moving （movies and musicals）コミュのサ・ビ・タ

サ・ビ・タ（サランウン　ピルル　タゴ）　musical 8/11 シアタートラム

ドンウク（兄）：駒田一
ドンヒョン（弟）：山崎育三郎
ユ･ミリ（訪問者ｗ）：原田夏希

「the pita（ぴったりくっつく製品）」というタイトルと思ってたら、
「サ・ビ・タ（錆びたｗ）」でしたｗ
本国（韓国）のタイトルの頭文字を取って日本タイトルにしたそうです。
（「レミゼ」とか「エリザ」みたいなものですねｗ）

本国では複数キャストによってロングランされているようですが、
（「ミス・サイゴン」みたいなものですねｗ）
今回の日本初演では固定キャストで１ヶ月弱。

小さな劇場で、キャストは３人だけで、観客参加型でした。
舞台セットは１つの部屋のみ（小道具はいろいろ変わるけど）。
そこで繰り広げられるささやかで、せつなくて、あったかい物語。

良かったですー。

キャストから表情が丸見えな前方席だから、
（何しろ、舞台の照明が客席に届いてしまう近さ）
極力顔を崩さないようにしてたけど、つい、ぽろぽろと

世話好きの長兄とひょっこり数年ぶりに戻っていた末弟と、
家を間違えてやってきた結婚祝いデリバリーのバイトの
女の子が登場人物。

それぞれが抱えている悩みや秘密を隠そうとしてぶつかり合って、
でも、だんだんと、お互いのことが見えてくるようになってくる。
どしゃぶりだった雨が止んで、青い空に虹がかかるように。

お互いが大切で大好きだからこそ、対立してしまう兄弟と、
その２人に巻き込まれる女の子。
ま、彼女の場合、巻き込まれると言うより自業自得だけどｗ

人の心は単純なのに、素直じゃないってだけで、
どんどん複雑で本当の気持ちが見えなくなってしまう。

相手を大切に想う気持ちも、疎ましく想う気持ちも
根っこは同じ。それなのに、ね･･･。

キャストについて

原田さん
かーわーいーいーっ！
なんて顔がちっちゃいのっ　
バカっぽく派手な悩殺衣装をキュートに着こなしてます。
ウチにデリバリーしたいっ（おいｗ）。
でも40万は出せないけど。（この単位はウォン？円？）

歌はちょっと不安定だったけど、
それを補って余りあるかわいらしさでしたｗ
私が観た日はいつもに増して気合いが入っていたそうで、
携帯電話を投げ捨てたら、ピアノの後ろに落ちてしまったりとか、
（駒田さんが床に寝っころがって腕を伸ばして
　執念で取り出しました。無事出てきた時は場内が拍手〜ｗ）
掃除道具を投げて客席まで吹っ飛んだとか、
いろいろとありましたｗ

山崎さん
上手いっ！
歌は３人の中で一番安定していたような。
（駒田さんは、役柄に合わせて弱々しく歌ってたりしてたので）
踊りも上手いし、見た目も爽やかだし、何も言うことないです。
奇抜な衣装も、不思議なほど似合っているしｗ
（アレとかアレとかはかなりのファンサービスかもｗ）
あ、あと魚柄もｗ

駒田さん
お久しぶりです！
良かったよー。
身内に世話を焼き過ぎて煙たがられている独身のお兄さん。
設定ではちょうど40歳を迎えたところなんだよね。
良い人だけど、ちょっと暑苦しいところが、地でやってる感じに
馴染んでいて、愛情いっぱいいっぱいな感じが、いとしくて。
洗濯物を畳んでいる姿にホレましたｖ



もう観る余裕はないけど、もし観たら、彼らの全ての場面で
うるうる泣いてしまいそうな温かい話だったなぁ。
ミュージカルって、ストーリーが分かってからの方が
感動ポイントが増えるんだよね･･･。

２台のピアノでの語らい。
消えてしまった２つの夢。
でも、２人の間に残った相手を想う気持ち。

韓国で14年間ロングランというのも分かる気がします。
心に大切なものを届けてくれる作品だったのでｖ

ちょっと元気になって
ちょっと優しくなれて
心に栄養をもらえた感じ＾＾

･･･あ、わかめスープは誕生日のメニューだったよね？
韓国の習慣を日本に置き換えてはいないから、
韓国の習慣を知っていたら、もっと深く理解できる部分が
あるのかもしれないなー。