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moving (movies and musicals)コミュの傾く首 〜モディリアーニの折れた絵筆〜【7】

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アート傾く首 〜モディリアーニの折れた絵筆〜 (7)straight play
 赤坂RED TEATER 10/31 19:00-

モディ(アメディオ・モディリアーニ)/吉野圭吾
ジャンヌ(ジャンヌ・エビュテルヌ)/内田亜希子
ハイム(ハイム・スーチン)/溝呂木賢       
モモ(モーリス・ユリトロ)/岩田翼
カカシュカ(ルニア・チェホフスカ)/小野妃香里
ズボ(レオポルド・ズボロウスキー)/戸井勝海

ワイングラスラスト、「幸せだよ」とつぶやいているモディ、
既にこの世の人じゃないよ、という儚い雰囲気でした。
あれは、ジャンヌが見た幻なのかも・・・と思ったのがこの回。

ワイングラス今回は、対照的要素に関する考察。

ワイングラスまずはモディvs.ハイム。
これは芸術家としての生き方の現実と理想なのかな、と。
迷ってばかりいるモディが現実。
迷いのないハイムが理想。だから『神様』。
でも、理想は芸術家としての生き方の理想の1つであって、
芸術家そのものの理想という訳ではなさそう。

他に対照的なのは2人の故郷、心に抱いている原風景。
モディはイタリア・トスカーナの穏やかな風景。
ハイムはリトアニア・スミロビッチの荒涼とした風景。

植物が自分の適した気候でしか生きられないように、
彼らも自分の生まれた場所が基準になるのであれば、
モディにとってはパリは冷たい気候の街、
ハイムにとっては穏やかな気候の街だったのかも。

そして、狂えない者と狂った者。
カカシュカに「狂えないあなたがかわいそう」と言われるモディと、
「ぼくは、狂う」と、ジャンヌに狂気を見せるハイムの様子。
舞台の奥と手前で狂えない者と狂った者の会話が同時進行していくのが面白い。

後はジャンヌに対する見方かな。
「ただのモデルじゃないんだ」と「ただのモデル」。

ワイングラスモディvs. モモ。
この対立も、狂えない者と狂った者。
あるいは、酒に弱いヤツと酒に呑まれた奴。
あるいは、夭折したものと、長生きした者?
(ユトリロは確か70歳後半まで生きていたような)
あういは、家庭環境に恵まれた者と恵まれなかった者。
そして、人物を描く者と風景を描く者。

ワイングラスモディvs.ズボ。
芸術家と商売人。
あるいは、芸術家でいることをあきらめきれいない者とあきらめた者。

今回のズボの「狂うという作業に没頭しろ」と言い放つ場面、
迫力があったなぁ。
そして、口調と裏腹に温かかった。
前回とだいぶ言い方が変わったなぁ。

ワイングラスジャンヌvs.カカシュカ。
この2人も対照的。
子供と大人。
なのに子供がいる者と子供がいない者。
モディの奥さんとモディのモデルetc.

一番の違いは、モディに対する距離の取りかた。
ジャンヌはひたすら追い求める、モディの都合など考えずに。
だから、2人の距離を決めるのはモディの方。
(あ、そうそう今回ジャンヌの動きが変わったと思ったな。
 スカートを両手でぎゅっと掴む仕草は以前はなかったような)

一方、カカシュカは、身をひくことによって、
モディが安心して近づけるように計算している。
あるいは、彼女の常識が彼女自身を縛り付けている。
ここまで大人になり切れるのも別の意味で怖いかも。
「もう支えきれないかもしれない」と言いながら、
彼女はずっと距離を保ち続けるはず。
モディを支え続けたはず。

それなのに、モディったら・・・。
あれ? 書いているうちにカカシュカ側に心が寄ってるなぁ。

ワイングラスハシシでの悪夢。
「悪い夢を見る」と言うモディの視線の先にジャンヌがいたので、
ふとジャンヌを不幸にする夢も見ていたのかな、と。
ま、現実でも十分不幸にしている気がするけど^^;

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