moving （movies and musicals）コミュのアルバート氏の人生

ALBERT NOBBS

ロドリゴ・ガルシア

グレン・クローズ/ アルバート・ノッブス
ミア・ワシコウスカ /ヘレン・ドウズ
アーロン・ジョンソン/ ジョー・マキンス
ジャネット・マクティア/ ヒューバート・ペイジ
ブレンダン・グリーソン/ ホロラン医師
ジョナサン・リス・マイヤーズ/ ヤレル子爵
ポーリーン・コリンズ/ ベイカー夫人
ブロナー・ギャラガー/ キャスリーン
ブレンダ・フリッカー/ ポーリー

大女優グレン・クローズがかつてオフ・ブロードウェイで主演した舞台を、自らの脚本、製作、
主演で映画化した感動ドラマ。19世紀のアイルランドを舞台に、一人で生計を立てるために男性として
生きざるを得なかった孤独な女性の苦悩と哀しみを切ないタッチで綴る。（by allcinema）

底抜けに孤独な主人公に息が詰まった。

この作品には２人の男性が登場する。
いや、男として生きることにした女性、か。

同じ境遇なのに、１人の自由さと、
もう１人の孤独は天と地ほどの差がある。

その違いは、身近に自分を理解してくれる人が
いるかどうかということだけだったのだろうか？

自分を守るための偽装であっても、
自分を偽るための偽装になっては
自分を締め付けるだけ。

いやいや、そんな残酷なことを言っては
いけないか。

世間と繋がりを極力絶とうとすることは
同時に人間関係の機微にも疎くなるということで。

それがひいては、妄想と夢を混同する結果に。

アルバートは善人だけど、
彼の愛する人は、例え彼の善さを好んでも
彼を結婚相手としては見れないだろうし。

ってことは、好きになる人を間違えたってことか。
いや、彼の周りにいい相手は存在しなかったか。

ペンキ屋も良かったかもしれないけど、
最愛の人がキャサリンということは変わらないだろうし。

打ち所が悪くてぽっこり。
秘密は墓場まで。

どっちも切ないねぇ。

たぶん、彼女に与えられた最高の死に方があれなんだろう。
好きな人が自分のところを訪ねてきてくれて、しかも、
秘密は秘密のまま。

そんな夢うつつ。

ダメ男役のアーロンが美形でびっくり。
ロン毛マジックだな。

それとも「キック・アス」のイケてないっぷりが偽装だったのか。
今度は、「アンナ・カレーニナ」でまたまた美青年っぷりを発揮して
いるみたいだしねぇ。
（↑と、ひそかに期待している･･･）