ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

21世紀のguildコミュのamimono2007 2008 a/w collection上陸

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
guildに、デンマークからamimonoが届きました。


デンマークの首都コペンハーゲンに、なぜかamimonoというショップがあって、現地に行った日本人の間で密かに話題になっていたりして、日本の雑誌にも何度か取り上げられていたりしたのだが、この、 amimono というブランドは、れっきとしたデンマーク人で、実は、古くからの僕の友人ヘルガ・イサーガーという女性がやっています。
http://www.amimono.dk/



彼女と出逢ったのは、僕がまだ屋台で、自分の作ったTシャツとかマルジェラとか売っていた頃(笑)だから、ずいぶん前ですね!
なにせ、当時のマルタンマルジェラは、6のラインも10のラインも無くって、ただの無印タグ。
現在のような人気はまるで無くって、色々な人に「何だこれ?」呼ばわりされました。



お客さんの多くはフランス人で、マルジェラのニット裏返しに着てしまったフランス人(マルジェラのニットって、裏編みのが多いじゃないですか?)に、逆ですよ!と言ったりして、楽しかったですね☆

バーニーズニューヨークのバイヤーが来て、驚いて、「何してるんだ、こんなところで?」って、そりゃそうでしょう?屋台でマルジェラですから!誰も思いつかない。
彼は、「俺のエルメスのシルクのベスト売ってくれよ、新品なんだ、11万でどう??」なんて言ってましたが、そんなもん売れるわけないので、断りました。笑


それはともかく、そんな日々に出逢ったのがヘルガです。
彼女は、当時、コペンハーゲンの大学で日本語と日本文化を勉強していて、日本に短期留学していたのです。
その時にお客さんとして僕の目の前の現れたのですが、確かEROTOKRITOSかなんかのニットを買っていったと思います、あとアントワープ系のTシャツ。


で、その時に彼女の着ていた服が、あんまり素晴らしかったので、「それ、どこの服ですか?と、聞いたのです。」すると、「実は、私のお姉さんは、munthe plus simonsen www.muntheplussimonsen.com/というブランドをやっていて、これはその服だ」と言うのです。
僕には、そのmunthe plus simonsenという名前に聞き覚えがありました。
日本の雑誌に『北欧の革命児』と紹介されているのを見たことがあったのです。

もしかして、それはスゴいブランドなのではなかろうか?
バイヤーの闘志にメラメラと火が付きました。


そこで、次回の買い付けの時に、急遽デンマークに飛ぶことにしたのです。


雪のコペンハーゲン中央駅で再会した僕とヘルガは、彼女のお姉さんのやっているmunthe plus simonsenのショー会場に向かいました。
関係ないですけど、日本人と日本語を喋っているヘルガを見て、彼女の友人は死ぬほどたまげていたのが面白かったです。


実際問題として、その時のmunthe plus simonsenに買い付けたいものは無くって、以降ほとんど買っていないのですが、この時にデンマークに行ったことは、後に様々繋がっていきます。


デンマークという国について、良く知っているという人は稀だと思います。
しかし、デンマークという国は、オドロクべきデザイン先進国です。
インテリア関係の方なら、ご存知でしょう。
ヤコブセン、アアルト。。みんな、デンマーク人です。

デンマークのプロダクトというのは、不思議と日本人の感性にも近いものが有るように感じられます。
なぜでしょうか?

そのヒントは、雑木林にあると思います。
デンマークというと、北海道より遥か上の緯度にあるのですが、不思議と植生が日本と良く似ているのです。
コペンハーゲンの郊外に広がる雑木林を見ながら、そう感じました。
たぶん、その植生の近さが、感性の近さに結びついているのに違いない。


僕は、彼女の家のホームパーティーに招待されました。
そこで、彼女の恋人のsimonや親友のmarieと、ひとときを過ごしたのですが、この時の経験も、後に繋がってますね。
その暖かいもてなし、デンマークで、それは『ヒュッゲ』というのですが、これは英語で言う『cozy』に近い言葉で、『心地よい』という状態を何より指すのだそうです。


電気が切れていて、真っ暗な彼女達の家で、ロウソクの灯りを頼りに、ヘルガの作った美味しい料理を食べながら、ヒュッゲな時間を体感した僕は、『うるるん滞在記』みたいだな、と、思いました。


それ以来、僕はヘルガにバイイングを手伝ってもらったり、逆に彼女のショップのためのバイイングを手伝ったりしました。


ヘルガのお母さんは、marianneといって、デンマークでは、大変有名なニット作家で、コペンハーゲンの装飾工芸博物館で個展を開くほどの人です。彼女はオーフスという、デンマーク第二の都市でショップを経営していて、ISAGERという自分のブランドをやっています。
http://www.isagerstrik.dk/1-35-topmenu-1.html

ちなみに、これは、若かりしヘルガです(可愛い)↓
http://www.isagerstrik.dk/1-product-119-AVIS%20JAKKE.html



ヘルガの家族関係は複雑なのですが、それは割合します。
でも、「それはデンマークでは普通です。」とのことです。
デンマークでは、複雑な親子関係や家族関係は普通で、普通に離婚・再婚したりしているので、誰も悩んだりしていない!そうです、恐るべしですね。。


マリアンヌは、離婚して再婚して
いて、現在の夫ニルスは日本在住のデンマーク人です。
デンマークの乳製品の会社の極東担当で、アジアを忙しく行き来しています。
もう、19年も日本に住んでいるとかで、日本語ぺらぺらです。
そこで、マリアンヌは、年に数ヶ月日本に滞在しています。


そんなわけで僕は、ヘルガやマリアンヌやマリーやシモンが来日する度、日本を紹介することになったのでした。
日本に興味がある外国人を案内するには、日本を知らなければなりません。
彼らのおかげで、随分と日本を勉強するようになりました(笑)

ちなみに、ヘルガの恋人シモン君の好きなのは、秋葉原で、ヘルガは京都です。
ですので、この二人を案内するのは苦痛以外の何者でもありません。


一度、ドキュメンタリー作家であるシモン君に気を使って、渋谷の109に連れて行ったことがあるのですが、彼はコギャル文化に大喜びでしたが、ヘルガには、「うるさい。つまらない」と言われました。>_<


青山のブティック街で、ヘルガは水を得た魚のように元気になり、シモン君は意気消沈です。
なんで、こいつらカップルなのでしょうか?謎です。
しかし、この2人、あり得ないほど長く続いているので、やっぱり気が合うのでしょう。
カップルって不思議です。


ドキュメンタリー映画の勉強をしているシモンは、日本の地下鉄のドキュメンタリーを撮り、それは、コペンハーゲンで上映されたそうです。(なぜか、皆車内で寝ている姿が捉えられているらしいです。日本人て、そんなに疲れているのか???)

やがてヘルガは、日本にインスパイアされた作品を作り始めました。
そして、コペンハーゲンの装飾芸術美術館で、日本テーマにした展示を任されます。


その後、お姉さんのやっているmunthe plus simonsenのアシスタントをしたり、ジュリアン・マクドナルドのニットを担当したりして、コペンハーゲンにショップを構え、2005年に、自分のブランドamimonoをスタートさせます。



恵比寿にguild http://www.guild3.jp/をオープンさせた時、ヘルガの服を紹介したいなと思いました。
僕達の国、日本というものを外国人の視点から捉え、それにインスパイアされて作るヘルガの服。
そこには、興味深いものがいっぱい詰まっていると思います。



彼女の作るニットは、一点一点が全て手編みです。
効率優先の現代において、本当に時代遅れの方法。

でも、編む時間、そして、着て使っていく時間、生活していく時間を閉じ込めたニット。
それこそが、編み物という行為を通して『ヒュッゲ』を、この世界に産み出していく、彼女のマジックなのだと、僕は思います。

彼女の作るニットの色は独特です。
それは、北欧ならではの色合い。

空気が澄んでいて、透明感のある柔らかい光りに包まれた色。
デンマークの北部の海岸の、とある小さな街で産まれ育ったヘルガが、体感した柔らかな色。

僕は、彼女の義父から、サマーハウスに是非遊びに来てくれと言われているのですが、時間も金も無くて、なかなか行けません。
そこに行くと、たぶん、もっとヘルガの世界が分るのかもしれません。

でも、ヘルガの作る服を見ていると、彼女の見た景色、感じている景色が、僕の頭の中にも浮かんでくるようなのです。

そんな世界を是非体感してみてください。





僕が初めて自分の店を持った時(それは、駅から徒歩15分余、しかも、たった3.3坪のショップでしたが)、実は、一番始めに来てくれたのは、ヘルガの母であるマリアンヌでした。
まだ、開店する前のことです。

デンマークでの暖かいもてなしを忘れなかった僕は、以来、暖かいもてなしで返すようにしています。
国際友好って、そういうものじゃない??

今、マリアンヌが来日中なので、そのうちなんかやりたいですね☆





designer / Helga Isager
デンマーク生まれ、コペンハーゲン大学在学中に日本に留学し、日本の文化に大きな影響を受ける。大学卒業後、Helgaの実姉であり、北欧のトップブランドの位置を確立しているmunthe plus simonsenのアシスタントデザイナー、JULIEN MACDONALD(元GIVENCHY)のニットを担当。2005年独立し、コペンハーゲンにショップを構え、コレクションを発表している。
今回が日本初上陸となります。
www.amimono.dk(日本語ページ有り)

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

21世紀のguild 更新情報

21世紀のguildのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング