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看護・介護を語ろう☆医療連携☆コミュのターミナルケアのあり方 2

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当院でのターミナルケアのあり方をご紹介します。

当院といっても外科病棟でのあり方ですが。

40歳男性、肛門管癌で余命2から半年といわれています。
このかたが退院を強く望んでいるため、チャンスであるこの時期を逃すわけには行きません。そこで在宅に向けての取り組みがはじまりました。まずは試験外泊。よければ退院です。

この方は十分な告知も受けています。今回は痛みのコントロールとイレウスの治療で入院。
痛みは仙骨という場所に感じています。


痛み止めは塩酸モルヒネを使っています。在宅では普通麻薬の内服を使用したりするのですが、今回は皮下注射でのコントロールです。
前回同様麻薬を現液でもって帰ります。
今回は在宅用の特殊なポンプを導入、肩に掛けることのできるコンパクトな機械です。

私達スタッフは担当者全員でまずは機械の使用方法を学習、
家族・本人にその方法を指導しました。

それだけでは準備は終わりません。家で何か起こったときの対処方法を指導します。この方は何かの原因で気管がかなりの狭窄をしているのです。麻薬を使用すると痛みのコントロールの副産物として呼吸抑制が起こったりします。呼吸抑制が起こるとこの方の呼吸は容易に止まってしまう状態にありました。

そうすると家族は救急車を呼びます。救急隊の仕事として、人命救助が必要な時には気管に管を入れて助ける挿管という作業をします。しかし本人の希望としてこのような延命処置は希望されてはいませんでした。

そのため、その地域の救急隊に連絡、この方から救急要請があっても管を入れたりするような処置はしないで欲しいと連絡。
病院内の救命救急センターにもそのように連絡を入れます。

そして、本人・その家族に一筆書いていただき、それを必ず持参して置くようにしました。

本人の意思を尊重することは容易なことでは無いんだとスタッフとして実感しました。でもこのように緩和ケア病棟のない病院でもこのような取り組みが出来ることを誇りに思った一例です。

自分の人生を最後まで自分で決めることこそが、最高の生き方だと思います。

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