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散文 about Rahmensコミュの間埋め小説?『電話の先生』

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コミュ作って詩載っけて気が済んだらひと月以上も放置‥‥。
おおおおおおおおずびばぜ、ずびばぜん!!! さらりと人も減っている気がする‥‥。
やばい、やばいよお母さんコレ。管理人としてはいい感じで失格だよコレ。

というわけでとりあえずやっつけな感じの小説を書いてみることにしました。切羽詰らないと動けない子です。おういぇ。(何)


ラーメンズのコントは多くの作品が、意図的に描かれていない大きな余白の部分を持っています。そこも面白さの醍醐味というか。面白さの醍醐味というか。
何故2回言ったのでしょう。分かりません。

ならばその余白を個人的に勝手に想像して書いちまってもいいですか、というのが「間埋め小説」です。勝手に命名しました。ネーミングセンスの無さ万歳。褒めてつかわして。(黙れ)

もちろんオリジナルは笑かしてくれることが目的ですが、「間埋め小説」では笑かしてくれなくても全然オッケーです。何故ならオリジナル作品の間を埋めて埋めて埋めまくることだけが目的だから。単に「笑わせることは管理人的にハードルが高すぎて無理だから」とも言います。(むしろこっちが本音)
興味のある方は是非やってみてください。気の済むまで余白を埋めてしまってください。スタイルは問いません。どのようなスタイルがあるのかはよく分かっていません。(てけとー)
もうこれは完全に暇人作業でございますので読者も暇人の方に限らせていただきます。ただし「暇じゃないけど暇」という方はこの限りではありません。


前置きが長くなってしまいました。
では、その「間埋め小説」の一投目、ざっくり参りましょう。(二投目ってあるんだろうか)
一投目のオリジナルの作品は小林賢太郎によるソロコント公演「POTSUNEN」の作品の一つ、『先生の電話』です。もうこれはネタバレのための小説だと言っても過言ではないので、見たことの無い方はオリジナルを見ることを強くお勧めします。わっしょい。(何)

‥‥初っ端から本公演じゃないんかい、と言われそうですが。すいません、まずこれで書こうと思いついてしまったので試しに書いてみます。
ちなみにタイトルは適当です。設定は、オリジナルで小宮山先生が会話をしていた相手、つまり電話の向こう側を主人公にしております。

おおっとー、肝心な説明を忘れていた。
実は申し訳ないことに、この小説は一気に書き上げるものではなく徐々に付け足していく方法を取らせていただきます。何故なら筆者のどんまいな力量が追いつかないからです。(どんまい)
なので、有難いことにコメントを下さる方がいるのであれば、雑談トピック(http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=19734157&comm_id=2266118)の方にでも書いていただければ幸いです。


‥説明長ぇ‥‥‥。

では気の変わらないうちに、ちまちまと参ります。

コメント(6)

間埋め小説?  「電話の先生」 ―Who's calling?―


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 今日は朝から最悪な日だった。
身体がだるい。体温を測ってみると、もともと平熱の低い私からすれば肺炎をこじらせかねないほどの高熱だった。これでは今日は大学に行くことはできない。

 今は冬休みの為、幸いにも受け持っている講義はないが、提出しなければならない書類がある。通常ならば2、3日ぐらい遅れても大目に見てくれるのであろうが、できれば今日中に提出したい。以前すっかり忘れてしまっていたことがあり、大幅に期限を過ぎてから書類を出してしまった為、今度は「早めに持ってくるように」と釘を刺されていたのだ。今回も遅れてしまっては事務局にレッテルを貼られかねない。
 事務局の人間は仕事量が極端に多いわけではないが、なにかと質問に来る学生が絶えず、その応対をしなければならない。ほとんどひっきりなしの応対に加え、特にうちの学部は学生数が学内で最も多いために比較的多量の書類整理作業も加わる。その為か私から見る分には、彼らは常にキリキリしているようだ。応対する学生は毎回違うとはいえ決して少なくはない。同じ説明ばかりしているといいかげん苛立ってもくるのだろう。
 いや、しかしだからといってその八つ当たりついでに睨まれるのは御免である。


 やはり書類は今日中に提出したい。誰か研究室に居るだろうか。
 しかし今は冬休み中である。受話器を取ってくれる者がいる可能性などほとんど無いことを承知の上で、なけなしの期待を携帯のボタンに込めた。その前に、「すぐ効く!良く効く!」などと安い売り文句の書かれた喉の薬を飲んでみた。声が掠れてしまっている為だ。薬の買い置きが、こんな時に限って効果の期待の見込めないものしか無い。会話が終わるまでに喉の調子が回復するほど即効性があるとは思わないが、まあ飲まないよりはマシだろう。掠れてはいるものの、幸い話す分には支障無い。
 どちらかというと、喉のためというよりは誰か電話に出てくれという願掛けに近いものがある。私の願掛けは効くときは意外と効いたりするので日常的にゲンを担ぐ癖がついている。「頼む、誰か出てくれよ」と胸のうちで呟きながら携帯電話を耳にあてた。

 受話器の向こうで呼び出し音が鳴り出した。
 しばらくコールを鳴らしてみたが誰も電話には出なかった。やはりそんな簡単には効かないものか。それ以前に私の研究室は鍵をかけてある。鳴っていることに気付いても入ることは出来ない。私は諦めて事務局の痛い視線を覚悟することにした。毛布を頭からすっぽり被ってしまおうとしたとき、私は思い出した。
 そうだ!今日は私の研究室に来ることになっていた後輩の講師がいたはずだ。彼のものに加えて私の分の書類もまとめて提出してもらうんだった。そうだそうだ。鍵はかかっているが警備員に了解を得てマスターキーを借りることが出来れば私の部屋に入れるはずだ。提出してもらうついでに記入も押印も彼に頼んでしまえばいいじゃないか。何を私は一人で参っていたんだ。

 ほんの少しだけ体が軽くなったように感じて私は再び電話をかけた。本当は彼に電話なりメールなりすべきなのだが、今まで学内で会えば用は事足りたので結局お互いの連絡先を知らないままになっている。しかし、時刻からしてそろそろ私の研究室に来る頃のはずだ。私が自分の研究室に電話をすれば彼が電話口に出るだろう。
 もう一度、コールを鳴らした。今度はさっきより長めに鳴らした。しかし、同じように誰も出ない。
 彼はまだ私の研究室には来ていないようだ。念の為もう一度かけてみて、それでも誰も出なければしばらく経ってからまたかけることにしよう。
 今度は長めに鳴らすつもりもなく通常電話口に出てくれるであろう回数のコールを鳴らした。やはり誰も出ないようだ。やはりまた後でかけよう。

 しかし、ふいに受話器を持ち上げたものが居た。
 何故か少し不思議な感じがした。何度もかけてみるもんだ、丁度タイミングが合ったのかもしれない。私は馴染みのある声を受話器の向こう側に待った。

―――― 「もしもし。」

 聞き覚えの無い声が私の耳に届いた。はて、彼はこんな声だっただろうか。もしかして番号を間違えたのだろうか。いやいや自分の研究室の番号は念の為にとアドレス登録しており、そこから発信しているのだ。かけ間違えるはずがない。
 声は続いた。
「もしもし。私ここの人間じゃないんですけどね、此方の先生は今いらっしゃらないみたいですよ。」

・・・・。

 誰だこいつは。まったく声に聞き覚えがない。とっさに反応に困った私は何かを把握しようとする前に勝手に口が動いていた。
「私がこの研究室の“先生”ですよ。」

 嫌味とも取られかねない私の口調に相手は、悪びれもせず応えた。
「ああ、先生でしたか。失礼致しました。」
 彼の口調はまるで演劇に出てくる老人のようだ。何か責められないものを持っている。声は若く感じるのだが。
「あの、お電話口に出てもらって申し訳ないのですが、どちら様でしょうか。間違いがなければここは私の研究室のはずなのですが。」
 とっさにきつく反応してしまったので今度は丁寧に訊いた方が良いだろう。
「え?私ですか。私は本日『現代雑学部・応用雑学科』に客員で伺いました“こみややましんたろうた”と申しますが」
「現代雑学部」? 「応用雑学科」? そんな専攻があったのか。一体どこの大学なのだろう。
しかし今、その話題に流れている時間は無い。
「はあ、はあ、コミヤマシンタロウさんというのですね。」
「いえ、“こみやま”ではございません。“こみややましんたろうた”と申します。」

なんだか頭がぼうっとしてきて、うまく耳に入ってこない。それにしてもややこしい印象の名前だ。
「コミヤさん‥」
「あ、いえ、“こみや”ではございません。」
「コ‥ヤマさん‥」
「ああ“こやま”も違います。“こみややましんたろうた”と申します。」
「ああ。コミヤヤマ、シンタロウさんですか」
「そうで‥あ、うん惜しい。“しんたろう”ではございません。“こみややましんたろうた”と申します。」

同じようなことを言っている間にさらにぼうっとしてきた。
「?‥‥シンタ、さん‥」
「“しんた”ではございません。」
「‥‥ロウタ?‥‥さん」
「ああ“ろうた”も違います。“こみややましんたろうた”と申します。」

あ、なるほど。
「コン‥」
「いえコンビではございません。一人です。」
ちょっと、どうでも良くなってきた。
確かに、何故コンビだと閃いてしまったんだ。とうとう熱発か。
今だけ反応が早かったということは、おそらく何度もこういう会話をしていて慣れてしまっているのだろう。

「すいませんね。ずっと鳴りっぱなしだったもんで勝手に入ってきて出ちゃったんですよ。どなたにお掛けですか。」
「あ、いえ今日ここに一人講師が来る予定だったもので…」
「はあはあはあ。――えー…いやそういった方は見当たりませんけども。あの何かお急ぎでしたら私でよければ。」
「いえいえ、とんでもない!そんな初対面の方にお願いするわけには参りません。」
「いやいやいや。困ったときは‥ねえ。初対面とかそういう事は関係無いんですよ。対面すらしてないんですからね。」

確かにそうだが。
「いえいえ、コミヤヤマ先生もお忙しいでしょうからお気を使っていただかなくて大丈夫ですよ。」
「ええ、ええ。私は5限まで空いておりますから。」

人の話を聞いとらんな。ああ、なるほど。お節介のタイプか。お節介ついでに勝手に研究室内を触れられては勘弁だ。私も神経質なのは分かっているが、譲れない。
こういうタイプには、適当に軽く頼んで帰っていただくのが一番手っ取り早い対応だろう。
「お気遣いいただいて、ありがとうございます。実は、事務局に提出するものがあってですね‥‥。」
「はい。」
「それが今日締め切りでしてですね‥‥。」
「ほら大変だ。」
私は乾いた笑いで対応した。
「それが私の研究室に在るか確認“だけ”していただけると大変ありがたいのですが‥‥」
「はいはい。在るか無いかだけをね。はいはい。で何を?」
「しょる‥‥いえ、茶封筒です。」
「茶封筒? はあはあはあ。えーっと、どういった?」
「え?いや普通の茶封筒‥です。」
「普通の茶封筒? お言葉ですが先生、『茶』と言いましても色々でございますよ? 薄茶封筒でしょうか、濃い茶封筒でしょうか、焦げ茶封筒でしょうか、抹茶茶封筒でしょうか、十六」
「わたしは、」
「…はい?」
「薄いものしか見たことございませんね。」
 ギャグは上手くないな。

「はい、そうですね。私も薄茶封筒しか見たことございません。で、どこに?」

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