moving （movies and musicals）コミュのパーマネント野ばら

パーマネント野ばら

吉田大八

西原理恵子

菅野美穂/ なおこ
小池栄子/ みっちゃん
池脇千鶴/ ともちゃん
畠山紬/ もも
宇崎竜童/ カズオ
夏木マリ/ まさ子
江口洋介/ カシマ
加藤虎ノ介
山本浩司

　「いけちゃんとぼく」「女の子ものがたり」の西原理恵子の
同名コミックを、「Ｄｏｌｌｓ　ドールズ」の菅野美穂主演で映画化。
海辺の田舎町を舞台に、離婚して出戻ってきたヒロインの恋と友情を軸に、
たくましく個性豊かな女性たちが繰り広げる悲喜こもごもの物語を
コミカルなタッチを織り交ぜ切なくも温かに綴る。（by allcinema ONLINE）

意味不明ながら、結構なネタバレです。

観た直後、恐ろしく落ち込んだ気分になりました。
ぼーっとホームから線路に飛び込んでしまいそうな気分。
飛び込む前に電車に乗ってしまったから大丈夫だったけど。

逞しい女達とダメな男達の話。
ダメな男しかいなければ作ってしまえばいいじゃん、って話。
（･･･少し違うけど^^;）。

気になったのは、彼女が理想の男を作り出した理由。
一体、何があったのだろう。
何で彼女の心が壊れてしまったのだろう。
離婚したってのは「事実」だよね？
それ自体が嘘じゃないよね。
ももちゃんの存在は「現実」だよね？

そんな彼女とシンクロして、見守ってもらえている温かさを感じるのか、
見守ってもらえない喪失感を感じて奈落の底に落ちるのか･･･。
見守っていたのは、彼だけではなかったけれど、
観た直後は、そこに気付けなかった。
だから、線路に落下したい気分。

たくさんの別れ。

例えば、死による別れ。
猫の死。
放蕩旦那の死。
おばあちゃんの連れ合いの死。

例えば、離婚による別れ。
主人公の離婚。
主人公の母親の離婚。
主人公の友人の離婚。

誰かとの時間はどこかで途切れる。
でも、自分の時間は途切れない。

彼女が彼に会う時は、１つに結んでいる髪の毛を
ほどいているのね。
あの髪型の時は現実世界にいないってことだな。

そして、娘もそのことがわかっていたんだな。