moving （movies and musicals）コミュのラ・カージュ・オ・フォール

La cage aux folles　　12/25 18:30-日生劇場　musical

ジェリー・ハーマン

ハーベイ・ファイアスティン

ジャン・ポワレ

山田和也

ジョルジュ（「ラ・カージュ・オ・フォール」経営者）鹿賀丈史
ザザことアルバン（ジョルジュの情婦）市村正親
ジャン・ミッシェル（ジョルジュの息子）山崎育三郎
ジャコブ（ザザの侍女）花井京乃助

シャンタル（カジェル）新納慎也
ハンナ（カジェル）真島茂樹
メルセデス（カジェル）大塚雅夫
デルマ（カジェル）石丸貴志
フェードラ（カジェル）美濃　良
オデット（カジェル）香取新一
モニク（カジェル）水野栄治
ロシン（カジェル）富山　忠
ニコル（カジェル）附田政信
クロクロ（カジェル）佐々木誠
ビデル（カジェル）杉山有大
アンジェリク（カジェル）加賀谷一肇
フランシス（舞台監督）日比野啓一

ジャックリーヌ（レストラン経営者）香寿たつき

アンヌ（ミッシェルの恋人）島谷ひとみ
ダンドン議員（アンヌの父）今井清隆
ダンドン夫人（アンヌの母）森公美子

ルノー（カフェの主人）林アキラ
ルノー夫人（カフェの女将さん）園山晴子

小野寺創、栗林昌輝、白石拓也、鯛中卓也、高木裕和、土器屋利行、
福山健介、村上聖、髙橋桂、多岐川装子、三木麻衣子、岡本茜

『愛があれば性別なんて・・・異色の“愛”で大笑い！！』
所は南仏サントロペー今日も平和な一日が暮れてゆく・・・港に浮かぶ船や
家々の窓に灯がともり、人気絶頂のゲイクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」
のネオンサインも夜空にきらきらと輝き出す。
このゲイクラブの経営者ジョルジュ（鹿賀）と、看板スターのザザことアルバン（市村）は
２０年来同棲している。ジョルジュには、最愛の息子ジャン・ミッシェル（山崎）がいる。
アルバンが母親がわりとなり、手塩にかけて育てて来た。
しかし、そのジャンが、突然結婚を宣言したことからひと騒動がまきおこる。
相手は、保守的で知られる政治家ダンドン議員の娘アンヌ（島谷）･･･。

東宝HPは、公演が終了したらすぐに削除されてしまうので、
ストーリーを長々とコピーしてしまいました^^;
ま、これでも半分だけですが。

さて。

さてさて。

舞台の天使からクリスマスプレゼントを頂きました。
この舞台のチケットです！
B席狙いだったのが、あっという間に売り切れてしまって
あきらめていたのに、何と言う幸運だったのでしょう

ということで、2階下手端席にて鑑賞。
オーケストラピットがよく見えましたｗ
最近、オケピマニア(?)な自分としては（某指揮者と誕生日同じだしｗ）、
舞台を観ながら、ちらっとオケピも観察。
クリスマスだったので、指揮者さんもクリスマス仕様。
カーテンコールの時には、サンタ帽子に金色の蝶ネクタイをしていましたｗ

この作品、ストーリーが素晴らしい訳ではないけれど（ある程度予想はつくし）、
特別な魔法がかかっているような素晴らしい舞台でした。

そうだなぁ、とても『幸福な』舞台、だったかな。
観ている間も、観終わってからも、すごく幸せで、
幸せ過ぎて泣けて仕方ありませんでした。

･･･なんでだろうｗ

すっごく感動したんだけど、どうしてなのかは１回観ただけでは
言葉で説明できないような気が^^;

もしかすると、キャストみんなの「この舞台大好き！」という気持ちが
舞台自体に魔法をかけているのかもしれないな。
「舞台って凄いパワーを持っているんだなぁ」と実感しました。

キャストで凄いのは、やっぱり市村さん。
男性用のダークな背広を着た時に違和感を感じさせてしまう
オカマちっくな役作りが素晴らしいです。
仕草が、愛らしくて、偏屈で、美しくて、奇妙でｗ

そして鹿賀さんも、とてもバランスのとれた相手役で素晴らしいなと。
歌は上手いし、何しろ雰囲気が良い。

そして、「ジャン・ピエール」。

今回、観たいなーと思っていた１番の理由は、
ジャン・ピエールがどういう役なのかを知りたかったから。

以前、吉野圭吾さんがジャン・ピエール役を演じていたことは知っていたけど、
当時は観ていなかったので、イベントやら何やらで語られる『らかーじゅ』
というのはどういう舞台なのか、『じゃんぴえーる』とはどういう役なのか、
ずっとずっと知りたかったのです。

だから、今回山崎さんが演じているジャン・ピエールは、
「吉野さんならきっとこんな感じだな」と、勝手に脳内転換ｗ

きっと、すっごいまーっすぐで、だからザザを傷つけちゃう青年
だったんだろうなぁ、と思ったり、

アンナ役は風花舞さんだったそうだから、２人のダンスシーンは、
見せ所になっていたんだろうなぁと思ったり、

（その当時のインタビューを読んでみたら、「あまり踊っているという風に
　ならないように心掛けた」と書いてあったけど、でもやっぱり素敵だった
　ろうと思うんだなｗ）

そして、この舞台に出ていた吉野さんは、この舞台の魔法に包まれて
きっと幸せだったんだろうなぁ･･･、と思ったり。

そんな感じで、妄想の嵐でしたｗｗ

この舞台を観たかったきっかけもう１つあります。
それは、シャンタル役でこの舞台に出演している新納さんが
ブログに綴っていたこの舞台への愛情でした。
かなりアツイ文章だったので、「へー、そうなんだー」と思いつつ興味を
持ったんだけど、実際舞台を観たら「うん、分かるよーっ」という気持ちになりました。

その新納さんのシャンタル、美しかったですー。
「ウェディング・シンガー」でも美しいなとは思っていたけど、
今回は、さらにクドく過激で、でもって裏声が綺麗で。
（私より声が高いのではないだろうか^^;）

そして、シャンタル含むカジェル達の踊りやアクロバットが
またまた華やかで、素晴らしかったです。
アレは、かなり体力的に大変なんじゃないかと思うけど、
（衣装が何しろアレで、靴もアレですので^^;）
観る方にとっては、楽しくて面白くて素晴らしくて＾＾

で、カーテンコールでカジェル達が派手な舞台用衣装のコートを着て
後ろ向きに登場して、コートをさーっと取ると、男に戻る（というか素に戻る）
のが不思議で面白くて気に入りましたｗ

あ、面白いと言えば、森公美子さん演じるアンヌの母親が、
『美しい絵柄』のお皿の虜になっている様子は面白かったなぁ。
･･･思わず、皿のイラストをオペラグラスでチェックしましたｗ

音楽が素敵、踊りがステキ、キャストの表情がすてき、と
素敵がたくさんの舞台でした。

そして、知っている曲（多分、吉野さんのイベント関係で聞いた曲）では、
「あ、これだこの曲だ･･･！」と嬉しくて、うるうるしてましたｗ

もし、あともう１回観る機会があったら、自分でも意味不明状態で
ずっと泣いていそうだなぁ、『パコと魔法の絵本』を観た時みたいに。

そっか、内容は全然違うんだけど、この舞台、温かさの質が『パコ』に
似ているような気がするな。

不思議な巡り合い･･･。

この舞台を観ることができて、本当に良かったです＾＾

時間とお金が許せば、これから公演が始まる北九州と大阪に
飛んで行きたい気分です。
（現実的に考えれば、無理だと分かってはいますが^^;）