きゅうさんにmixi日記のコメントで、だったかな、イチオシで薦められたRed Noiseの『Sound on Sound』を、とりあえずこれから聴いてみようと思ってアマゾンで買って聴いたのは何年ぐらい前だろ。
たぶん、その時に一緒に薦められた『Caimera』と『The Love That Whirls』は、それからちょっと後にブックオフでレコードで見つけたんで買って聴きました。
私がRed Noiseも含めてビル・ネルソンの歌もので一番好きなのは「Enpire of the Sence」です。
「The Love That Whirls」は今までで最も回数多く聴いたレコードです。
僕にとって生涯の一枚ですね。
ラフォーレでビル・ネルソンに会った時に「You changed my life」と伝えたら「Oh...」と照れ臭そうでした。
その時にもらったサインがこれです。
もう20年近く前なんですね・・・・。
ピックを貰えないか、とお願いしたら「ヤングギター」のピックでした。笑
話題のアルバム『The Love That Whirls』をレコード棚から引っぱり出して聴いてみました。
私が持ってるレコードは2枚組で、1枚が『La Belle Et La Bete』と題されたインストアルバムです。
ジャン・コクトーの「美女と野獣」という作品のために書かれたとアマゾンのカスタマーレヴューに載ってたんですが、サントラ?
レコードのクレジットにはヨークシャー・アクターズ・カンパニー・プロダクション・オブ・ジャン・コクトーズ・クラシック・フィルムという記述が。
まず、オープニングの名曲「Empire of the Senses」ですが、これが何度聴いても、明らかにリズムマシンの音なのにドラマーの手癖っぽいオカズが入ってて妙に人間くさい。
でも、きゅうさん御指摘の通り、クレジットを読んでも演奏はほぼビル1人でなので、これはリズムマシンでしょう。
そうなると1曲分まるまる打ち込んだ可能性があります。
YMOが『BGM』でローランドのTR-808を使ったのが1981年ですから、1982年だったら機材的にできないというのはなかったと思われます。
余談ですが、ヒカシューの井上誠氏がバンド初期からリズムマシンを使ってきてTR-808みたいなのが出るのを待ってたんだけど、なかなか出なかったから人間のドラマー(泉水敏郎のことかな?)を入れたと、そしたら出たんですけどね、と、プレイヤー誌のインタビューで語っていたのが思い出されます。
そんなわけでリズムマシンの打ち込みが妙に人間くさい「Empire of the Senses」を最初に聴いちゃうと以降の曲は、いかにもリズムマシンを使ったっぽいという感じに聴こえます。
要は打ち込みがシンプルなんですね。
ただ、ひとつ気づいたのは、話題の曲「Flaming Desire」のリズムパターンは「Empire of the Senses」の使い回しですね。
テンポを落として、オカズの数を少し減らすなど構成を少し変えたのでしょう。
音の配置とかは、たぶん一緒だと思います。
あ、でも、どっちが先に出来たのかはわからんから「Flaming Desire」の打ち込みのテンポを上げて複雑化して「Empire of the Senses」になったという逆パターンもあり得るな。
エンディングの「The October Man」になると、ああ、人間がドラム叩いてるなぁという気分になります。
それまでの曲のリズムとは音質がまず違うので、最後にこれを持ってきたのは、かなり意識的なんじゃないでしょうか。
あと、改めて聴いて思ったのは幸宏の影響がけっこう出てるんじゃねーかなぁと。
特に「Eros Arriving」や「When Your Dream of Perfect Beauty Comes True」は『音楽殺人』っぽい気がじました。
後に共演することになるので、記憶を辿って多少の食い気味イメージもあるかもしれませんが。