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7/30 参院選・自民惨敗−安部政治への不信任だ
今夏の衆議院選挙において、自民党は大敗北を喫した。自民党が第一党を退いたのは1955年の自民党結党以来のことである。敗北の直接の引き金となったのは、年金記録のずさんな管理状態にある。次に、自殺した松岡前農水相や後任の赤城農水相らの政治と金の問題、久間前防衛相らの暴言、失言が追い打ちをかけた。安部首相にとっては不運の積み重ねであったが、一つ一つの問題処理を誤り、傷口を広げたのは、首相自身といえる。選挙結果で注目すべきは、1人区で自民党が不信を極めたことである。地方の経済が疲弊する一方で、高齢者ばかりの町や村が増えた。都市で集めた税金を、公共事業などを通じて地方に再分配するシステムは、終りを告げたのにこれに代わる方策が無い。こういった国民の思いが底流にあることを実感すべきである。自民党が優先する課題は美しい国、戦後レジームからの脱却などではなく、今後の格差を是正し、弱者の暮らしの安定を図ることである。
今夏の衆議院選挙において、自民党は大敗北を喫した。自民党が第一党を退いたのは1955年の自民党結党以来のことである。敗北の直接の引き金となったのは、年金記録のずさんな管理状態にある。次に、自殺した松岡前農水相や後任の赤城農水相らの政治と金の問題、久間前防衛相らの暴言、失言が追い打ちをかけた。安部首相にとっては不運の積み重ねであったが、一つ一つの問題処理を誤り、傷口を広げたのは、首相自身といえる。選挙結果で注目すべきは、1人区で自民党が不信を極めたことである。地方の経済が疲弊する一方で、高齢者ばかりの町や村が増えた。都市で集めた税金を、公共事業などを通じて地方に再分配するシステムは、終りを告げたのにこれに代わる方策が無い。こういった国民の思いが底流にあることを実感すべきである。自民党が優先する課題は美しい国、戦後レジームからの脱却などではなく、今後の格差を是正し、弱者の暮らしの安定を図ることである。
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