『毎日が明るく楽しくなる言葉』コミュの【小さなコツがあなたを変える】・・・山田町その２

《常識にとらわれずに大切なものをみるコツ》NO．1645

（野澤卓夫さんのメルマガより）
　http://archive.mag2.com/0000234944/index.html

岩手県九戸群野田村に
築150年の古民家を利用した宿があります。

名前は苫屋（とまや）。

宿ですが固定電話が
置いてありません。

携帯も圏外です。

ホームページもありません。

予約はハガキか手紙でとるという宿。

珍しい囲炉を使った料理が
美味しい、知る人ぞ知る宿です。

苫屋さんは夫婦で宿を営んでいるのですが、
女将さんが震災から
学んだことを教えてくださいました。

私たちの宿は高い場所に
あるため津波での直接的な
被害はまぬがれました。

しかし、

海が近いため知り合いの方の
多くが被害にあいました。

震災の直後。
旦那がいないと友人が
取り乱していました。

動揺する友人に何と声を
かけたらいいかすら
分からずにいた数日後、

旦那さんが
遺体となって発見されました。

悲しむ友人を前に
自分に何かできることは
ないか考えました。

遺体に添える花を町に
探しに行きました。

しかし、どこを探しても
花はありませんでした。

食料もガソリンもない中で、
花を売っているところは
どこにもありません。

ある花といえば、昨年の
クリスマスに作った、

赤いバラのドライフラワー
が自宅にあるだけでした。

普通はこれを葬儀のときに
渡すことはあり得ない。

しかし、

たくさん悩んだ結果、
これを渡そうと思いました。

恐る恐る友人に赤いバラの
ドライフラワーを渡すと、

多くの人が大切な人に
花を添えることもできなかった。

花も添えずに旦那を
お見送りしたくなかった。

本当にありがとうと
友人は心から喜んでくれました。

そしてバラを添えて
旦那さんをお見送りしたそうです。

緊急事態やいざとなったとき、

この世の中はなんでもありの
世界だということが分かる。

人を送り出すのは
白い菊でなくてもいい。

今までいかにに自分が常識に
縛られていたかを知りました。

と、教えてくださいました。

世の中はなんでもありの世界。

ルールや規律は
共同生活をする上で大切。

しかし、何が本当に大切なことなのか、

今一度何にも縛られずに
考えることも大切なのかもしれないな。

【今日のコツ】

何にも縛られずに見る

今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。