【J・モウリーニョ教】コミュの衝撃ニュース

◆チェルシーのランパードが退団へ

フランク・ランパードとチェルシーとの関係は崩壊した。クラブとの契約延長に向けて話し合いを行っていたキャプテンのランパードだが、最終的に交渉を打ち切ることを決めたようだ。イングランドの『ニューズ・オブ・ザ・ウィーク』紙が報じた。同紙はチェルシーの関係者の発言として「再び歩み寄ることはないと思う。ランパードとチェルシーの物語は結末を迎えたようだ」というコメントを掲載している。

交渉決裂の最大の理由は、やはり金銭面のようだ。ランパードは非常に高額な年俸での５年契約を要求しており、チェルシーがこの条件に完全に応じることはできなかった。世界最高のＭＦの一人と考えられているランパードの法外な要求に応えるため、クラブのオーナーであるロシア人大富豪ロマン・アブラモビッチが今後一肌脱ぐことになるかもしれない。

２８歳以上の選手は同じクラブで３年間以上過ごした後であれば契約を解消できる、というＦＩＦＡ（国際サッカー連盟）の規定により、ランパードはチェルシーを離れることが可能となる。この場合クラブは約１３００万ユーロ（約２１億２０００万円）の補償金を受け取ることになるが、ランパードの実際の価値に比べればあまりにも低い額となってしまう。

このニュースを受け、ランパードの去就に関してはさまざまな憶測が飛び出した。バルセロナやレアル・マドリーは以前から彼に目を付けていたし、ユベントスへの移籍の可能性も無視することはできない。ユベントスはランパードの代理人と良好な関係にある。セッコとベッテガはすでに今年１月の時点でランパードの獲得に向けた打診を行っていたようだが、チェルシーの要求する金額はあまりにも法外なものだった。

しかし、“わずか”１３００万ユーロの補償金で済むことになれば、ユベントスが“デシャン以後”の最初の補強としてランパードの獲得を再考することもあり得る。できる限り早くヨーロッパのトップクラスに返り咲きたいというクラブの意思の表れである。