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moving (movies and musicals)コミュの天翔ける風に【8】2013/6/25 14:00-

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パスワード天翔ける風に(8)2013/6/25 14:00- シアタークリエ

東京千秋楽。

キャスト全員、無事生き延びることができました。
千秋楽の挨拶は、意外とドライで、達成感が感じられたな。
伊東さんが泣きそうになって、あー気持ち悪いな感じでごまかしたり。

吉野さんの挨拶は、話し出す前に周りのキャストから
「笑わせて」と言われて、丁寧に断ったらそれで客席が笑ってたので、
それで満足して「ありがとうございました。」

それで終わらせようとしたら、「それで終わりかい、もっと」な雰囲気になって、
このメンバーでやれて良かったです、な感じで終了かな。
ちょいとうるっときてたみたいだけど、ま、基本は笑顔で。

今回は、最後の見納めで溜水ポイント鑑賞。
ま、いつもそうだった気もしないでもないが。

都に才谷を監禁した部屋の鍵を渡したってことは、「彼を殺せ」ということで、
それは今まで彼にあげた大金が無駄になるということで。

世の中を動かす流れから身をひいたってことは、
生活、したくなってしまったのかな。
普通、を夢見てしまったのかな。

溜水、なのに。

「あなたは私の命を刻んでいるんです」の意味をずっと考えていて、
自分を欺き生きることができなくなる、ということなのかと、思い至る。

そして、彼は自分に何を偽ってきたのだろうと、思いを馳せる。
(さー、ここからは妄想全開っすよ。毒気に当てれらないようにご用心を)

***

英と同様に「踏み越えれることのできる人間」と自分を評した溜水。
彼の「踏み越える」は、恐らく父親殺し。

はぐれ犬に自分を例えているから、母親はお産で死んだとか、
まだ幼いころに亡くなったということなんだろう。

母親は地主の妾か愛人か側室だかで(←江戸時代だとどれが正しい?)、
正妻に世継が生まれない地主の養子となったのが、溜水の波乱の人生の始まり。

容姿は美しいし、頭も切れるから、良い息子のフリをするのも得意だったろう。

表も裏でも色々頑張って、父親の持っていた地位も財産も全て手に入れる。
そして、実家は貧乏だけど、心も姿も清い、霞みを食べて生きているような嫁も手にいれた。

それからは、人生をとことん謳歌できるはずだったのが、そうはいかないのが世の常。

他人を陥れて今の地位を手に入れた経緯から、いつ、自分が背中を刺される立場に
回るか分からないということで、裏で汚い工作を続けることはやめられない。

ところが、夫の裏の顏を知ってしまった妻は、その事実に耐えられなくて自殺してしまう。

いや、自殺じゃないな。
元々、病弱だった妻は、夫の悪事を気に病んで、
それが元で身体を悪くしてはかなくなくなって
しまう、と。

そして、その事実に溜水も大打撃を受けてしまう。

これが、崩れた夢とかそんなもの。

そして、最初の妻と似たような女を見つけて、即刻妻にする。
今回も、偶然貧乏な家の娘だったから、贅沢な生活を仄めかせば説得は簡単。

ところが、見た目は最初の妻と同じでも、中身は全然違っていて、がっかり。
そして、しょーもないことに女遊びに走るんだなー。
何しろ、美しく金払いも良いんだから、モテない訳がありません。

と、2番目の妻は、そんな状態にめそめそするようなヤワな女ではなかった!
溜水が美しいから女達がもてはやすのなら、その顏をつぶしてしまえー、と
彼に飛び掛かり、顏に傷をつけて自分のものだけにしようと画策。

顏に傷をつけることには成功したものの、
2番目の妻には何の好意も残っていなかった溜水は、
彼女の行動を思い切り見下し、その視線の冷やかさに絶望して、2番目の妻も自殺ー。

さすがに、もう女もこりごりだと思っていた溜水。

それなのに、智と出会ってしまったんですよねー。
彼女は、彼女こそ、最初の妻に生き写しの存在だったんですよ。

今度こそ! 今度こそ失敗は許されないぞーと学習した溜水。
婚約の席で思いっきり予防線を張ります。
「結婚後も浮気しますんでよろしくー」

ま、実際は浮気する気なんてなかったんだけど、
自分の身を守る&退屈しのぎ情報網として女達は欠かせない
という事情もあるので、誤解されるよりは大目に見てほしいなと。

それが、智に対しては思いっきり裏目に出てしまい、
(ま、そりゃそーだよねぇ)
智は、溜水の元から去ってしまう。

智が去った後に残された銃。
これ、原作では最初の妻の持ち物だったんですってね。

そうなると、銃を通して最初の妻がこう語りかけてくるのが聞こえてきます。
「あなた、こちらで静かに暮らしましょう。私は『アメリカ』で待っています」

彼の求める人物はもうこの世にはいないということを、静かに悟った溜水は
静かに銃を持ち上げて、アメリカに行くことを決意した。

そして、門番をおちょくった後に、ふわっとアメリカへ旅立った。
最愛の人の待つ、新しい世界へと。

***

…長っ!
これって、どっかの映画で観たネタの集合体なんだよねー、実は。

でも、溜水が主人公の映画って面白そう。
もちろん、舞台でも良いけれど。

もちろん、溜水を演じていた舞台の上の人の解釈とは違ってるけど、
溜水の人生をハッピーエンドにしたいなと思ったら、こんなストーリーが
出来上がってしまいました。

そう、溜水にも待ってる人がいた、という終わり方。


・・・さて。

もう、彼の、彼らの生き方をあれこれ考えるのはこれで終わりにしますか。
実際、次の祭りも始まっているようだし・・・。

この作品に出会えて良かった。
そして、また、この作品世界に戻れる日が来てほしいものです。

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