕事するタキちゃん。

立ち居振る舞いが、控え目で、上品で、
「素敵」って言葉じゃ表現しきれない感じのふんわり感。

「素敵」という言葉が似合うのは奥様の方かな。、
最初はのんびりたおやかな感じだったけど、
板倉さんの存在とか、旦那さんの『お仕事大変オーラ』を敏感に感じて、
だんだんキツイ感じになっていく。

そんな奥様に対して、どうしようどうしようと、おろおろしている
タキちゃんがどーしよーもなく可愛くて。

困りましたわ。

そして、奥様の不倫を阻止すべく、最後の賭けで、
奥様に嘘をついて、渡すと約束した手紙を渡さず、
それを墓場までの勢いで、ずっと持ってて、最期に孫に託した。

って、おばあちゃんなのに生涯独身という設定が疑問だったが、
どういう血縁関係だったのかな。
単なる近所のおばさんではなかったよね。
（理解不足による素朴な疑問）

年を取り過ぎたと咽びなくおばあちゃんから、
若い頃の純粋なタキちゃんと同じ人柄を感じたな。

そして、奥さまの手紙を隠したのは、奥様とご家庭のためにと
思ってやったんだろうけど、心の底では板倉さんが好きな自分という、
自分でも自覚してないブレーキが働いたのかな。

だからこそ、墓場まで持っていくような秘密になってしまったのかなと。

そんなことを思ってしまう自分は、タキちゃんのような純粋さを
ちっとも持ち合わせてないってことなんだよな（苦笑）。